【調査】知人宅から出てきた一昔前の「ワークマンの値札」の正体を調べた結果…
先日、知り合いの家で荷物の整理を手伝っていたら「昔のワークマンの値札」と思われるものが出てきた。値札全体から一昔前のオーラが漂っていて、ワークマンのロゴはおなじみの黄色と黒ではなく……青と赤。
最近のワークマンといえば、機能性を生かしたカジュアルウエアで売上を増やしている一方で古参のプロ客はブチギレていることを当サイトで知った。この値札は古参ファンも喜ぶ当時のワークマンのものなのだろうか。調べてみたぞ。
・ワークマンのロゴ
まず紹介するのが現在のワークマンのロゴ。
黄色と黒の斜め線で工事現場のバリケードのような雰囲気が漂っているが、よく見るとさらに縞鋼板 (しまこうはん:建設現場にある滑り止めの鋼板) をモチーフにしていることも分かる。
建設現場で働く作業者向けの衣類や道具を扱っていることが一目瞭然のデザインだ。ちなみにマークの中に「W」と「M」が入っているのは有名な話。
とは言っても、知らない方も多いはず。飲み会で披露するにはチト弱い気もするが、一応トリビアとして覚えておくべし。ワークマン好きには刺さる……かもしれない。
・旧ロゴ
そして知人宅の片付けを手伝っている時に見つけたのが、こちらの値札。
間違いなく「ワークマン」と書いてある。3800円の商品をサービス価格の1980円で購入したようだ。家主(70代)は「まったく記憶にない」とのこと。かなり昔のものだと思われる。
むしろ「ワークマン」という別のお店の値札なのかも。ということで、関係者に聞いてみたところ……
「それは昔のロゴですね」と担当者の方。それこそワークマンが誕生した1980年代、つまり初代のロゴマークらしい。よく見ると、同じく「W」と「M」が描かれていることが分かる。
バーコードの「1991」とは1991年ということだろうか。調べたところ、黄色と黒のロゴになったのは1990年とのことなので数字は関係ないかも。とにかくその頃(昭和〜平成初期)のロゴで間違いなさそう。
ちなみに「赤」と「青」はベイシアの母体である「いせや」のカラーなのだとか。ベイシア(Beisia)はラテン語で「良」を意味する「BENE」と、旧社名「いせや」の組み合わせから生まれたもの。「より良い、いせやになる」という決意が込められているという。
・レトロな値札
話を値札に戻したい。あらためて今のものと比較すると、ロゴもそうだが値札自体がレトロでメチャメチャ渋い。厚紙で頑丈だから昔の姿のまま残っていたんですね。記念に保管しておきます。それではまた!
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.