鶴瓶いない方がええやん、スシロー
先日、スシローに行ったところ衝撃を受けた。店内にBGMのように流れていた笑福亭鶴瓶さんの声が一切聞こえてこない。訪れた渋谷店を見回すと、鶴瓶さん絡みのポスターとかもなくなっていた。完全に鶴瓶さんの霊圧が消えている。あんなに推していたというのに、一体、スシローに何が起こったのか?
・パラレルワールド
まるで異世界のスシローに迷い込んだかのようだ。だって、ほんの数日前までの店内では、「ええやん、スシロー」と、初めて食べてみたら思ってたより良かった的なリアクションをする鶴瓶さんの声が1日中流れていたのである。
2023年7月にイメージキャラクターに就任して以来、1年半以上「ええやん、スシロー」と繰り返し流れていたのに、なぜ今このタイミングで?
・だがしかし
その理由は私(中澤)ごときには見当もつかないので置いておくことにする。目的は食事だし。そこで席について食べてみたところ、こう思わずにはいられなかった。「むしろええやん」と。
BGMのない店内はいつもより静かに感じる。ただ、それが良い。考えてみたら、「ええやん、スシロー」ってスシローに来店している客に向かって言うことじゃないのである。言うてスシローって寿司だし、こちらとしてはファミレスチェーンとかより高くつくことを織り込み済みなわけで。
色々ある飲食店の中から選んでスシローに来てる客にとって「マグロうまいやん」とか「ええやん」って言うまでもない。だから来とんねん!
・失って初めて分かること
不特定多数への発信なら分かるけど、思えば、あのCM、なんで店内放送でかかってたんだろうか。別に前々からうるさいと感じていたわけではないけれど、シンプルに居心地の良さを覚えた。そして、その結果……
18皿も食べてしまった。普段は12皿前後なのに。2月16日までのキャンペーンである『豊洲×スシロー』のメニューもひと通り食べたので、ついでにオススメを言うと、「豊洲 天然本鮪ねぎとろ包み」は150円皿で安めな割に鮪ねぎとろがモリモリだったのでリピートした。
キャンペーンの天然本鮪6貫盛の盛り合わせ皿に入っているネタの1つだが、単品で注文できるところはリピートに便利である。
・翌日も行った
念のため、翌日スシロー新宿三丁目店に行ったのだが、やはり「豊洲 天然本鮪ねぎとろ包み」の本鮪はモリモリ。店を変えて計5回くらい注文したが全部モリモリだったことには安定感を感じた。
というわけで、渋谷、新宿と回ってみたが別に客が減ってるような雰囲気もないし、寂しさ的なものもない。普通にスシローに通っている私が個人的に抱いた感想は「むしろええやん」ただそれだけだった。
鶴瓶さんがカムバックするにせよ、新しいイメージキャラクターの方が就任するにせよ、店内の音は今のままが良いくらいである。鶴瓶さんが何をやらかしたのかは分からないが、これも失って初めて分かることと言える。スシローの寿司は好きなだけに、今後を見守りたい。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.