八王子市 道路・下水管を緊急点検 埼玉県の陥没事故を受け
埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故を受け、市は1月31日にプロジェクトチームを設置して、同様の危険箇所がないか、市内の道路や下水道管の緊急点検を実施している。手始めに、災害時の幹線となる「緊急輸送道路」など40路線で目視による路面点検を実施して異常がないことを確認、引き続きマンホールや下水道管内部の調査を行っていく。
八潮市の事故は下水道管の老朽化による破損が原因とみられていることから、国は全国の自治体に「晴天時1日あたり30万㎥以上の下水処理場とつながる内径2m以上の下水道管」を対象に緊急点検をすることを要請していた。
市内に該当する水道管はなかったが、市は水環境部と道路交通部の職員10人からなるプロジェクトチームを設置して、1月31日に甲州街道や北野街道といった緊急輸送道路など40路線で目視による路面点検を行い、舗装のへこみや亀裂などの異常がないことを確認。さらに市独自の取り組みとして、内径1・8m以上の下水道管約4・3Kmを対象とした緊急点検を行うことを決めた。このうち合流式の下水道管2・2Kmで、マンホールを開けて内部の壁面などに亀裂やゆがみなどがないかを目視で確認する調査を2月4日から始めた。また12日から14日にかけて北野街道沿いの一路線にある分流式下水道菅2・1Kmで、管内に人が入って点検を行う管路内調査を下水が少ない深夜に実施する。
点検は2月中に完了する予定。調査結果に基づいて危険度判定を行い、必要に応じて修繕などを実施する。市の担当者は「早急に調査を行い、安全を確認することで市民の皆様の不安を解消したい」と話している。