児童の紙製ロケット空へ 区内2校のPTAが企画
斎藤分小学校と神橋小学校のPTAが企画した手作りロケット教室が3月15日に神奈川工業高校で行われた。両校の児童60人が手分けして組み立てた全長約1mのペーパークラフトロケット8基は、勢いよく空へ飛んだ。
子どもたちに「『どうせ無理だ』とあきらめず何事にも挑戦する大切さを学んでほしい」との思いで企画されたこのイベント。小説『下町ロケット』のモデルとされる(株)植松電機の植松努さんの思いに共感し、首都圏でモデルロケット教室の企画・運営を行う「ドリームロケットプロジェクト」を招いて実施し、事前申込みに応募した両校児童60人が参加した。
子どもたちは植松さんが自身の思いを語る動画を視聴したのち、全長約1mの火薬式紙製ロケットをパーツごとに製作。最後は各パーツを合体させ、完成したロケットをグラウンドで飛ばした。舞い上がったロケットからはパラシュートが飛び出し、回収役の児童がうまくキャッチすると歓声が上がった。
斎藤分小PTA会長の大木亜矢子さんは「ロケットを飛ばした時の子どもたちの楽しそうな顔を見ることができて良かった」。神橋小PTAの大口真司会長は「ロケットに限らず、好きなこと・興味のあることにチャレンジするきっかけになれば」と語った。
近隣教育機関も協力
ロケット打ち上げに際しては、両校敷地内で条件を満たす場所がなかったため、神奈川工業高校に協力を打診。グラウンドを提供したほか、機械科の生徒3人がアシスタントとして参加した。神奈川工業高校の瀬尾一幸副校長は「生徒にも良い勉強になった。子どもたちを教える姿に成長を感じた」と話した。このほか神奈川大学宇宙ロケット部のメンバーや、六角橋中学校の生徒有志も手伝いとして参加した。