Yahoo! JAPAN

鳥貴族創業者・大倉忠司社長に聞く、仕事を好きになれないあなたへ贈るアドバイス

求人ボックスジャーナル

鳥貴族創業者・大倉忠司社長に聞く、仕事を好きになれないあなたへ贈るアドバイス【求人ボックスジャーナル】はたらき方やキャリアを考える機会を創出するメディア

人気焼き鳥チェーン「鳥貴族」を一代で築いた、株式会社エターナルホスピタリティグループ代表取締役社長CEOの大倉忠司さん。現在は、次なる成長を求めて海外展開に力をいれています。好きなことを仕事にしてきた大倉さんに、好きなことの見つけ方や、若手ビジネスパーソンへのアドバイス、そして今後の展望について伺いました。

前編: 自分を信じ続けることが自分を救う。鳥貴族創業者・大倉忠司社長の絶対的ポジティブマインド

熱量が続くのは「自分はまだまだ」と思える環境にわざと身を置いてきたから

Q.鳥貴族を創業されてから、好きなことだったのに嫌いになりそうな瞬間や、好きなことをやめたくなる瞬間はありましたか。

嫌いになるというか、つらいなと思うことはありましたね。居酒屋ですから、お酒が入って態度が悪くなるお客様もなかにはいらっしゃいます。対応してくれるスタッフが飲食店を嫌いになってしまうのではないか、と考えてしまってつらくなりました。そんな時はコミュニケーションをとって、ひたすら飲食店のすばらしさを伝えました。

自分自身がこの仕事を辞めたくなったことはないですね。熱量を持ち続けるために、私や弊社以上に大きなことをされている方の記事を読んだり、本を読んだり、起業家の方にお会いしたりしています。現状に満足しないように、 自分がまだまだだなと思える環境に身を置いています 。

創業の頃からモチベーションをコントロールすることは上手かったと思います。創業一年目はそれこそ倒産がちらつくこともありました。そんな時は、「外食産業日本一」という言葉を半紙に書いて天井に貼り、毎朝起きたら一番に目に入るようにしていたんです。

また、当時居酒屋で日本一だった村さ来の創業者の方が出版された本を枕元に置いていました。心が萎えかけた時にはパッと開いて、頑張らなきゃいけない、と心を上向きにしていました。

現在だとグローバル化を推し進めているので、グローバルで成功されている企業や経営者を特に意識していますね。追っていく人は、その時のフェーズによって変わっていきます。

いいところ探しが得意だった。仕事を好きになれない人は「いいところを見る習慣」を

Q.大倉さんは、鳥貴族が成功した要因の1つに「成長の秘訣は好きになること」とおっしゃっていますが、好きなことが見つけられない、そもそも仕事が好きになれない20代30代には、どんな声をかけますか。

ポジティブなマインドにするために、 人や身の回りの環境に対していいところを見ていく習慣をつけることが大切 だと思います。悪いところばかりみるとやっぱりやる気をなくすし、人の欠点ばかり見ると嫌いになってしまいます。それは相手にも伝わって、相手からも嫌われてしまうんですよね。

今までを振り返ったときに、私自身は最初からいいところを見る性格だったんだなと思います。初めてアルバイトをしたのがビアガーデンだったのですが、いいところを見る性格のおかげで、その初めてが全部楽しかった。他に経験した3つの飲食店も、会社・上司・同僚すべてがよかった。最初にアパレルのお店でアルバイトをしていたら、アパレルの道に進んでいたと思います。今の鳥貴族があるのは、たまたま私が最初に飲食店に出会ったというだけなんです。

なので、ぜひいいところを見る習慣をつけてみてください、とお伝えしたいです。いいところを探すと、これからの自分の身の回りの環境が変わってくるかもしれません。

海外展開の次は火星へ。悪い時はずっとは続かないから、光を信じて準備しよう

Q.現在海外展開という目標に向かっていらっしゃいますが、夢に向かって進んでいくためには、課題にぶつかることもあると思います。そんな時はどうしていますか。

ビジネスでもプライベートでも、順調な時はその分落ちる時が来ます。ずっといい状況が続くということはありません。順調な時が続くと、そろそろ来くるなとわかっているので、いざその時が来ても慌てません。そうしたら、次はいい時を待つ。いつかまた光は見えてくるので、 楽観的にいい状況になる時に向けてしっかり準備をします 。

コロナ禍の時はまさしくそうで、アフターコロナがやってきたら絶対に成長できるように、準備をしていました。苦しい状況からいつ抜け出せるのか不安になると思いますが、 抜け出せる日をただ待つのではなく、いいスタートダッシュが切れるように着々と準備してほしい ですね。

Q.これから飲食業界はどんな成長が必要でしょうか。また大倉さんご自身のこれからの夢を聞かせてください。

やはり世界に目を向けるべきだと思います。もちろんリスクはありますし、大変なこともありますが、日本に留まっているとその先には縮小しかありませんから。

日本の飲食店は今、世界的なブランドなんです。かつての日本の工業製品のように。ですから、世界に出ていかなければ損ですね。自信と誇りを持って、みんなで世界に出ていきましょう。

グローバル化が成功したとしたら、次は地球を超えて宇宙へ出ていきたいですね。夢があるじゃないですか。実は、火星店の店長も誰が担当するかもう決めてあるんですよ。

自分個人としては「大倉と出会ってよかったな」と思ってもらえる人をどれだけ作れるか、だと思っています。人生が変わったとか、いい方向にできたとか、 どれだけの人を幸せにできるかを考えています 。この歳になったからかもしれませんが、私はギブ&ギブ。テイクは求めません。自分のことよりまずはお客様や社員の幸せを考えています。それが巡り巡って自分の幸せになると分かっているから。そういった輪をどんどん広げていきたいですね。

プロフィール

大倉 忠司(おおくら ただし)

大阪府出身。調理師専門学校卒業後、大手ホテルチェーンに就職。その後、焼き鳥店に転職し修行。1985年に起業し東大阪市内に「鳥貴族」1号店を開店。全国に数百店舗を構える焼き鳥チェーンへと成長した。現在では海外展開に力をいれ、アメリカ・台湾・韓国・香港などに出店している。

株式会社エターナルホスピタリティグループを含む関西発の飲食業界3社での合同説明会を開催|2025年2月28日(金)
https://event.eternal-hospitality.co.jp/

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 「磯から大型魚とガチンコ勝負!」気になる【最新ロックショアロッド&リール5選】

    TSURINEWS
  2. 【天草市】田んぼの向こうに美味しいケーキ屋さんが!「維新之蔵(いしんのくら)」で見つけた絶品スイーツ

    肥後ジャーナル
  3. 京都御所近くの[酒パークPINN(さけパークピン)]で多国籍料理をアテに昼飲みを

    Leaf KYOTO
  4. 猫が『しっぽを振っているとき』はどんな気持ち?考えられる4つの心理 振り方の違いごとに解説

    ねこちゃんホンポ
  5. 【フライパンひとつで完結!】「こねて、焼くだけ!」ワンパンハンバーグ

    BuzzFeed Japan
  6. 遊び心くすぐる、美味しくて楽しくてユーモアたっぷりのポップケーキ

    おとりよせネット
  7. ギリギリを攻める熱い精肉店!王子公園『MEAT KOBE』お得すぎるハラミ丼 神戸市

    Kiss PRESS
  8. 都市型フェス『CENTRAL』 YOASOBI・MAISONdes所属レーベルEchoes主催イベント『Echoes Baa』にsyudouら出演決定

    SPICE
  9. 阿久津仁愛、押田 岳、坪倉康晴ら出演の青春ディープコメディ『しばしとてこそ』が開幕 舞台写真&コメントが公開

    SPICE
  10. 【魔法の粉でアップルパイよりサクサクに!?】りんごは全部コレで食べたい!

    BuzzFeed Japan