フリーリグでのチニング釣行でチヌ3尾キャッチ【熊本・三角半島】シャローでヒット
いつも熊本・天草・湯島在住の牛山さんが「山田さん、連休明けに良かったら一緒にフリーリグチニングに行きませんか?僕がそちらに行きますので!」との連絡が。しかも「7年ぶりに島外で釣りをします。釣れるといいなぁ」と言われて、これは何としても釣ってもらわなくてはと強い責任感を感じるものの、前日は大雨、当日は強い北風で気温は10度と、とても肌寒い朝を迎えたのだった。
フリーリグでのチニング釣行
釣行当日は大潮、満潮が午前9時すぎ、干潮が午後4時前。
午前10時に三角東港に集合、1台の車に乗り換えて釣り場へ。今回は北風から反対側の風裏になる三角半島の南側を選択。果たしてこのタフコンディションで釣りになるのかどうか?
フリーリグチニングとは
フリーリグチニングとは比較的新しい釣り方でワームがボトム(底)から離れないようにリーリングスピードを調節しながら巻いてくる釣り。
特に下のエサ(カニやエビや貝など)を啄(つい)ばんでいるチヌに有効な釣りで、真夏以外にはとても釣果が上がる釣りだ(真夏でも釣れるがサイズが小さくなる傾向にある)。
悪条件下で待望の良型チヌ
現地に着くと、やはり前日の雨の影響か、水はかなり濁っていた。さらに悪いことに大潮だけに潮が速く、潮の流れと風が逆で着底したのが、分かりづらい状況だった。それでも反転流を見つけて、底までしっかり沈めてからのリーリングを繰り返す。
すると開始から20分くらいしたころ、私のロッドに反応があった。前アタリの後、ビシッとアワセを入れるとロッドが孤を描いた。やっぱりいた。活性は低いものの待望のヒット。
隣で「うわっ、すげぇ!チヌですか?あっ、真チヌの方だ!」と自分のことのように喜んでくれた牛山さん。
牛山さんにも待望のヒット
しばらくして、私がもう1尾釣った後にとうとう牛山さんのサオが曲がった。
「キタッ!来ました」海から上がってきたのはキビレではなく、やはり真チヌであった。釣れた場所はシャロー帯。どうやら奥のブレイクラインから追ってきた魚のようだ。
何はともあれ牛山さんが7年ぶりに島外で釣った魚なので、見ているこちらも本当に嬉しい1尾だった。
実際、私たちの住んでいる熊本県の有明海や不知火海では、干満差が非常に大きくて最干潮になったら干上がってしまい、釣りにならないことが多い。
特にフリーリグチニングなどのボトムを狙う釣りの場合は、その傾向が如実に現れるということを再認識した。
実はこの日は3時間ほど釣りをして、さらに2尾追加。とりあえず遅い昼食を取った後に他の場所を探りに行ったが、どこもかしこも干上がっていて釣りにならなかったのだった(泣)。
<週刊つりニュース西部版APC・山田秀樹/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年5月31日号に掲載された記事を再編集したものになります。