犬の『肉球』に絶対してはいけないタブー行為3選 必ず知っておくべき足裏の大事な役割とは?
知っていますか?肉球の役割
1.体重を受け止める
わんこの肉球を触ったときのプニプニとした柔らかくも弾力ある触感がたまらないという人も多いですよね。肉球がプニプニしているのは決して人間を喜ばせるためではなく、重要な意味があります。
わんこの体重を受け止めるクッションとしての役割です。歩くときや走るときの衝撃を和らげ、足を保護しているのです。
2.足音を消す
肉球がクッションとして働くことにはもう1つの利点があります。それは着地したときの足音を消すこと。野生界で獲物に気づかれずに近づく際、足音が大きいことは致命的。肉球がクッションとなることで足音を極限まで抑えることができるのです。
3.地面をグリップする
裸足で歩いているわんこにとって肉球はいわば靴の裏のようなもの。私たちも裏がツルツルしている靴だと歩きにくく、転びやすくなってしまいますよね。
わんこの肉球も同様でスムーズな歩行をサポートするために、地面をしっかりグリップするスパイクのような役割を果たしています。
4.汗をかいて体温を下げる
体中をふさふさの被毛で覆われているわんこにとって、肉球は皮膚がそのまま露出した数少ない部位です。肉球は汗をかくことで気化熱により体温を下げる役割を担っています。
絶対NG!わんこの肉球にしてはいけないこと
1.洗った後に乾かさない
お散歩から帰った後など、肉球をよく洗ってから部屋に入れているという家庭も多いかもしれません。
肉球を洗うこと自体はわんこが嫌がらなければ問題ありませんが、大切なのは洗った後にしっかり乾かすことです。生乾きのままで自然乾燥させていると、皮膚炎などの原因になります。
2.暑い日の道路や雪の上を無防備に歩かせる
わんこにとって肉球が靴底の役目を果たしていることはご紹介したとおりです。ですが肉球はあくまで体の一部であることを忘れてはいけません。
炎天下に灼けたコンクリートの上をそのまま歩かせていると火傷をしてしまいますし、雪の中を長時間歩かせていると霜焼けになってしまいます。
お散歩に出かける際には必ず道路の温度を触って確かめ、無理をさせないようにすべきです。どうしても出かける必要がある場合にはわんこ用の靴の着用も検討しましょう。
3.ガサガサのまま放置する
外気温や湿度、またわんこ自身の体調やライフステージの変化などにより、肉球の水分が失われてガサガサに硬くなることがあります。
ガサガサになった肉球をそのまま放置していると、肉球はクッションやスパイクとしての役割をしっかり果たすことができません。その結果、足腰に余計な負担がかかったり、転びやすくなったりして怪我のもととなってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?肉球が肉球としての役割をしっかり果たすために、しっかりケアしてあげることが大切です。
最近ではわんこの肉球をケアするためのクリームもさまざま販売されています。愛犬の肉球をプニプニ愛でるついでに、ぜひ肉球クリームでマッサージしてあげてください。愛犬の肉球ケアにもなるうえに飼い主さんも幸せを感じられて、一石二鳥ですよ。
(獣医師監修:平松育子)