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知る人ぞ知る、置屋の面影が残る町【兵庫県三田市】

ローカリティ!

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筆者が住む兵庫県丹波篠山市と、神戸市北区に挟まれた兵庫県三田(さんだ)市はちょっぴり高級なニュータウンの町として開発され、国鉄福知山線が電化された1980年代から1990年代にかけて、それまでの約3万人が4倍近い11万人台にまでふくれあがり人口増加率が当時日本一を記録しました。

それまでは兵庫県西宮市と神戸市北区にまたがる有馬温泉の玄関口としての役目をしていた小さな町で、江戸時代は隣接する6万石の篠山藩よりもずっと小さな3万6千石の三田藩でした。

藩主は現在の三重県鳥羽市から陸封された海賊・九鬼(くき)氏でした。

温泉町への経路だっただけに、この町にも小ぢんまりしているとはいえ、かつて「色街」と呼ばれていた場所が存在しました。

旧市街地にある三田町の周辺です。

【本記事中の画像一覧】

丹波篠山市を水源とし、大阪湾へと流れる二級河川・武庫川に沿った見晴らしの良い場所に沿って遊郭が存在したようで、川沿いには今でもそれらしき、かつて料理屋さんだったと思われる建物がわずかに残っています。

「色街」だった一角の入り口には三田市内で唯一の風情ある銭湯がまだ営業しており、その向かいには銭湯が経営する床屋さんもあり、散髪と入浴で半日ほどゆっくり過ごすことができます。

有馬温泉に派遣される芸者さん、昨今ではコンパニオンさんのほうが多いのかもしれませんが、その方たちはこの一角にあるいわゆる置屋さんで踊りの稽古をしたりしています。

筆者が住む丹波篠山市内の企業などでも、忘年会の時期などにはこちらからコンパニオンさんたちを宴会に依頼しているのをよく見かけます。

温泉街と「色街」というのは、今でこそ諸事情から廃れつつあるとはいえ、昔から切り離せない関係にありました。

椛澤弘之

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