【小田原 イベントレポ】小田原クラフトビール祭り2025 - 地元に広がるクラフトビールの輪
2025年10月4日(土)、小田原市民会館跡地で「第4回 小田原クラフトビール祭り」が開催されました。
小田原・箱根・真鶴エリアのブルワリー6社が集まり、さらに今年はアメリカ・小田原市の姉妹都市であるチュラビスタ市から Chula Vista Brewery が特別参加。
クラフトビールとフード、体験型企画で盛り上がったイベントの様子を紹介します。
雨空の下でもにぎわう会場
当日は雨模様となりましたが、会場には朝から多くの人が集まりました。
雨を避けながらグラスを手に笑顔を交わす姿や、テントの下で仲間と乾杯する姿があり、クラフトビール愛好者の熱気を感じることができました。
地元の個性あふれるブルワリーが出店
クラフトビールの缶充填機・パッケージング機器・周辺設備、小型醸造機器を提供しつつ、自社でもクラフトビールを醸造する「カウボーイクラフト」。
シトラスや松のホップアロマとほろ苦さが特徴のコンクリート・カウボーイやヘイジーカウボーイを提供。
天然水100%仕込みの「GORA BREWERY」は、アプリコットを加えたフルーティーなPATCHWORK APRICOTや、ホップのハーブとスパイシーな香りが特徴のHALLEYAU RHAPSODYなどを取り揃えていました。
「かまぼこ屋ならではのビールづくり」がコンセプトの「箱根ビール」。
箱根の大自然に育まれた名水・箱根百年水を使用して作られる、足柄ヴァイツェン、丹沢大山茶仕立ての箱根ビールを販売。魚や和食に合う仕上がりなのだとか。
カナダ・オンタリオ州出身の醸造家が、国籍も性別も肌の色も関係なく誰でも飲めば笑顔になれるビールを造る「Humans Beer」。
ゆがわら温泉 湯けむりペールエール、マナヅルラガーなどを取り扱います。
GARAPAGO RACINGは、町にクラフトビールが飲める場所を提供したいと考え、自家醸造所兼ビアパブ(ブルーパブ)を作りました。小麦を使ったセゾンが代表ビールです。
小田原の特産物を使ったり風土にあったビールを造りたいとの想いから「ガレージブルーイング」が誕生。アプリコットポーターや青シソGOSEなど個性あふれるビールが並んでいました。
そしてアメリカにあるチュラビスタ市から 「Chula Vista Brewery」が参加。牡蠣ワインエールやオダコーラエールなどを取り揃えます。
それぞれが自慢のビールを提供し、来場者たちは飲み比べを楽しんでいました。
ビール作り体験コーナー
今回のイベントで注目を集めたのは「ビール作り体験コーナー」。
ここはビールの醸造過程を学ぶことができます。来場者は自分の手でモルトをミルにかけて粉砕するなど、ビールづくりの一端を体感。
さらに、品種によって異なるホップの香りを嗅ぎ比べることもでき、クラフトビールの奥深さを五感で楽しむことができました。
地域を盛り上げたいという醸造者の想い
小田原クラフトビール祭り実行委員会・カウボーイクラフトの真壁さんは、こう教えてくれました。
「最初は小田原城で6社が集まって小さなイベントから始めました。それが少しずつ広がり、気づけば4年続けてきたんです。地元のブルワリー仲間の話を聞いていると、みんな“地域を盛り上げたい”という思いが強い。このイベントはその気持ちを形にしたものなんです」(真壁さん)
次なる目標は「世界を招くビールフェス」
今回のイベントは、2027年に全国や世界からブルワリーを招致して小田原で大規模なビールフェスティバルを開催するという大きな目標に向けた第一歩。
今回筆者は「GORA BREWERY」のPATCHWORK APRICOTをいただきました。さわやかな酸味とアプリコットの香りが心地のいい味わいでした!
次回はみなさんもぜひ足を運んでみてください。
小田原クラフトビール祭り2025
開催日時
2025年10月4日 11:00〜17:00
開催場所
会場名:小田原市民会館跡地
住所:神奈川県小田原市本町1丁目5
駐車場:あり
参加費
無料
主催
小田原クラフトビール祭り実行委員会
