【ウイスキー教養】焼酎の世界からウイスキーの世界へ!嘉之助蒸溜所に独占取材
嘉之助蒸溜所は、オーク樽貯蔵米焼酎「メローコヅル」で知られる小正醸造がウイスキー事業を始めるにあたり、鹿児島県日置市吹上浜沿いに建てられた蒸溜所です。
今回はそんな嘉之助蒸溜所に伺い、蒸溜所見学と所長の中村さんに独占インタビューをさせていただきました!
嘉之助蒸溜所とは
1.名前の由来
蒸溜所の名前は基本その土地の名前を付けるのですが、嘉之助蒸溜所は人の名前がついています。これは小正醸造が手掛ける樽熟成の米焼酎「メローコヅル」の生みの親である二代目嘉之助の名前が由来します。嘉之助蒸溜所の設立された場所は、嘉之助さんの思い描く夢や焼酎の樽熟成の歴史が詰まった場所です。やがて、嘉之助さんの孫にあたる4代目の小正芳嗣が「祖父の夢の続きを追いたい」という想いで「嘉之助蒸溜所」と名付けました。
2.焼酎の世界からウイスキーの世界へ
嘉之助蒸溜所の小正醸造は、140年続く焼酎蔵として有名でしたが、焼酎ブームの衰退があり、また日本人と海外の方との認識と文化の差がありました。そこで、二代目嘉之助さんは日本の焼酎を世界に広めるため、焼酎と同じ蒸留酒であり、世界に共通するウイスキーをつくり始めました。
二代目嘉之助の意志を継ぐ
今後の嘉之助蒸溜所の目標について、嘉之助蒸溜所所長の中村さんに取材しました。嘉之助蒸溜所は、ジャパニーズウイスキーを世界中に発信し皆が楽しんでくれることを願い、2021年にディアジオという世界的なアルコール製品ブランドと提携しました。ジャパニーズウイスキーが「世界五大ウイスキー」として認められたことで、歴史あるウイスキーの価値を高めて、世界で楽しんでいただけるように、これからも丁寧にウイスキーをつくり皆様にお届けしたいというのが目標だと語りました。
最後に
今回は嘉之助蒸溜所についてご紹介しました。日本はいま世界五大ウイスキー生産国に選ばれるほど成長しています。二代目嘉之助の意志を受け継ぎ、日本のウイスキーを世界に広める中村さんの思いは世界に伝わり、日本のウイスキーづくりは進化し続けています。ジャパニーズウイスキーの未来を担う嘉之助蒸溜所から目が離せません!