冷凍食品をナイフで切り離そうとした男性、誤って自分を刺して死亡(英)
今月16日、自宅で亡くなったイギリス人の男性の検死結果が公表され、冷凍のミートパティをナイフで切ろうとした際に、自分を誤って刺したと結論付けられた。男性の奇妙な死因に警察も困惑し、死因の特定に時間を要したが、事故と判断された。英ニュースメディア『Metro.co.uk』などが詳細を伝えた。
【写真】昨年7月、亡くなった状態で発見された57歳男性。その死因がようやく判明した
英ウェールズ、ポーイス州ランドリンドッド・ウェルズに住むバリー・グリフィスさん(Barry Griffiths、57)が昨年7月4日、亡くなった状態で発見された。脳卒中により片腕が不自由だったバリーさんは、支援が提供される住居に一人で暮らしていた。
バリーさんは内気な性格で、周囲の人と関わることが少なかったが、近隣住民が1週間以上も彼の姿を見かけなかったことで安否を心配する声が寄せられ、遺体の発見につながった。発見時には死後数日が経過していたとみられており、キッチンや廊下、バスルーム、寝室などに血痕が確認された。
また、衣服を身に着けたままベッドの上で発見されたバリーさんは、腹部が腫れて血が付着していた。部屋には携帯や財布、パソコンがそのままの状態で置かれており、室内が荒らされた形跡や、暴行された形跡もなかった。
ポンティプリッド検視裁判所のジョナサン・リース警部補(Jonathan Rees)は今月16日、「私の考えでは、傷はバリーさん自身が関与した出来事によるものです。冷凍庫の一番下の引き出しは開けっ放しになっており、食品を取り出せる位置まで引き出されていました。冷凍庫の隣にあるキッチンの作業台には、ミートパティが2つとナイフ、タオルが置かれており、腹部の傷は作業台の高さとほぼ同じでした。私の仮説では、バリーさんはナイフを使って2つのミートパティを切り離そうとしていたと思います」と述べた。
現場を調査したスティーブン・ヴォーン巡査部長(Stephen Vaughan)は、バリーさんの死は自殺によるものではないと考えており、“予期せぬ死”であると話している。
また、パトリシア・モーガン検視官(Patricia Morgan)は、1か所の刺し傷と、血管内のプラークの蓄積による血流の制限が死亡原因になったと見解を述べた。さらに、バリーさんは周囲との交流が少なかったことが、発見が遅れた原因であるとコメントしている。
このニュースが報道されると、「これは悲しい事故」「よほどお腹が空いていたのかもしれない」「電話で助けを呼べなかったのかな」「私も冷凍食品を切り分けようとして、同じ事態になりかけたことがあるよ」といった声が寄せられた。
ちなみに今年1月には米ジョージア州で、75歳の男性がポテトチップスの袋をライターで開けようとし、全身の75%に火傷を負った。ポテトチップスには大量の油分が含まれているため引火しやすく、ポテトチップスに引火した炎が男性に燃え移ったと推測されている。
画像は『LADbible 「Man accidentally stabbed and killed himself trying to split frozen burgers with a knife」(Wales News Service)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)