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祝・紅白!!出場直前のHYにインタビュー「25周年の最後に相応しいラストの飾り方」

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2024年に25周年を迎えたHYが、年末の風物詩とも言える国民的音楽番組『第75回NHK紅白歌合戦』へ12年ぶりの出場を決めた。 披露する楽曲は、HYの代表曲でもあるバラード「366日」。 2024年は、同曲をモチーフとしたドラマや映画の制作に加え、タイトル通りの閏年。 さらに、精力的に積み上げてきたライブや各地でのファンとの交流で得たエネルギーを糧に、想いの詰まったパフォーマンスが期待できそうだ。 アニバーサリーイヤーとなった2024年を、紅白という最高の形で締めくくることになったメンバーに、出場直前の心境を聞いた。

——紅白への出場決定を聞いた時はどんな気持ちでしたか?

新里:今年HYは25周年を迎えて、メンバーみんなで突っ走って一番忙しい年になるね、ということでいろんなことを決めて臨んでいました。その中で、実は紅白も目標のひとつだったんです。

——そしたらもう、ものすごく嬉しい知らせだったんじゃないですか。

新里:ヤバかったっすよ!やったぁ!本当に叶うんだ、って。 紅白ってミュージシャンにとってはひとつの大きな夢の舞台でもあるし、たくさんの人たちが1年の締めくくりで見る歴史のある音楽番組なので。 そこに出られるってなかなかないことだし、出たいって言っても、出られるものじゃない。その枠に25周年のタイミングで出られるのが心から嬉しいのと、応援してくれてるみんなから「おめでとう」っていう声が本当にいっぱい届いて。俺たちよりみんなの方が喜んでるんじゃないかなって。 本当に、どこに行っても「おめでとう」って言われるんですよ。車に乗ってる時とかも、僕に気づいたファンの方がすれ違いざまに「紅白おめでとう」って表情と口パクで伝えてくれたり(笑)

名嘉:僕はちょうどランニングしてる時に、Bluetoothのイヤホンに会社から電話がかかってきて。今、話大丈夫かみたいな。 「何かあったんかな」と思ってたんですけど、「みんなが出たい出たいって言ってた紅白、決まりました!」っていう報告だったんです。すごい嬉しかったですね。1人でイェーーーイ!!って言って、その後バスで帰りました(笑) 今回で3回目の出場なんですけど、最近は年々紅白とか大きなテレビ番組にもなるべく出たいなと思うようになってて。自分たちが出ることによって誰かが元気になるのであれば、恩返しとか感謝の気持ちをテレビを通してでもいいから、もっともっと地元とか家族とか、みんなに伝えたいなっていう思いが強くなってるんですよ。 「紅白に出たい」っていうのはスタッフにも数年前から言ってたんですけど、でもやっぱり簡単に出られるものではないので、どうしたらいいかみたいなことを頭の片隅に置きながら、音楽活動をしてましたね。

許田:滅多に出演できるような舞台ではないので、どうなんだろう…まだちょっと信じられない部分もありつつ、日に日に緊張はしてますね。 最初に出た時のことも思い出そうとしてるんですけど、当時は挨拶回りと緊張ですごい疲れてて(笑)。 だから、今年こそはちゃんと楽しめるようにやっていけたらなと思ってるところです。 仲宗根:前回から10年以上経ってるし、正直「もうないだろ」って思ってました(笑)。 でも今年は閏年で「366日」だし、まだHYの音楽が届いていない、HYが知られていない一般の方々にもHYを広めたいっていう気持ちもすごくあったので、ドラマに始まり、紅白で締めることができるのは、本当にこんなに嬉しいことはないなと思うんですね。 まさに25周年イヤーに相応しいラストの飾り方かなと。

——今回は3回目の出場となりますが、最初に出た時のことって覚えてますか。

仲宗根:最初はもうとにかく緊張で…何も分からないじゃないですか。だからリハーサルすらも本番ぐらいの勢いですごい緊張して。 大御所の方も含めて、次に出るアーティストのみなさんが自分たちの本当にすぐ隣にみんな並んでるわけですよ。次々歌っていくから。それにもすごい緊張して。 ウォーミングアップのボイトレで音出していいのかも分からないし、隣のアーティストさんがやってるのを見て「こんな風にやっていいんだ」と思って自分もやってみたら、それはそれで今度は自分の声が大丈夫かなみたいな感じで、また緊張したんですけど(笑)

——とにかく緊張したんですね(笑)その時の演奏は…

仲宗根:「時をこえ」っていう曲を歌いました。 戦時中のおばあちゃんの話を基に書いた曲で、初出場ということでおばあちゃんを会場に呼んだんですよ。テレビで見るのも嬉しかったはずですけど、会場に来て紅白を見るなんて、おばあからしたらもう、本当に一生に一度あるかないかのことじゃないですか。それでせっかく会場にいるから、おばあもカメラに映す演出にしたいということで、私が歌って、それを聞いてるおばあちゃんみたいな流れで映してもらって。 私と従兄弟のドラムの俊も一緒におばあに育ててもらったんですよ。だからどちらかというと、おばあというよりは“第二のお母さん”ぐらい近い存在で、そんな大きな存在の人にあのような形で孝行できたことは自分の中でも誇りだったし、それが25年の中で「やってやったぞ!」という仕事でした。 だから12年経って、また3回目に出場できるというのはすごい嬉しい。おばあは去年亡くなってるんですけど、絶対喜んでくれてると思います。

許田:記憶があまりない中で(笑)、覚えてるのが普段テレビで見ているアッコ(和田アキ子)さんですかね。ご挨拶させてもらった時に、ちょっと緊張されてる様子で、アッコさんでも緊張するんだなって思った覚えがあります。 あと、森真一さんのお部屋に行った時にですね、ひーでが代表して「HYです。ご挨拶させてください」って感じで声がけして回ってたんですけど。緊張感も疲れもあったのか、コンコンってノックして「こんにちはHYです。すいません、挨拶してください」って言ってましたね(笑)。それで笑って緊張が解けたのを覚えてます。

——年末の“国民的歌番組”でもある紅白のステージは、やはりちょっと特別な何かがあるかと思いますが、実際に出演した経験からどんなことが他の番組やライブと違うと感じますか。

新里:まず、リハーサルにめっちゃ時間をかける。だから、ステージに立つ瞬間までの思い入れがすごいんです。 これだけ時間をかけてやっていくっていうのはやっぱり「国民的番組」だからなんだなあって感じますよね。だからこそ、びっくりするぐらいの緊張感があって、頭の中が真っ白になりそうになるのを、ずっと自分で止めてる感じなんですよ。 でもやっぱり、今回は1回目、2回目とは違う余裕があります。これは何かというと、NHKのスタッフの方に顔見知りの方が少しずつ増えていってるんですよ。だから、安心するし少しずつホーム感も出てきてるという。

名嘉:NHKホール独特の空気感はありますね。あと、初めて自分たちの曲を聞くお客さんが多いので、なるべく沖縄の風を届けられるようにできたらいいなと思ってます。 それと、紅白の個人的に好きな部分っていうのは、綿密なリハーサルもそうなんですけど、アーティストさんが歌い終わって次のセットチェンジのバックステージ。もう圧巻すよ。ワイヤーがいっぱい通ってる中で、スタッフの皆さんが声も出さずにテキパキとセッティングしていくんすよ。 そういう年末のプロフェッショナルな感じは、感動しますね。 仲宗根:スポーツ選手にとって、オリンピックって普通の大会とは違う緊張感があるって言うじゃないですか。なぜかオリンピックだけは1位になれないとか、自分の持ってる力が出なかったり、逆にそれ以上のものが出たりとかするアスリートもいると思うんですけど。 アーティストにとっても似てるところがあって、色んな歴史がある歌番組の中でも、紅白は最も緊張するというか、最も独特な雰囲気の舞台なんですよ、本当に。 もちろん老若男女色んなアーティストが出てるっていうのもありますけど、スタッフさんの動き方の物々しさだったりとか、規模も違いますよね。 アーティストの皆さんも大勢の人たちがいるわけじゃないですか。楽屋でも、大きい部屋のすぐ横で大御所の方がメイクしてるような現場で。他のアーティストの皆さんのオーラを直近浴びるみたいな。それが経験したことのないような感じなんです。 今こうして話を聞いてたら、「そうなんだ」って思うかもしれないですけど、多分現場に行くとその100倍ぐらいの感じですよ。「本当に歌えるかな」っていう心境になるぐらい(笑)、ものすごいドキドキ感があるんですよね。

許田:違いかぁ~…いつも会場の雰囲気に飲まれてる感じがします(笑)。 セットをバンバン変えながら忙しく動くスタッフの皆さんの緊張感も伝わりますし、その中でお客さんはすごい目を輝かして見てる感じですかね。 僕は「この舞台に立っていいのかな」って思ってしまうような空気を感じてます(笑)。

——視聴者として紅白を観ていた頃、テレビ越しに印象に残っている思い出「紅白といえば!」なシーンはりますか?

仲宗根:やっぱり、美川憲一さんvs小林幸子さんじゃないですか。あの衣装対決こそ、紅白って感じ。 最近は氷川きよしさんもすごいドレスアップして、色んな衣装で魅せたりしてますので、やっぱそういう部分は見どころかなと思いますね。小林さんの衣装は、リハの時に見てめちゃくちゃびっくりして。あんなに高いところから歌ってんの!?みたいな(笑) あとは、近年はお笑いの人たちも参加してて、番組がちょっと変わってきてるじゃないですか。そういうところも楽しみですね。 許田:僕も衣装対決ですね。紅白に出場した時に生で見たかったんですけど、結局見れなかったっていうちょっと悔しい思い出があります(笑)。

——では、最後に出場に向けての意気込みをひと言お願いします!

名嘉:今年は閏年で366日ありましたし、月9のドラマから来年は映画の上映もあって、さらに25周年ということで盛り上げてきました。 その最後の日に紅白に出られる。なるべく緊張を嬉しさとして表現しつつ、思いっきり感謝を伝えていきたいなと思いますね。 終わった後はメンバーで抱き合います(笑)。 去年か一昨年ぐらいから25年目に紅白とか出たいなと言ってたら、そのためにずっと地道に動いてくれたスタッフにも、感謝の気持ちを持って臨みたいです。 許田:今年こそは自分の記憶にも残るように、楽しんで出場できたらなと思っております! 仲宗根:今回は沖縄唯一の出場者です。 沖縄の人って沖縄の人に対しての愛情がすごく強いし、故郷に対する想いも強いので、沖縄の人がこういう番組に出るっていうだけでみんなが応援してくれるじゃないですか。私たちも地元の人たちがすごく応援してくれて、されればされるほどどんどん緊張してくるという面もありますけど(笑)、それをいかに自分の力にして歌を届けられるか。 13年ぶりの出場ということで、そんなに出られるものでもないし、もしかしたらこれが最後の紅白になるかもしれませんから、そういう「もうやっちゃえ!」ぐらいの気持ちになった方が良い感じで歌えるのかなっていうのも半分はありますね(笑)。 これまでにおばあちゃんたちや家族が喜んでくれてたことを思うと、その人たちに届くように歌えば、自然とテレビ越しでも聴いてくれている皆さんにも届くと思うので、そういう気持ちで歌いたいなと思います。

新里:たくさんのファンの皆さんや沖縄の仲間たちから「おめでとう」「頑張ってきてね」って言われているので、その言葉を胸に沖縄代表で俺たちにしかできない音楽を届けたいですね。 25年やってきたからこそ、ここに繋がってこられたっていう、ファンの皆さんへの「ありがとう」の思いもちゃんとしっかり持っていきたい。そして初めて僕たちを見てくれる方もいっぱいいると思うけど、25年間このメンバーだからこそ、今この瞬間があるんだなっていうところも何か感じてもらえたら。俺たちの絆や、夢を追い続けて音楽1本でやってきた空気感を感じてほしいなと思います。

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