村尾信尚「今回の選挙の後、政界は良い方向に向かっていくのでは」
衆議院選挙まであと5日。10月22日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が今回の総選挙の展望を語った。
村尾「各党は今、色んな政策を訴えていますけれども、その政策がきちんと遂行されるには国民の信頼が必要です。今回の選挙は本当に裏金問題があった政党に政権を任せられるのかっていうところが根底にあると思うんですよね。それが情勢調査に表れてきている。“信なくば立たず”信頼が第一というところに有権者の皆さんはトッププライオリティーを置いているのではないかと思いますね」
邦丸「これまでも衆議院選挙はありましたけど、今回は“カネ”ですよね。裏金事件で信頼を失くした政党がどこまで票を獲得できるのかっていうところで言うと、自民も公明も相当苦しむんじゃないか。一方で野党第一党である立憲民主党の政党支持率は10%に満たないくらいなんだけれども議席は大幅に伸ばすかもしれない。そうなると今回の衆議院選挙だけじゃなくて、来年の夏には参議院選挙もあります。その後、また衆議院選挙があるかもしれない。そうすると現在の政党の枠組み、政権の枠組みが変わる可能性もあるっていうことですよね」
村尾「政権交代っていうのは有権者側にとっても必要なことで、一党だけがガリバーのように常に与党についていると、やはり腐敗も生まれます。ここで政権交代すれば、それが政治浄化、透明化にも繋がります。そういう意味では今回の総選挙をきっかけに日本の政界がこれから良い方向に向かっていくのではないかと期待しています」