ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃の回復には「まだ長い道のりが残っている」
キャサリン皇太子妃(42)はがんの化学療法を終えたと報告し、その翌日、夫・ウィリアム皇太子(42)が英ウェールズ地方を公式訪問した。沿道には多くの群衆が集まったが、キャサリン皇太子妃に宛てたカードを手渡したり、温かな言葉をかけた。皇太子は人々に「ありがとう」と感謝を述べつつも、「まだ長い道のりが残っています」と皇太子妃の回復には時間がかかることを明かした。
【写真】英ウェールズの小学校を訪問したウィリアム皇太子。児童達から温かい歓迎を受けた
キャサリン皇太子妃は3月にがんの治療中であることを公表し、限られた王室公務にしか出席していない。
ウィリアム皇太子も公務を控え、皇太子妃とともにジョージ王子(11)、シャーロット王女(9)、ルイ王子(6)のサポートに尽力してきた。
そして9日(以下、現地時間)には、ケンジントン宮殿の公式SNSがキャサリン皇太子妃の動画を公開し、がんの予防的な化学療法を終えたことを報告した。
動画には、家族5人が英ノーフォーク州で夏の休暇を過ごす様子と、キャサリン皇太子妃の語りかける声が流れ、感動的な内容だった。
一夜明けた10日には、ウィリアム皇太子が英ウェールズ西部のカーマーゼンシャーにある町ラネリを公式訪問した。
現地に到着した皇太子は「スイス・バレー・コミュニティ小学校」を訪れ、青少年による文学と音楽、舞台芸術のフェスティバル「2024Urdd Eisteddfod」に参加した児童達と対面した。
ウィリアム皇太子は、口の周囲と顎全体にヒゲを生やした姿で登場した。
校内に入るとウェールズの国旗を振る児童達から温かな歓迎を受け、フェスティバルに参加した児童らのパフォーマンスを鑑賞した。
訪問を終えて校舎を出た皇太子は、沿道に集まった多くの群衆と交流し、握手や会話を交わしながら、しばらくの間親しく過ごした。
現地メディアが報じたところによると、ウィリアム皇太子はキャサリン皇太子妃に宛てたカードをたくさん受け取ると、「ありがとうございます。本当に感謝します」と人々に伝えた。
そして皇太子は、ポーリーン・トーマスさん(74)に「良い知らせですが、まだ長い道のりが残っています」と、治療後の回復に時間がかかることを述べた。
また、地元に住むダイアン・グリフィスさんが「キャサリンが元気そうで本当に良かったです。あなたは素晴らしい家族をお持ちですね」と伝えると、皇太子はウェールズ語で「Diolch(ありがとう)」と返した。
その後、皇太子は航空救急週間を記念し、ラネリにあるウェールズ航空救急本部を訪問した。
最後に、ラグビーユニオンチーム「スカーレッツ」の本拠地であるスタジアム「パーク・ヨー・スカーレッツ」を訪れた。ウェールズラグビー協会(WRU)のパトロンである皇太子は、2025年ワールドカップへの出場権を獲得したウェールズ女子代表チームのメンバーと対面した。
画像は『The Prince and Princess of Wales Instagram「10 years」』『The Prince and Princess of Wales X「Hello Llanelli!」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)