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犬を抱っこから落としてしまった場合にすべき4つの行動 決して他人事ではない注意点を知っておこう

わんちゃんホンポ

犬を抱っこから落としてしまった場合にすべき行動

犬が高い場所から落ちてしまう事故は非常に多いです。

✔犬が暴れて落としてしまった
✔犬が急に飛び降りようとして落としてしまった
✔幼い子供が抱っこしていて落としてしまった

このような「抱っこから落としてしまった」という事故も、実は「あるある」なのです。

そこで今回は、犬を抱っこから落としてしまった場合にすべき行動について解説します。

1.意識がしっかりあるのかを確認すること

犬を抱っこから落としてしまったときは、意識がしっかりあるのかを確認しましょう。

目の動きがおかしかったり、ふらふらと歩いていたり、少しでも普段と違う仕草や行動があるときは、すぐに動物病院へ行きましょう。

意識がしっかりある場合でも、しばらく自宅で安静にし、様子を見守り、急変があった場合に備えておきましょう。

2.呼びかけに反応するのかを確認すること

犬を抱っこから落としてしまったときは、呼びかけに反応するのかを確認しましょう。

反応はするけど鈍いな…と感じられるとき、反応はするけど飼い主の方を見ることができないとき、反応が見られないときは、すぐに動物病院へ行きましょう。

3.吐き気や嘔吐の症状がないかを確認すること

犬を抱っこから落としてしまったときは、吐き気や嘔吐の症状がないかを確認しましょう。

頭を強く打ってしまったとき、脳震盪によって、吐き気や嘔吐の症状が見られることがあります。

脳震盪は一時的なものですが、頭を強く打ってしまったとき、頭部外傷を負っている可能性があります。一度、動物病院で診てもらった方が安心でしょう。

4.数日間は様子を見守ること

犬を抱っこから落としてしまったときは、数日間は様子を見守ることが大切です。

落下直後は元気にしていても、少しずつ時間が経つにつれて具合が悪くなる場合もあります。数日が経ってから急激に具合が悪くなる場合もあります。

頭を強く打ち、脳震盪が起きている場合、短い期間で再び同じような頭部外傷をうけると「セカンドインパクト症候群」が起きてしまうことがあります。

これは人間の場合であり、犬にも当てはまることであるか確実には分かりませんが、頭を強く打って一度目の脳震盪が起きた後、脳震盪の症状が残っているにもかかわらず更に頭部打撲すると、脳が急に腫れてきたり、頭蓋内に出血をきたしたりして、致死的な脳の障害をきたすことがあります。

セカンドインパクト症候群は、私の家族がスポーツ中に経験しており、二度目の脳振動が起きたとき、短期記憶ができなくなり、同じ話を何度も繰り返す症状がありました。

「犬には絶対に起きない」という証明がされていない限り、注意すべきなのではないでしょうか。

犬を抱っこから落としてしまわないための対策法

では、犬を抱っこから落としてしまわないためには、どのような対策法が有効なのでしょうか。

スマートフォンをいじりながら抱っこしない

犬を抱っこしながらスマートフォンをいじる飼い主をよく目にしますが、こちらがヒヤヒヤとしてしまいますよね。

片腕で抱っこすると、犬が落下しやすいです。犬を抱っこするときは、必ず両腕を使って抱っこしましょう。

正しい抱き方をする

犬を抱っこするときは、正しい抱き方をしましょう。犬の体に負担のかかる抱き方をしていると、苦痛を感じたとき、抱っこを嫌がって暴れ、落下する恐れがあります。

抱っこを強要しない

抱っこが苦手な犬もいます。抱っこしたいからと、抱っこを強要してはいけません。

動物病院へ行くときなど、どうしても抱っこする必要があるときは、ペットカートを活用してはいかがでしょうか。

幼い子供に立ったまま抱っこをさせない

幼い子供に犬を抱っこさせるときは、立ったままではなく、床や地面に座ってもらいましょう。座った子供の足元に犬を抱かせてあげてはいかがでしょうか。

まとめ

犬を抱っこから落としてしまった場合にすべき行動を4つ解説しました。

✔意識がしっかりあるのかを確認すること
✔呼びかけに反応するのかを確認すること
✔吐き気や嘔吐の症状がないかを確認すること
✔数日間は様子を見守ること

落下したとき、犬は体のどの部分から床や地面に落ちたでしょうか。

頭・背中・お腹・おしりなど、強く打ち付けられてしまった部分を把握しているときは、その部分に重い症状が起きる可能性があることを考えておきましょう。

お腹を強く打っているときは、元気にしているようで、時間が経ってから嘔吐や腹痛の症状が出たり、ごはんを食べなかったりすることがあります。

今は症状がない場合でも、すぐに動物病院へ行くことができる状況にあるのであれば、診てもらっておいた方が安心して過ごせるでしょう。


(獣医師監修:寺脇寛子)

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