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【リアル給与明細】34歳、営業事務。勤続10年でも増えない……。固定費を削減したいです【FPが解説】

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【リアル給与明細】34歳、営業事務。勤続10年でも増えない……。固定費を削減したいです【FPが解説】

読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【34歳 営業事務】

【画像】34歳、営業事務の給与明細を見る

【リアル給与明細】34歳、営業事務の場合

プロフィール

34歳、女性
観光業の営業事務

▼現状
11年目。
主な業務はクライアントからの受注や手配。
労働時間は月184時間、残業は月17時間。
ボーナスは年70万円。

【相談内容】勤続10年で残業しても手取り20万ではモチベーションが上がりません……。趣味を我慢せずに貯蓄できるよう、毎月の固定費を削減したいです。

解説するのは……

◆松田亮太

ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
大学卒業後、地方銀行、外資系生命保険会社を経て、現在FP事務所に勤務中。

現在の給与を年代別と職種別で比較

相談者さんは、観光業界で営業事務として勤務されており、現在の年収は約391万円です。
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳女性の平均年収は約338万円*、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」における女性の営業・販売事務従事者の平均年収は、約420万円*となっています。

*……参考:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

相談者さんの年収は、年代別では平均より多いものの、職種別では少ない額です。
勤続10年で給料が少ないためにモチベーションが上がらないのも無理はないかもしれません。

一方で相談者さんは、趣味にお金を使っているため貯金ができないのが悩み。
固定費を削減して貯金したいと考えていますが、どこから手をつけるべきかわからないとのこと。

貯金できる余裕がない場合、収入増加もしくは支出削減のいずれかが必要です。
支出削減では、固定費を対象にすると、食費や交際費など変動費を削減するよりもストレスが抑えられ、劇的に改善できるケースもあります。

固定費削減は大きな効果が見込めるものから

固定費とは一般的に毎月一定日に口座から引き落とされるもの。
具体例として、以下が挙げられます。

・携帯電話料金

・生命保険料、自動車保険料

・家賃

・水道光熱費

携帯電話料金や生命保険料、自動車保険料の見直しは大きな効果が見込めるため、これらから手を付けましょう。
ただし、頻繁に見直して効果が得られるものではないため、短くとも数年に1度を目安にしてくださいね。
家賃の削減も大きな効果が見込めますが、一時的に引っ越し費用などまとまったお金が必要になります。

また、水道光熱費の見直しは大きな効果が見込めないため、以下のような方法で長期継続することが必須です。

・こまめに節水する

・エアコンの設定温度は室温近くにする

・主電源から切る

・ガスは追い焚きを減らす

固定費の削減は内容によって期待できる効果が異なるため、ご自身の生活の中で効果が大きいものから手掛けるようにしましょう。

まとめ

stock.adobe.com

・収入の増加もしくは支出の削減によって貯金の原資を確保。

・固定費削減は内容によって効果がさまざま。

・固定費削減は自身の生活にあったものから手掛ける。

※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。

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