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自己肯定感が「高い人」と「低い人」の行動や口癖の“3つの違い”

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自己肯定感が「高い人」と「低い人」の行動や口癖の“3つの違い”

毎日の生活で、「自分にはどうせ無理だ」と感じたり口にしてしまうことはありませんか? じつは、その心の持ち方や口癖が、自分自身の成長に大きな影響を与えているのだそうです。今回は、精神科医の松澤 美愛先生に「自己肯定感が高い人と低い人の行動や口癖の違い」について教えていただきました。

教えてくれたのは……松澤 美愛先生

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精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会。
東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。

自己肯定感が高い人と低い人の行動や口癖「3つの違い」

松澤先生によると、自己肯定感が高い人と低い人には、行動や口癖に違いが見られるとのこと。以下の3つの違いについて、詳しく解説していただきました。

1.失敗を恐れずに「挑戦」を繰り返す

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松澤先生:成功体験とは、自分が実際に行動してみて「うまくできた」という経験のことを指します。

自己肯定感が高い人は、失敗を恐れず挑戦を繰り返すことで、自然と成功体験を積み重ねています。失敗は自尊心を傷つけるものではなく学びの場だと捉え、積極的に挑戦しようとします。このポジティブな考え方により、たとえ失敗してしても「もう少しこうすればうまくいったに違いない」と思い、さらに挑戦を続けることで成功を手に入れます。

そして、少し頑張れば達成できるような新たな目標を立て、それをクリアするたびに「また次もやってみよう」という原動力に変えていきます。このように、成功体験によって自信を高め、次第に目標を高めていくことで、最終的に夢や目標を実現していきます。

自己肯定感が低い人は、失敗を恐れるあまり安定を望む傾向があり、新しい挑戦を避けることが多いです。そのため、自分を成長させる可能性がある場の経験が限られてしまい、成功体験が少なくなります。少し頑張れば達成できそうな身近な目標を立て、一つひとつ成功体験を積み重ねていくことが大切です。

2.「代理経験」を取り入れる

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松澤先生:代理経験とは、性別や年齢、健康状態、生活状況など、自分と似たモデルとなる人が成功した行動を見たり聞いたりし、「自分にもできそう」だと感じることを指します。モデルとなる人を見つけ、その人から生活のコツや得られるメリットなどを教えてもらうことで、「それなら自分にもできそう」だと自信を持つことにつながります。そして、その自信をもとに実践し、自然とその経験が自分のものになっていくのです。

自己肯定感が高い人は、代理経験を自然に取り入れることが得意です。ポジティブな思考と素直に受け入れられるのが特徴なので、良好な人間関係の中でモデルを見つけ、自分にとってよいと思うことを積極的に取り入れていきます。

一方、自己肯定感が低い人はネガティブな思考や否定的な捉え方が特徴で、モデルを見つけても「どうせ〇〇だから」と理由をつけて取り入れることを拒んでしまう傾向があります。失敗を恐れるあまり新しいことへの挑戦は避けることが多く、よいことだと頭では理解していても受け入れることが難しいのです。

3.「リフレーミング」をうまく利用する

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松澤先生:リフレーミングとは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、別の視点を持たせる考え方のことです。例えば、コップに水が半分入っているときに「半分しか入っていない」と見るか「まだ半分も入っている」と見るかでは、物事の感じ方が異なります。このように、物事を別の側面から見ることで、新たな感じ方や解釈をすることにつながります。

自己肯定感が高い人は、このリフレーミングの考え方を実践しています。たとえ自分を取り巻く環境は変わらない・変えられなくても、枠組みを変えることで別の視点からアプローチを進めます。つまり、ストレスが多い環境下であっても、あきらめることなく、より効果的に対処できるということ。前述の例えでいうと、「コップに水が半分も入っていれば、砂漠でも助けを求めに動き出せる」と考え、行動に移すことができます。

自己肯定感が低い人は、枠組みを変えることが苦手な傾向があります。置かれた場所や環境のせいにして、自ら進もうとする意欲を失いやすいのです。「コップに水はこれしかないから、助けを求めに外には出られない」と考え、行動を起こすのではなく助けが来るのを待つ姿勢に留まってしまいます。

自己肯定感の違いは、その人の挑戦への姿勢や考え方に大きく影響を与えます。違いを理解して自分にとって必要な視点を取り入れることで、より前向きな行動や成長につながる可能性を広げてみませんか。

shukana/webライター

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