『ソニック×シャドウ』監督に禁断の質問をしてみた ─ 「もしもアグリー・ソニックのままだったら?」
SEGA初の大人気キャラクター、ソニックを実写映画化したシリーズ第3弾『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』が好評公開中だ。老若男女に愛される実写ソニックだが、当初は全く別のデザインで進められそうになっていたことを覚えている方も多いはずだ。2020年公開の第1作『ソニック・ザ・ムービー』初予告編で描かれていた、「アグリー・ソニック(キモいソニック)」のことである。
2019年5月に公開された第1作初予告編では、妙に人間っぽいリアルなキャラデザが「キモい」「怖い」「これじゃない」と世界的な批判を招いた。いよいよ収拾がつかなくなると、製作の米パラマウントは映画公開を延期してする事態に見舞われた。
親しみやすいデザインに生まれ変わって再登場したソニックは、世界的に大ヒットを記録。1作目は3億ドル超、2作目は4億ドル超と飛躍し、最新作『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』は本国アメリカで同日公開となったディズニー『ライオン・キング:ムファサ』の2倍近くの興収記録をつけて1位発進を飾った。
それでは、もしも本シリーズが、ファンの声を無視して当初の「アグリー・ソニック」のまま突き進んでいたら、今のように大ヒットしていただろうか?THE RIVERではこの禁断の質問を全3作監督のジェフ・ファウラーに尋ねてみた。
寛大にもファウラーは「それはわからないですね」と笑い、「それが僕たちの物語であり、歴史です。この映画シリーズの伝説的な瞬間でした」と、デザイン修正騒動を振り返る。「今になっては笑い話として振り返れることに、とても感謝しています」。
新キャラクターであるシャドウも加わったが、描写について特にSEGAから要求はなかったと語る。東京を舞台にした第3作についてファウラーは、「あらゆる面で、どんどん巨大化しています。視覚効果もそうだし、規模感もそう。絶対に大スクリーンで観るべき映画になっています」とアピール。さらに、「一番大事なことも本気で取り組みました」と続けた。
「それは、物語やキャラクターの“心”。シャドウの物語はとてもエモーショナルで、ロボトニックと祖父の物語も、とてもエモーショナルです。シリーズ史上最高にエモーショナルになりました。みなさんもきっと気にいると思いますよ。」
『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』は大ヒット公開中。ジェフ・ファウラー監督への単独インタビューフル動画は以下より。