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第101回箱根駅伝、国学院大の3冠を止めるのは3本柱の駒澤大か、充実感漂う青山学院大か

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イメージ画像,ⒸPavel1964/Shutterstock.com

篠原倖太朗、佐藤圭汰、山川拓馬が駒大の3本柱

学生駅伝の締めくくりとなる箱根駅伝が2025年1月2、3日に行われる。史上6校目の学生駅伝3冠を狙う国学院大の前に強力なライバルが立ちはだかる。2年前の3冠・駒大、前回の箱根王者・青学大だ。

今季の駒大は出雲、全日本とも2位。ただ、同じ2位でも出雲と全日本では意味合いが違う。

アンカー勝負となった出雲では、駒大のエースで主将の篠原倖太朗が国学院大の平林清澄に競り負けた。敗北感が漂うものだった。

全日本では序盤で出遅れた。それでもアンカー山川拓馬が2分以上差のあった青学大を抜き、2位に上がった。収穫を感じる2位だった。

駒大と言えば、ハーフマラソンの学生日本選手最高記録を持つ篠原、5000メートルの学生日本選手最高記録を持つ佐藤圭汰の2枚看板だった。そこに山川が加わった。学生陸上界のトップクラスが3人もいるのは強みだ。

大八木弘明総監督も「山川は(箱根の)2区でも5区でもいける」。本当に山川が山上りの5区で力を出せるなら、他校には驚異となる。

チームとしての調子も上がっている。箱根の選手選考にも影響を与える11月の上尾ハーフでは出場選手9人全員が自己ベスト(初ハーフを含む)を更新。1時間1分台が1人、1時間2分台が6人とタイムも良かった。箱根に向けての好材料だろう。

懸念材料は、けがのため今季は駅伝を走っていない佐藤の状態だ。2年ぶりの箱根の優勝には佐藤の力が欠かせないが、現在の状態が分からない。万全の状態で佐藤が走れるかどうかは、駒大の結果を大きく左右する。

世田谷ハーフで1~5位独占の青学大

青学大は今季、出雲と全日本はともに3位に終わった。箱根に向けたピーキングは他校を寄せつけず、今大会も優勝候補の筆頭に推す声は多い。

11月の世田谷ハーフでは1~5位を独占。3人が1時間2分台をマークした。

さらに1万メートルでも11月のMARCH対抗戦で3人が27分台をマーク。鶴川正也は27分43秒33の青学記録を樹立した。3年生の黒田朝日は27分49秒60、4年生の若林宏樹が27分59秒53で走った。特に前回の箱根の山上りの5区で区間新をマークした若林の復調は大きい。

この3人に加え、駅伝で強さを発揮する4年生の太田蒼生もいる。層の厚さは一番だろう。懸念材料も少なく、箱根に向けての調整が、順調であることがうかがわせる。

前回の箱根を走った選手が7人いるのも心強い。そのうち3人は区間賞も獲得している。過去10大会で優勝7回と勝ち方を知るチーム。今季も最後は青学大が優勝をさらう可能性は十分にある。

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記事:鰐淵恭市

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