電通グループが1921億円の最終赤字に 業績予想に含まなかった2000億円を超えるのれん損失を計上
電通グループは2月14日、2024年12月期の通期連結決算を発表した。売上高にあたる収益は1兆4109億円(前年比8.2%増)、営業利益は1249億円の赤字(前年は453億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1921億円の赤字(同107億円の赤字)だった。電通グループは今期、業績予想を2度修正していたが、最終利益は黒字予想から一転、1921億円の最終赤字に転落した。
電通グループは第4四半期に欧州・中東・アフリカで1530億円、米州で571億円、合計2101億円をのれんの減損損失として計上しており、巨額の最終赤字となった。昨年11月14日に発表した通期業績予想には、2000億円を超える減損損失は含んでおらず、最終利益は235億円を見込んでいた。だが、2020年12月期に過去最大となる1595億円の最終赤字を計上していたが、それを上回る巨額の最終赤字となった。
電通グループは同日、2025年12月期の業績予想を発表した。収益は1兆4940億円(前年比5.9%増)、営業利益は660億円(前年は1249億円の赤字)、親会社の所有者に帰属する当期利益は100億円(同1921億円の赤字)としている。