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歴代オープン戦首位打者のシーズン成績 史上2人目のルーキー度会隆輝は活躍できるか

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度会隆輝,ⒸSPAIA

オープン戦打率.434、三浦大輔監督が開幕1番明言

DeNAのドラフト1位ルーキー・度会隆輝がオープン戦首位打者に輝いた。16試合に出場して53打数23安打の打率.434。2位の中日・細川成也が打率.290だから1割以上の大差をつけて堂々の1位だ。

かつてヤクルトの内野手として活躍した度会博文の次男として生まれ、横浜高時代にもプロ志望届を提出したが指名されずENEOSに入社。2022年の都市対抗では打率.429、4本塁打をマークして優勝に貢献し、橋戸賞、若獅子賞、打撃賞の三冠に輝いた。

昨秋ドラフトで中日、ロッテを含めた3球団から1位指名を受け、抽選の結果DeNAに入団。抜群のバットコントロールでいきなり結果を残し、三浦大輔監督は開幕スタメン1番での起用を明言している。

ドラフト制導入後、新人でオープン戦首位打者に輝くのは2014年のロッテ・井上晴哉以来10年ぶり2人目。気になるのは、シーズンでどこまでこの勢いを持続できるかだろう。2006年以降のオープン戦首位打者のシーズン成績は以下の通りとなっている。

青木宣親はシーズンでも首位打者

2006年は中島裕之(西武)と二岡智宏(巨人)の2人が打率.390でオープン戦首位打者に輝いた。シーズンでも中島は初の打率3割をマークし、二岡も.289、25本塁打、79打点の好成績を残した。

2007年の青木宣親(ヤクルト)はオープン戦.451の高打率で首位打者に輝くと、シーズンでも打率.346で首位打者に輝いた。

2008年は稲葉篤紀(日本ハム)がオープン戦で打率4割、シーズンでも打率.301、20本塁打、82打点をマーク。2009年は栗山巧(西武)がオープン戦で打率4割をマークし、シーズン開幕直後は21打席連続無安打と苦しんだものの最終的には140試合に出場して打率.267、12本塁打、57打点を記録した。

2010年のG.G.佐藤(西武)は打率.433でオープン戦首位打者に輝いたものの、シーズンでは不振やケガもあって53試合出場で打率.204に終わった。

2011年は大阪桐蔭高から入団3年目だった浅村栄斗がオープン戦打率.441で首位打者に輝き、シーズンでも137試合に出場。打率.268、9本塁打、45打点の成績を残し、大きく飛躍する年となった。

シーズンで苦しんだ選手も

オープン戦で首位打者に輝いた勢いをシーズンでも持続した選手は少なくないが、逆に苦しんだ例もある。

2012年の松山竜平(広島)はオープン戦で打率.403を残しながら、シーズンでは48試合出場で打率.204。2011年に23本塁打を放った畠山和洋(ヤクルト)も2013年のオープン戦で打率.393をマークしたが、シーズンでは打率.219、12本塁打にとどまった。

先述の通り、新人として初のオープン戦首位打者に輝いた2014の井上晴哉(ロッテ)は、新人では64年ぶりの開幕四番に抜擢されたが、結局36試合出場で打率.211、2本塁打どまり。2017年は前年にBCリーグ・石川でプレーしていたアウディ・シリアコ(DeNA)が.375でオープン戦首位打者となったが、シーズンではわずか12試合出場に終わった。

2018年の内田靖人(楽天)は.386でオープン戦首位打者に輝き、自身初の開幕スタメン出場を果たしたが、最終的は58試合で打率.198、12本塁打。2019年の楠本泰史(DeNA)はオープン戦打率.388をマークしたが、シーズンでは39試合出場で打率.208に終わった。

秋山翔吾は最多安打、島内宏明は打点王、髙部瑛斗は盗塁王

近年はオープン戦の首位打者がシーズンで別のタイトルを獲得した例も多い。

2015年の秋山翔吾(西武)は.459でオープン戦首位打者に輝き、シーズンでも31試合連続試合安打を記録するなど打ちまくった。最終的には現在もNPB記録の216安打をマークし、首位打者は柳田悠岐(ソフトバンク)に譲ったものの、.359の高打率を残した。

2016年は鈴木大地(ロッテ)と坂田遼(西武)が打率4割でオープン戦首位打者。鈴木はシーズンもフル出場して打率.285をマークしたが、坂田はシーズンでは45試合出場で打率.245と明暗が分かれた。

2020年は大山悠輔(阪神)がオープン戦打率.378で首位打者に輝き、シーズンでも自己最高の打率.288、28本塁打と飛躍。2021年は島内宏明(楽天)がオープン戦で打率4割を残し、シーズンでは96打点で打点王のタイトルを獲得した。

2022年は髙部瑛斗(ロッテ)が.393でオープン戦首位打者となり、シーズンでも137試合に出場して打率.274、44盗塁で盗塁王のタイトルを獲得。2023年は栗原陵矢(ソフトバンク)がオープン戦打率.415をマークし、シーズンでも開幕4番としていきなり3ランを放ったが、ケガで離脱したこともあり96試合出場で打率.239、13本塁打だった。

2024年オープン戦首位打者の度会はシーズンでどんな活躍を見せるか。チームの浮沈のカギを握る一人と言えそうだ。

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記事:SPAIA編集部

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