上越市三和区でコウノトリのひな1羽巣立つ
新潟県上越市三和区で誕生した国の特別天然記念物コウノトリのひな1羽について、同市教育委員会は2025年7月29日、巣立ちを確認したと発表した。同市内では今年、吉川区でも3羽のひなが巣立っており、今年市内で誕生したひな4羽は全て巣立った。
《画像:巣立ったひな(2025年7月28日撮影、上越市教育委員会提供)》
三和区の親鳥のつがいは京都府京丹後市生まれの6歳の雄と鳥取県八頭町生まれの3歳の雌で、今回初めて繁殖に成功していた。巣立ちは巣から30分以上離れ、田んぼや樹木などに着地することで、市教委文化行政課によると、28日に職員が目視で確認した。
ひなは巣立った後も2か月ほどは巣にとどまり、親鳥と一緒に行動するが、その後は親鳥のテリトリーから離れ全国各地に飛んで行く。
市教委は引き続き、観察や撮影は巣から150m以上(車の中からは100m以上)離れて行うことや、無断で私有地や農地に入ったり、車を駐車したりしないよう呼び掛けている。