プロが薦める「ぐっすり寝のための寝具のポイント4つ」。寝ても疲れがとれないなら寝具が原因かも!
「眠りたいのに眠れない......」。今までと同じような生活をしているのに眠りのお悩みが出てきている場合、もしかしたら寝具に原因があるかもしれません。今回は「快眠のための寝具のポイント」を快眠セラピスト・睡眠環境プランナー 三橋美穂(みはし・みほ)さんに教えていただきました。
"眠れない"を卒業!寝具のポイント4つ
<ポイント1>
掛け布団は快適な温度を保つものに
布団の中は温度約33℃・湿度50%程度に保たれていると、快適に眠れることが分かっています。「蒸し暑い夜は冷房をつけるのを前提に、掛け布団を薄くして室温を上げる、長袖を着て室温を少し下げるなど、体が冷えない対策をしましょう」(三橋さん、以下同)
<ポイント2>
寝ても疲れがとれないなら寝具の見直しを
「十分寝ているのに疲れがとれないなら、枕が合っていない、マットレスがへたっているなどの可能性も。まずは寝具の見直しを」また、光が目に入ると眠りが妨げられます。寝室は真っ暗がおすすめ。不安な場合は、フットライトをつけて眠りましょう。
<ポイント3>
寝姿勢で枕の選び方は変わります
「枕の選び方の基本は、横になったとき、後頭部から首にかけてのすき間を埋めるものが理想です。しっかりフィットしない枕を使い続けると、首や肩の痛みやコリなど、不調の原因につながることも」 下記で、寝姿勢別におすすめの枕をチェックしましょう。
■あお向け寝・横向き寝は両サイド高めを
あお向け寝・横向き寝の場合、寝返りがラクにできるものが大前提。真ん中が低く、両サイドが高い枕で、寝返りがスムーズにできるものを。首の後ろがフィットするかもチェック。
■うつぶせ寝なら枕は極めて低く
うつぶせ寝の場合、枕はなしでもOK。呼吸をしやすいのがメリットですが、首に負担がかかりやすいので、クッションやタオルを置いて、頭を安定させる工夫を。
■横向き寝が長い人は抱き枕を活用
横向きで寝る時間が長い人は抱き枕を使うと、胸がつぶれず、腕と肩もラクに眠れます。抱き枕を抱えて寝ることで、背中に風が通り、蒸し暑さの軽減にもなります。
<ポイント4>
残暑でも寝巻きは長袖が正解
「寒暖差が大きくなるいまの季節は、早めに長袖・長ズボンの寝巻きに着替えて、就寝中も冷え対策を」と三橋さん。薄着で寝ていると、寒暖差に体が追いつかず、思わぬ不調を招きやすくなります。 寝巻きは柔らかくて動きやすい、保温性のあるものを選んで。
取材・構成・文/宝田真由美(オフィス・エム) イラスト/楠木雪野
※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2025年10月号に掲載の情報です。
