【独自】自民党の高鳥修一前衆院議員が立民野田佳彦代表を公選法違反などで上越警察署に刑事告訴し、即日受理
新潟県上越市の高鳥修一事務所でにいがた経済新聞社のインタビューに応じる高鳥修一前衆院議員
自民党の高鳥修一前衆院議員は、昨年10月16日の衆院選の立憲民主党野田佳彦代表による個人演説会応援演説で、「ご当地のライバルは裏金を作った人。500万以上の脱税の疑いがあるようなことをやった政治家。税金の使い道を決める人が脱税の疑いがある」と指摘されたとして、公職選挙法違反(虚偽事項公表罪)と刑法名誉毀損罪で1月17日に新潟県警上越警察署に刑事告訴し、即日受理された。
ポイントは、捜査のプロである検察が高鳥事務所を調べた結果、高鳥氏について「事務所にあった不記載について全く私が関わっていないことと、還付金は政治資金として当てられていたことが認められた。私が中抜きをしたり、私的流用したりした事実が全くないと認められた」(高鳥氏)という結論が既に出ている点だ。つまり、検察により、高鳥氏本人の事情聴取が不要と判断され、事件性がないと判断されたということになる。
野田代表は演説の中で、「政治資金として使ったとして証明できなければ所得税法違反の疑いが十分にある」と言っているが、高鳥氏は「使われたお金は事務所経費として領収書があるほか、すでに完全な形で収支報告書の訂正が終わっている」と主張する。
「にもかかわらず、個別の事情を無視してあたかも私が『裏金を作り』、『500万以上の脱税をした政治家だ』という野田氏の発言は全くの虚偽である。これは公正な選挙をゆがめる虚偽事項公表罪にあたる疑いがある」(高鳥氏)。
高鳥氏は「野田代表の発言をマスコミ各社が中身の検証をせずに報道したことによって、裏金議員のレッテルを貼られ、この地で暮らして行く上で一生拭えない汚名を着せられた。地元のイベントに行くと『裏金が来た』と言われる。家族も近所からも白い目で見られるなどして、肩身の狭い思いをしている」と訴えている。
高鳥氏は旧安倍派に所属した当時、派閥パーティー収入不記載事件を巡り、544万円の不記載額が確認された。2024年の衆院選で比例代表との重複立候補を認められず、落選していた。