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札幌の花柳界を彩る!芸妓たちの”必須科目”って?【さっぽろ芸妓日記vol.19】

Sitakke

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札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。 「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。
しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。
現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ 名妓連」には12名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。

連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や 文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします!

芸妓の必須科目「小唄」と「お三味線」

私たち芸者衆は、日々、様々なお稽古に励んでおります。
踊り、小唄に三味線、茶道など…。習っているものは個人によりますが、
中でも必須科目のお稽古が「小唄」と「お三味線」になります。

まず、小唄とはなんぞや?というお話なのですが…簡単に説明いたしますと
文字通り“歌詞の短い唄のこと”を指します。
芸者衆がお座敷で踊るのも小唄であることが多いですね。

お三味線

芸者衆の中でも、専門分野が分かれておりまして、私のような立方(踊り専門の芸者のこと)ですと、お座敷で唄やお三味線を披露することはほとんどありません。

ですが、唄の文句(歌詞)や間を理解していると踊る際にとても役に立つということもあり、お稽古だけは必須なのです。

お稽古の成果を発揮する場も、実は年に数回あるんです!だいたい年があけると「見台(けんだい)開き」、夏ごろに「浴衣会」といったように、身内だけの発表会を開催しているのです。

こちらの写真は先日の「見台開き」の様子です。向かって左が私、右が置屋のお母さんです。お母さんのお三味線で唄わせていただきました!

うちの会は、札幌の芸者衆だけではなく一般のお弟子さんも所属されています。
小唄を通して皆さんと交流させていただけるのも楽しみのひとつなんです。

こちらは、去年の「浴衣会」の様子です。ふみ代ちゃん(写真向かって左)と組ませていただきました!組み合わせも毎回変わるので、楽しいです。

秋には大きな小唄の会も控えているので、そちらに向けてまたお稽古を頑張りたいと思います!

***
連載「さっぽろ芸妓日記」
文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:ナベ子(Sitakke編集部)

<「こと代」プロフィール>
札幌生まれ、札幌育ち。2018年にお披露目して以降、現在も最北の花柳界「さっぽろ 名妓連」で芸妓として活動中。開拓期から続く北海道の花柳界文化をたくさんの方に 知っていただくべく日々奮闘中。飼い猫達と遊ぶことが日々の癒し。

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