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やさしい気持ちがいっぱい。 SNSで話題、自閉スペクトラム症の息子と家族の愛を描くマンガ

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やさしい気持ちがいっぱい。 SNSで話題、自閉スペクトラム症の息子と家族の愛を描くマンガ

まゆんさんは、看護師でありシングルマザー。自閉スペクトラム症があり特別支援学級に在籍する小学6年生の息子・太郎くんの子育てに奮闘しています。まゆんさんと太郎くんが、さまざまな出来事を一緒に乗り越えていく姿を漫画『自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界』で紹介。まゆんさん一家の何気ない日常には、愛や優しさであふれ、共感できるエピソードがたくさんあります。


本稿では、太郎くんが母のまねをして夜勤に挑戦します。まゆんさんに、当時の思いなど訊いてみました。




太郎くんは母の「夜勤」に興味津々!でも本心は...


看護師として働くまゆさんが夜勤の日は、太郎くんはじいじとばあばと過ごします。


――太郎くん、夜勤について興味津々な様子ですね。


まゆんさん(以下、まゆん) 「病気は昼も夜も関係ないため夜も働かないといけないこと、それでも少しの時間だけ寝られること」を伝えたところ、私のまねをして「夜勤する」「少しだけ寝る(=仮眠)」をやってみると言いました。


――夜勤でお母さんがいない時は、やはり寂しがっていたのでしょうか?


まゆん 自分が夜勤で不在になる時でも、太郎は私に対して寂しさを表に出すことが少なかったんです。しかし、ある日の寝る前、私が夜勤と分かっているにも関わらず、太郎がばあばに「お母さんは?」と尋ねたことがあったみたいです。私には言わないけれど、本当は寂しい思いをさせてるんだ、と胸がつまったことを覚えています。

ひそかに母を慕い尊敬する気持ちに感動


漫画の中で、「少しだけ寝る」ことが自分にはできなかった太郎くん。それがどれだけすごいことなのかと、感激して大騒ぎしていました。その太郎くんなりの感動の表現を、じいじとばあばは「尊敬が生まれる瞬間」だと感じたという心温まるエピソードです。


――この日の晩の太郎くんの小さな冒険。実際に太郎くんは何と言っていましたか?


まゆん 実はじいじとばあばから聞いただけなんです。夜勤のまねをしたことについて、太郎から私へ直接の報告はいまだにありません。ただ、私の知らないところで私のことを知ろうとしていることがほかにもあるんだと思うと、ますます愛しく思えてきました。


夜勤を繰り返す母への尊敬の気持ちをまっすぐに表現する太郎くんとやさしく見守る家族。次はどんなエピソードが登場するのか楽しみですね。

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