犬にも『イヤイヤ期』が存在する? その3つの行動と取るべき対応からNG行為まで
犬の「イヤイヤ期」とは
生後半年の頃、生後10カ月~1歳の頃、2歳~3歳の頃、犬が「イヤイヤ期」を迎えることがあります。
犬の「イヤイヤ期」は、全ての犬に起こるとは限らず、生まれ持った性格や育った環境、飼い主の育て方やしつけ方によって、個体差が生じることがあります。
季節の変わり目になると、自律神経の乱れから体や心に不調を感じ、イヤイヤ期のような症状が見られることがあります。
メス犬の場合では、ヒート中にイヤイヤ期のような症状が見られることがありますが、体や心への負担が大きく、不安定になることが要因として起こりやすいです。
また、怪我や病気をしたとき、老犬になったとき、身体機能の低下や不自由さから体と心のバランスが上手く取れず、イヤイヤ期のような症状が見られることがあります。
イヤイヤ期になると、普段には見られない行動をするようになってしまうことがあり、飼い主を困らせるかもしれません。
犬がイヤイヤ期によくする行動を知って、どのように対応するべきなのか、やってはいけないNG行動はあるのかなど、事前に対策を考えておくことで、飼い主の負担も減るでしょう。
犬が「イヤイヤ期」によくする行動
では、犬が「イヤイヤ期」になったら、具体的にどのような行動をするのでしょうか。
正しい対応ができるように、飼い主として把握しておく必要があります。
1.突然言うことを聞かなくなる
犬がイヤイヤ期になると、突然言うことを聞かなくなることがあります。
飼い主の言うことを無視したり、「ガウガウッ!」と威嚇するような態度を見せたり、反抗的な態度を示すことがあります。
イヤイヤ期で言うことを聞かない犬へのNG行為は、無理強いをすることです。
お散歩中、言うことを聞かずに危険な行動をするようなことがあれば、交通量の少ない時間帯を選ぶなど、愛犬の安全を考慮した上でお散歩するようにしましょう。
2.おやつは食べるのにごはんは食べない
犬がイヤイヤ期になると、おやつは食べるのにごはんは食べないということがよくあります。
食べないときは、ごはんを一旦片づけてしまいましょう。30分~1時間ほど経ったとき、また出してみてください。お腹が空いていないわけではないので、食べてくれるはずです。
食べないときは片づけて構いません。置きっぱなしにすると、ごはんに細菌やカビが生えてしまい、犬が食中毒になってしまうことがあるので注意しましょう。
しかし、ごはんを食べないからといって、おやつを与えてしまうのはやめましょう。おやつを与えることで、愛犬が本来摂取するべき栄養が偏ってしまいます。
ごはんに少量のトッピングをするなど、食べやすい工夫をすることで対応しましょう。
3.攻撃的になる
犬がイヤイヤ期になると、攻撃的になることがあります。
お散歩中、すれ違う他人や他犬に向かって吠えたり、他人や他犬が近づこうとすると、唸って威嚇したり、ブラッシングをする飼い主の手を甘噛みしたりすることがあります。
イヤイヤ期による行動であっても、いけない行動に対しては、「ダメ」「いけない」と叱ってあげることが大切です。厳しく叱りつける必要はありません。
とはいえ、愛犬に対して無視をすることはNG行為にあたります。イヤイヤ期こそ、愛犬とのスキンシップやコミュニケーションを大切にしてあげてくださいね。
まとめ
犬が「イヤイヤ期」によくする行動を3つ解説しました。
✔突然言うことを聞かなくなる
✔おやつは食べるのにごはんは食べない
✔攻撃的になる
愛犬のイヤイヤ期は、いつやってくるか分かりません。ある日突然、イヤイヤ期の行動が見られるようになり、気づいたらなくなっていた、ということがよくあります。
(イヤイヤ期かも…)と感じられたときは、愛犬の体と心に変化が起きているのではないか、と考えることも大切です。
イヤイヤ期には困った行動をすることもあるかと思いますが、飼い主はいつも通りに接してあげてください。そうすることで、犬は安心して過ごすことができます。