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話すこと、頼ること、守ること。

TBSラジオ

「私たちの未来は、私たちで作る!」
サステバ」は、あなたの「困りごと」、「モヤモヤ」、「お悩み」、
もしくは、「変えていきたい社会の課題」などを通して、みんなで一緒に「これから」を考えていく番組です。

今回は夏休み中の渋谷で10代の方にモヤモヤを伺いました。

16 歳、高校 2 年生です。
親との付き合い方。長期休みに入ると一緒にいる時間が長くなるので勉強のことをいっぱい言ってくるので。
自分がいちばんわかっているけど、 他人から言われるとやる気をなくしちゃうところがあるので難しいです。

自分はいま高 2 で、来年受験生なので、今年中に英検とかを取りたいんですけど、毎日の積み重ねなのはわかっているけど、それを強要してくる感じが嫌です。

18 歳、大学 1 年生です。
やっぱり学費ですね。大学、学費が高いから。
俺とか文学部に通っているんですけど、うちの大学の文学部はけっこう高くて、 学費が4 年で600万ぐらいするんです。
だから、そうですね、奨学金を借りているんですけど、 返済どうしようかなって感じで悩んでいます。

でも、大学受験も、俺、自腹で受験したので。102万ぐらいですかね。
自分で高校の時からバイトして貯めたお金でやりました。
ちょっとお姉ちゃんが出してくれたりもしたんですけど。 あんまり家計がお金出せなかったので。

国際公務員っていう、国連で働きたいと思っているんで。
早めに通訳かなんかの仕事に就いて、 それで頑張ってから、そのあと、国連の公務員って結構お金が入るんで。 それで働いて返していこうかなって感じですね。

16 歳、高校 2 年生です。
部活でキャプテンをやっているんですけど、なんていうんだろうな、 後輩への、どうやって教えるとか、先輩だからしっかりしなきゃいけないとか、 そういうところで監督に怒られたりするので、そこがいまの悩みですね。

先輩なのにぐだぐだしているから、 後輩のことを引っ張っていけてなくて、そこがいつも言われて。
ほかの 2 年生もいるから、その人たちにも言ってほしいし。
人数も多いので、みんなでアドバイスとか注意とかしてほしいなって思う。
キャプテンなんだからそういうところやってよ、みたいな…
関係にヒビが入っちゃうかなって思って、あんまり言えない。

小泉:それぞれのお悩みが。1人目の方は高校2年生、家にいると「勉強しなさい」とか言われて自分のペースが保てなくなったりするっていうの、わかりますか?

大石:めっちゃわかりますよ。親の立場も。

上村:反発してた。笑

小泉:ふふ。笑

上村:私、高校受験の時、部活がすごく忙しくて夏に引退してから勉強の方にモチベーションが向かずに、遊び大砲にいっちゃって。

小泉:それはそうなるでしょう。

上村:親からずっと「そんなに遊んでていいの?勉強しなさい!」って言われてたんですけど、全然勉強しなくて。それで高校受験失敗して、希望のところに行けなかったんですね。その時に、ちゃんと親の言うこと聞いておけばよかったと思って。大学受験の時はしっかり勉強して頑張ったんですけど…

小泉:へー。

上村:でも、その時はわからないんですよね。親が言ってくれるありがたさとか、余計嫌になっちゃうんですよ。

小泉:毎日毎日、受験のために机の前に座るって言う経験がないから…ドラマとかでも、「眠い」って言いながら机に伏せて寝ちゃう、みたいな描写があるじゃないですか。「そんなに(勉強)しなくちゃいけないんだ」って思う。

上村:大学受験の時はそれくらいやりましたね。

小泉:やっぱりそうなんだ。

上村:みんな同じテキストで勉強していると思うと「これを完璧にやらないと人と差がつかないんだ」って思ったり。

小泉:そうなんだ、そうか。でも、ちゃんと寝ないと効率も悪いだろうし。心も晴れていないとあれだから。うまくタイムスケジュールを自分の中で組んで、それを親にも納得してもらって、「この日は私、遊ぶから!」って。

上村:いいですね。

小泉:そういうのもありかもしれないですね。 次の方は学費。

上村:すごくしっかりした方でしたね。

小泉:将来設計まできちんと。本当に偉い、って言ってあげたい。

上村:受験のお金も自分で稼いで。勉強もしたいだろうに、アルバイトでお金を貯めて。

大石:時間の割り振りどうしてたんだろうっていうくらい。

小泉:こんな方もいらっしゃる。将来なりたい職業に向かうまでの計画までちゃんとある。すごい、着いて行きたいですよ。

上村:本当ですよ。

大石:仮に、民間企業に入ってもいい給料になるんじゃないですかね。

小泉:この人はどこに行っても仕事ができるでしょうね。がんばったね。これからもいいことありますように。
そして高校2年生、キャプテン。

大石:うん。

小泉:2年生だから、来年までキャプテンだよね。

大石:新キャプテン。

小泉:でも、2年生の中でうまく役割ができるといいですよね。それを議長くらいの感覚でキャプテンが機能すると、一番いいですよね。

大石:うん。

小泉:私、体育会系にもあんまり所属をしたことがなくて…ソフトボール部には入っていたんですけど、親友がエースピッチャーだったんです。

大石:ほう。

小泉:私は運動があまり得意じゃないから、部活に入ってもしょっちゅうサボって遊んでたんですよ。そうしたら顧問の先生に呼び止められて「何もしなくていいから出てくれ」って。

大石:なにもやらなくていい?笑

小泉:運動とかしなくていいから、とにかくエースのさっちゃんを連れてきればいいから、っていう。そんなかんじだった。

大石:練習に行くと、さっちゃんも着いて来るんですか?

小泉:そうですね。さっちゃんと一緒に遊んじゃうから。なので、私はジャージにも着替えずにウロウロしてみんなを励まして、バランスをとる。

上村:大事。

小泉:部外者っぽくなってるから、言いにくいことを言える立場を勝ち取ったの。

大石:なるほど!そういうひとがいればいいかも!サボってる人の中にそういう人がいるかもしれない。

上村:今回、渋谷の街で10代の皆さんにモヤモヤを伺ったのですが、夏休みの終わりは、子どもたちの心がとても不安定になりやすい時期ですよね。

大石:そうですよね。

上村:自ら命を絶ってしまう子どもが1年で最も多いとされているのは、「9 月 1 日」です。
子どもの自殺対策に取り組んでいるNPO法人OVAによると、 悩み相談で最も多いのは、「孤独感・孤立感」だそうです。また、小中高校生のおよそ58 人に 1 人が深刻な悩みを検索していて、 今年 1 月から 3 月にかけて最も多かった悩みの検索ワードは「死にたい」だったということ。
新学期を迎える不安があったら、それを、ひとりで抱え込む必要はないですよね。「話す」「頼る」ことで、守れる命があります。

小泉:58人に1人は多すぎ。多いですね。

大石:多いですね。

小泉:でも、気持ちはわかります。自分もこういう思春期の時はこういうことを毎日思ったりしました。今でも辛いなって思うこと、あるから。

大石:はい。

小泉:その先にもっと広い世界があるんだっていうことを周りの大人たちが見せてあげられたらいいなと思います。もし、本当に辛くなっちゃった時、どうしたらいいですか?

上村:身近な家族にも聞かれたくないこともありますよね。チャットであれば、スマホを操作しているように見えるだけなので相談しやすいと言えるかもしれません。
「あなたのいばしょチャット相談」というものがあります。民間の団体がおこなっているもので、24 時間 365 日、年齢や性別を問わず、 だれでも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口になっています。

電話もお伝えします。
「24時間子供SOSダイヤル」こちらも通話料無料です。
0120-0-78310

小泉:私のインスタグラムとかも、お悩みがある方からダイレクトメールをいただくんです。お役に立てることなら、と思って使っているんです。聞いて欲しい人、言ってみたい人に思い切って話してみたら、何か答えをくれるかもしれないから。とにかく1人で考えないで、と言いたいです。

下北沢の住宅街にオープン


15歳から24歳の女の子のためのカフェ


番組後半は下北沢の住宅街にオープンしたばかりの「ゆうカフェ」をピックアップ。
訪れることができるのは、「15 歳から 24 歳までの女性」だけ。「誰かと話したいとき、ちょっと寂しいとき、悩みや困りごとがあるとき、気軽に立ち寄れる居場所」というコンセプトを持っています。
軽食や飲み物、お菓子、Wi-Fi などが無料で利用できるほか、 スマホを見たり勉強したり、 おしゃべりをしたり、過ごし方は自由です。
さらに、悩みがあるときには、ソーシャルワーカーや助産師、心理士といった専門のスタッフに個室でじっくり相談することもできます。

この「ゆうカフェ」を開いたのは自治体である世田谷区。
公募によって選ばれた、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンが運営をしています。

「ゆうカフェ」の運営者で、ソーシャルワーカーとしても活動されている濱田真奈さんにお話を伺いました。

ゆうカフェでは、勉強をしたり、ボーっとしててもいいですし、スマホを見るでもいいし、おしゃべるをする、でも大丈夫です。
一人でふらっと立ち寄ってもいいし、お友だちと来ても大丈夫です。

ゆうカフェという場所は、女の子ひとりひとりが、自分がどの道に進んでいくかを一緒に考えていく場所だと思っています。あとは支援の入り口でもあると思っています。

ゆうカフェとつながって、どんな困り事、悩み事、生きづらさを抱えているのか、一緒に整理しながら、たとえば既存の公的支援があるなら、そこにつなげていくのも、ゆうカフェの役割だと思っています。

なんていうんでしょう、抱えている悩みというのがひとつじゃないんです。
たとえば貧困だとしても貧困だけじゃない。
その貧困の背景には、虐待があったとか、世帯はじつは貧困ではなく裕福だけど彼女自身だけ貧困だった、とか。
複雑に絡み合っていて、これまで、自分が困っていることをだれかに相談したことはあるんだけど、それをうまく拾ってもらえなかったとかうまく伝わらなかった、もしくは自分の意図とは違う方向に支援されてしまった、とか。
そういったことから、支援に対する抵抗感を抱えている方が少なくないんですね。

あとは、自分が抱えているものが、本当に相談するほどのものなのか、自分がちょっと我慢したら済むことなんじゃないか、そういった想いを抱えている子が多いので。
だからこそ、15 歳から 24 歳の女性であれば誰でも使えると間口を広くした居場所にしています。

どんな形でもかまわないんですね。
就職するっていうだけじゃないし、休憩を取る、休むっていう選択を取ってもいいし、ひとりひとりが自分のことを決める、それに私たちがお手伝いをしていくというのがゆうカフェの役割だと思っています。


小泉:さすがの取り組みですね。

上村:そうですね。

小泉:15歳から24歳の女性が対象ということですけど、構われるのも嫌な時期だったりするじゃないですか。人に心を開くにも時間がかかると思うんですよね。

大石:なるほど。

小泉:「ここは相談していいところだよ」って言われても、いきなり相談できる人ってなかなかいないと思うし、すぐに相談しなきゃいけないってそうとう切羽詰まった状況だと思うんですよね。だから、学校帰りとか、行く場所がないなと思った時に立ち寄って様子を見る時間を与えてあげられるのはすごく素敵だなと思いました。

大石:間口が広そうだから。

小泉:そうですね。ちょっと放っておいてくれる時間があるんじゃないかなって。そういう中で様子を見ながら徐々に心を開いていく時間が、この施設なら可能な気がしますよね。

上村:そうですね。

小泉:例えば、突然生理が来ちゃったりとか、色々なことが起こるじゃないですか。無料でそういうものも用意してくれていたりして。

上村:生理用品だけでなく、食料や日用品など、生活に必要なものを自分で選んで持ち帰ることができるということです。

小泉:さっき、コメントの中で「貧困と言っても複雑なんだ」って。世帯は貧困じゃなくても、1人だけ貧困状態で生きていることがあるっていうのも、たしかにあるのかもなって思ったりすると、誰にもいえなかったりするだろうなって。

大石:言えないし、外から見てもわかりにくいでしょうし。

小泉:一軒家みたいな建物だから、周りの住人の方とか、みんなが温かい目でここを見守ってくれる環境になったらよりいいな、と思いますね。

上村:開室日ですが、週2日。祝日を除く木曜日と金曜日午後1時~午後7時です。

大石:インスタグラムもあるみたい。

小泉:「ゆうカフェ」さん。検索してみてください。

(TBSラジオ『サステバ』より抜粋)

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