三保沖の「ギガアジ」狙ったコマセ釣りで42cm頭に大型アジを好捕【静岡・宝翔丸】
7月3日、清水港興津第2埠頭から三保沖の大アジ狙いで出船しました。悪天候で延期されたイサキ狙いから一転、大アジ釣りへ。釣行日和の中、初心者でも安心のレンタルタックルを駆使して挑戦。船酔いを初めて体験しましたが、多彩なゲストフィッシュとの出会いもあり、充実の釣りを楽しみました。
三保沖の大アジを狙って釣行
7月3日(水)、清水港興津第2埠頭の宝翔丸で三保沖の大アジ狙いで出船。気さくな船長が魅力の釣り船で、レンタルタックルに仕掛け類完備の初心者でも利用しやすいのが特徴です。
実は、釣行日の1週間前にイサキ狙いで出船を予定していたものの、悪天候に見舞われ出船中止となってしまいました。今回はイサキ狙いではなく大アジ狙いでの出船になりましたが、天候に恵まれ釣り日和に。ただし、日中は気温が上がる予報なので水分補給は必須です。
使用タックル
ロッド:アナリスターマダイ255
リール:レオブリッツ200J
ライン:PE2号&フロロカーボンリーダー6号 ※2ヒロ
ビシ:80号~100号
クッション:Φ1.5mm 1m
ハリス:4号6m (自作の2本針仕掛け)
針:マダイ針10号
大アジ釣りタックルについて
三保沖の大アジ狙いはコマセマダイのタックルがそのまま流用できます。ハリスの長さは6mを基本に、慣れている人は3本針仕掛けや10mのロングハリス仕掛けを使うのもオススメです。
ビシは80号が基本ですが、潮の状況次第で100号も使用するため、両方揃えておくのが重要。コマセは支給されるオキアミブロック3kgを溶かして使います。1回の出船で約半分消費する場合が多く、少し溶かしたら半分に割って使わない分はクーラーボックスで冷やしておくのがポイントです。
出船からポイント到着までの準備
5時半頃に興津第2埠頭を出船、当日は筆者に中乗りさんと飛び入り乗船のご夫婦の計4人。
船体整備から復帰したばかりの船は快速を飛ばしてポイントに向かいますが、30分ほど掛かるためその間は仕掛けの準備や釣り座周りの整理をします。ポイントまでの海は少々うねりが入り、なんと筆者にとって人生初となる船酔いを経験。
日頃の仕事で溜まった疲れが抜けきらなかったのも原因として考えられそうです。普段乗り物酔いしない人でも疲れや睡眠不足、飲酒が原因で船酔いしてしまう場合があるので、皆さんも出船前日はしっかり睡眠を取りお酒は控えるようにしましょう。
スタートは苦戦
前半はアベレージサイズが出る水深約70mのポイントを回っていきます。序盤からポツポツと当たりますが、潮が悪く全体的に苦戦気味のスタート。魚の食いも渋い上に強い二枚潮でオマツリも多発。
3回目の流しで早々にビシを100号に変更する指示がありました。生憎100号ビシを家に忘れてしまい船長が貸し出してくれることに。
100号でやっと安定し始めたのも束の間、サメやメジマグロの横やりが多く、数が伸びないまま本命の大アジのポイントへ移動となりました。ここまでアベレージサイズが4、5匹と本調子ではない状況。深場のポイントに期待です。
ついに大アジをキャッチ
大アジが潜む水深130m付近まで移動し、コマセが効いてくるとすぐに中乗りさんが当日最初の大アジをキャッチ。筆者にも連続で大アジらしきアタリがあったものの連続してバラシ。引きは強くても口が弱いのはアジの特徴で、雑に巻き上げてしまうと簡単に口切れしてしまいます。
巻上げ速度とドラグをしっかり再調整して3度目のヒット。今度は無事にキャッチ成功で42cmのギガアジサイズを捕獲。ここからギガアジを1本に38cmほどのメガサイズを1本と計3本の大アジをキャッチできました。
後半はゲストフィッシュ多数
後半になるとアタリが遠のいてしまい、時折シキシマハナダイにイトヨリ、アカタチと色鮮やかなゲストフィッシュが姿を見せる程度。コマセ釣りは本命が釣れない時間帯でも多彩なゲストが楽しませてくれます。
本命からのアタリが無くなり沖上がりの11時を迎えました。三保沖は遊漁可能時間が制限されており、11時で沖上がりとなります。釣れている日には物足りなさを感じるかもしれませんが、正午には帰港できるため午後の時間はゆっくり休めるメリットもあります。
最終釣果と今後の展望
最終釣果は大アジ3本とアベレージサイズが6本。食いの渋さと潮の悪さが目立った日でしたが、筆者にとってはリベンジ出船だったので釣果があるだけで大満足。釣った大アジは勤務先の魚屋で販売させてもらうことに。一際大きなアジはお客さんの目を引くのに一役買ってくれました。
これから夏が本格化すると青物がよく混ざるようになり、ソウダガツオなどの小型~中型青物のゲストが増え強烈な引きが楽しめます。手ぶらでもレンタルタックル完備で楽しめるため、子供連れの方や仲間内での釣行にもオススメです。暑さが厳しくなり熱中症と紫外線対策は万全に釣りを楽しみましょう。
<杉本隼一/TSURINEWSライター>