家庭菜園初心者にぴったり!5月に植えるべき野菜BEST5|プランターでも育てやすい夏野菜を厳選
農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.10
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YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営する黒壁勇人(くろかべ・はやと)さんが、誰でも気軽に家庭菜園を楽しめる方法をまるっとレクチャーする本連載。
第10回のテーマは「5月に植えるべきオススメ野菜」。「家庭菜園、今年こそ始めたい」──そんな人にとって、5月はまさに“勝負の月”です。気温が安定し、夏野菜の苗や種の植えつけに最適なこの時期を逃すと、梅雨の到来で一気に栽培条件が悪化。つまり、今始めなければ、来年まで待つことになるかもしれません。今回は、黒壁さん厳選の「初心者でも育てやすくて、育てがいのある」夏野菜を紹介します。
梅雨前が勝負! 5月は夏野菜植えつけのラストチャンス!
ゴールデンウィークが終わって、気温もだいぶ安定してきましたね。じつはこの5月、夏野菜の植えつけにはベストなタイミングなんです! ですが裏を返せば、このタイミングを逃すと梅雨入りの影響で植えられなくなる野菜が多くなるので、「ラストチャンス」ともいえる時期。
今年こそ家庭菜園を始めたいと考えているなら、この5月を逃す手はありません!
5月に植えるべきオススメ野菜 Best5
今回は、私、黒壁が厳選した「5月に植えるべき野菜ベスト5」をお届けします。
初心者でも育てやすい野菜ばかりをピックアップしているので、プランターひとつからでも気軽に始められますよ!
第5位 サツマイモ
ホクホク、ねっとり。スイーツにも料理にも大活躍のサツマイモが第5位!
5月中旬に苗を植えたら、10月の収穫までほぼ“放置”でOKという育てやすさが魅力です。サツマイモは、栄養分の少ない“やせた土”を好むので、肥料は控えめが基本。もし与えるなら、市販のサツマイモ専用肥料を選ぶのがおすすめです。
人気品種は、ねっとり系の「安納芋」とホクホク系の「金時芋」。とくに安納芋は冷めてからが甘みの本領発揮! バニラアイスを乗せるなんて食べ方もオススメです!
収穫後はすぐに食べるのではなく、風通しのよい場所で2週間~1か月熟成させると甘みがグッと引き立ちますよ。
第4位 オクラ
第4位には、夏の人気者「オクラ」。そのネバネバ食感には整腸作用があるとも言われいて、健康面でも注目されています。
実はオクラ、見た目に似合わずとってもタフ! 暑さ・乾燥・病害虫に強く、多少手入れをサボっても育ってくれるので家庭菜園初心者にオススメ。プランターでも栽培できるので、ベランダ菜園にも最適です。
苗を5月上旬に植えれば、6月下旬には収穫が始まり、夏の間次々と実をつけてくれて食べきれないほど収穫することができます。オクラ好きなら絶対育てて欲しい!
オススメの品種は2つあります。
まずは、粘り気が通常のオクラの約3倍という強力ネバネバ系の「ペルシエ」。食べてみると、その粘りにびっくりするかも!
もうひとつは、赤い色が特徴の「ベニィ」。こちらは生でも食べられるので、サラダに入れると彩りがぐっと華やかになりますよ。
第3位 パクチー
第3位は、エスニック料理に欠かせない香味野菜・パクチー!
独特の香りに好き嫌いはあるものの、ハマる人はとことんハマる“クセになる”野菜です。
実はパクチー、抗酸化作用のあるβカロテンがなんとニンジンの2〜4倍も含まれていて、体の中の毒素を排出してくれる“デトックス野菜”としても注目されています。さらに丈夫で育てやすく、プランターでもOK。5月に種をまけば、夏には収穫が楽しめます。
パクチーは、白くて小さな花を咲かせるのですが、これが非常に可愛らしくて、個人的には観賞用としてもオススメの野菜です。
第2位 インゲン
第2位は、使い勝手抜群の万能野菜・インゲン!
和風・洋風・中華と、どんな料理にもマッチするうえに、栽培も比較的カンタン。5月中旬に種をまけば、早ければ6月下旬には収穫スタート! しかも、繰り返し実がつくので長く楽しめるのが魅力です。
インゲンには「ツルあり」と「ツルなし」の2タイプがあります。ツルありは、ネットや広めのスペースが必要なぶん、収穫期間が30日以上と長くてたっぷり採れるタイプ。一方のツルなしは、狭い場所やプランター向きで、省スペースで育てやすい分、収穫量はやや控えめです。育てる場所や収穫量の希望に合わせて選んでみてくださいね!
オススメの品種は、ツルなしタイプなら「さつきみどり2号」、ツルありタイプなら「ケンタッキー101」が王道。ちょっと変わり種を育ててみたい人には、ビッグサイズの「ビッグリジャンボ」もオススメ! 幅広で20cm前後にもなる平たいサヤは、見た目のインパクトも抜群です。品種によって“サヤごと食べるタイプ”や“豆だけを味わうタイプ”があるので、購入時は表示や説明をよくチェックしてみてくださいね。
第1位 落花生
第1位は……落花生! 採れたてのは落花生のおいしさっていうのは、大げさじゃなく「ハンパない!」。収穫して数時間以内に塩ゆでして熱々のまま食べると落花生の概念が変わります!
これを味わえるのは自分で育てた人だけの特権なので、家庭菜園を始めるならぜひ体感して欲しい!
5月に苗を植えれば、収穫は10月下旬から11月上旬ごろ。
少し大きめのプランターがあれば、ベランダでも育てられます。追肥や土寄せなど、手間は多少ありますが、作業自体はシンプルなので初心者でも大丈夫!#gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 50%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */
オススメの品種は、なんといっても“ピーナッツを超えるピーナッツ”ともいわれる千葉県限定の「Qなっつ」。甘みが強く、そのおいしさは一度食べたら忘れられないはず!※購入時に個人情報の記入が必要な場合があります
ほかにも、黒っぽい見た目がユニークな「ブラックピーナッツ」など、個性的な品種もあるので、育てる前にぜひチェックしてみてくださいね。
5月は夏野菜スタートの“締切月”! 今すぐ始めよう
梅雨入り前の5月は、夏野菜栽培の最終チャンス。今回紹介した5種類は、いずれも育てやすく、味も抜群。初心者にもおすすめできるラインナップです。プランターから畑まで、スペースやライフスタイルに合わせて選んで、ぜひこの機会に家庭菜園にチャレンジしてみてください。
写真提供:YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」