高津区在住・鈴木さん、人を繋ぐ「だじゃれ」広げて 協会10周年で催し、盛況
高津区に本部を置く一般社団法人日本だじゃれ活用協会(鈴木英智佳(ひでちか)代表理事)が9月で設立10周年を迎えた。1日に行われた記念イベントでは一般参加者のほか県外各地から協会メンバーらが集まり、だじゃれの魅力を堪能した。
当日は小中高生だじゃれ対談やフェリス女学院大だじゃれサークルの企画、だじゃれ作品の展示など、だじゃれ尽くしの一日に。会場から挙手制で文章を繋ぐ、だじゃれリレーを行うなど会場一体となり盛り上がった。
この日、訪れたのは関係者を合わせて140人以上。催しでは、これまで支えてくれた人に同協会から感謝状を贈る場面も。「だじゃれは人と人を繋げる力がある。10周年の場で繋がりとご縁に感謝することができ嬉しかった」と代表理事を務める鈴木さんは語る。
区内在住の鈴木さんがだじゃれ好きになったきっかけは元々、転校が多く周囲に馴染めなかった子ども時代、「だじゃれに救われたことが度々あった」から。大人しい性格だったが言葉遊びが好きで、だじゃれを言うと周囲の目が変わるのを身を持って体験した。
13年前、企業向け研修講師として独立。その後「自分らしさ」を考える中で好きだった、だじゃれを軸にした活動を本業の傍ら開始。誰でもできるよう、だじゃれの作り方を体系化したプログラムでセミナーを開き、協会設立に至った。
協会では、大人向けに人間関係を円滑にする活用法を伝授する「だじゃれ道場」の他、市内学童保育延べ70校でプログラムを実施し、小学校でも授業を行ってきた。当初は一人だったが、伝授する場を共に作る仲間は今、全国52人に。10年だけに「”執念”で頑張った10年」と鈴木さん。「今後、次世代と共に新しい展開へ広げていけたら」