セリーヌ・ディオン、パリ五輪のパフォーマンスに“口パク”疑惑浮上 「事前に録音されたもの」と仏紙
セリーヌ・ディオン(56)が、パリ・オリンピックの開会式で口パクをしていたのではないかという疑惑が浮上した。複数の専門家は「事前に録音されたものだ」「100%再生した音声だった」などと主張した。セリーヌは稀な神経疾患と闘病中で、パフォーマンスは4年ぶりだった。このような報道に対して、セリーヌのファンはSNSで「そんなことはどうでもいい!」「感動を奪わないで欲しい」といった声を寄せている。
【動画】パリのエッフェル塔で『愛の賛歌』を熱唱したセリーヌ・ディオン
カナダ出身の歌手セリーヌ・ディオンは現地時間7月26日、パリ・オリンピック2024の開会式に登場し、4年ぶりに美しい歌声を披露した。
セリーヌは「ディオール」によるオートクチュールのロングドレスを着て、エッフェル塔の2階に装飾された巨大なオリンピックリング(5つの輪)の下に現れた。ピアニストの伴奏に合わせ、フランスの国民的シャンソン歌手エディット・ピアフの『愛の賛歌』をフランス語で熱唱し、4時間に及ぶ開会式のフィナーレを締めくくった。
セリーヌは、2022年に稀な神経疾患「スティッフパーソン症候群(SPS)」と闘っていることを告白し、最後にパフォーマンスを行ったのは2020年3月のコンサートだった。
セリーヌが素晴らしい歌声を披露した際、SNSでカナダのジャスティン・トルドー首相は「カナダの象徴だ」と彼女を称賛した。
そのセリーヌが現地時間10月10日、自身のInstagramで開会式の動画を公開し、「パリ・オリンピック2024からのライブ映像が、YouTubeとすべてのストリーミング・プラットフォームでご覧いただけます」と発表した。
すると同日、仏紙『Libération』が、セリーヌはオリンピックの開会式で実際に歌っておらず、口パクをしていた疑いがあると報じた。
同紙では多くの専門家が、セリーヌの歌声が事前に録音されたものだと主張しており、オリンピックの組織や式典の制作側は問い合わせに応じていないと伝えた。
クラシックピアニストのエティエンヌ・ゲロー氏は「我々がテレビで聴いたのは、修正されたプレイバック(再生)だった」と話したそうで、匿名希望のサウンドエンジニアも「あれは100%プレイバックでした。最初の音からそう聴こえました」と語っている。
また、YouTubeのユーザー“Wings of Pegasus”として活動するミュージシャンも、セリーヌの本番での歌声はリハーサルと同じものだったと主張した。
こういった報道に対して、セリーヌのファンは激怒していて、SNSでは彼女を擁護するコメントが次々と寄せられた。
「そんなことはどうでもいい。どちらにしてもセリーヌは素晴らしいんだ。」
「彼女は闘病中なのよ。口パクぐらいさせてあげて。」
「もっと大切な情報はないの? 誹謗中傷なんかしても、ファンは気にしないわ。私たちがあの瞬間に感じた感動を奪わないで欲しい。セリーヌのパフォーマンスは、どんなことにも関係なく立派なのよ。」
パリ・オリンピック開会式で4年ぶりに歌声を披露したセリーヌだが、今秋には米ラスベガスで定期公演を行う計画が報じられた。
ある情報筋が米メディア『The US Sun』に語ったところによると、セリーヌは70分のショーで自身のヒット曲の数々を披露する予定で、ショーはラスベガスでF1グランプリが開催される頃(11月21日~23日)に「リゾート・ワールド・シアター」で行われる見込みだ。
関係者によると、セリーヌの健康状態が悪化した場合には定期公演の延期を検討し、コンサートプロモーター「AEG」では、セリーヌがライブをこなせるかどうかを確認するため、最初は短期間でショーを開催する予定だという。
画像は『Céline Dion Instagram「Celine Dion performs on the Eiffel Tower!」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)