<制服お下がり問題>今の時代はSDGs。義母には「可哀想」と言われたけれど、もったいないよね?
入園・入学のタイミングで必要になる物のひとつに、制服があります。安価ではないこともあり、新品ではなく誰かのお下がりを使うこともあるでしょう。
可哀想?もったいない?お下がりの印象はそれぞれ
『上の子が使った園や学校の制服を、下の子に使わせるのは可哀想ですか? 義母から「それくらい買ってやりなさい。可哀想に」と言われましたが、制服って高いし。キレイでまだ使えるのに、もったいない気がします』
制服のお下がりは可哀想か? ママスタコミュニティでも繰り返しあがる話題です。今回投稿をくれたのは、できればお下がりを使いたいと考えるママ。義母さんの意見に戸惑っているようです。
『うちも上の子のお下がりだよ。何が可哀想なのかわからない。お金の問題ではなく、使えるから使うというだけ』
『制服のお下がりは子どもの心を傷つける。新しい物を買ってあげなよ』
集まったコメントを見ると、お下がりに対する感じ方は人それぞれ。抵抗のない人がいれば、投稿者さんの義母さんのように「可哀想」と考える人がいるのもたしかなようです。 使い古されてボロボロになった、いかにもお下がり感のある制服であれば「可哀想だな」と感じることもあるでしょう。しかし投稿者さんが手にしているのは、まだキレイな制服。つまり問題は制服の状態ではなく、気持ちです。
『幼稚園の制服は買わなかった。着るのは式と発表会など、年に数回だから。もらったお下がりも新品同様だったよ』
ほかにも「着たのは行事や遠足のときだけ」「制服の日は週1回(しかも午前中のみ)だけだった」と教えてくれたママもいました。園によっては、制服を着る機会が数えるほどのところもあるようです。となればお下がりといっても、おそらくほぼ新品と変わらない状態。使わないのはもったいないと感じるのも、よくわかります。
幼稚園か中学校か。学齢によってまったく違う、制服お下がり事情
実際のところ、幼稚園の制服はお下がりが主流になっている地域もあるようです。
『幼稚園はお下がりが普通だった。体操服は新しく買ったけど、洗い替えでお下がりも使ったよ』
知り合い同士でお下がりを回している地域もあるようで、「うちの近所ならママ友に相談すれば、どこからお下がりが回ってくる」という声も。バザーで売りに出されていることもあるようで、多くがお下がりを着ている環境であれば「可哀想」と感じることはなさそうです。一方で幼稚園とは違い、毎日のように着用することになるのが中学校。校内で体操着に着替えるような慣例がある場合でも、3年間着た制服は”ほぼ新品同様”ではないと考えたほうがいいでしょう。
『幼稚園はお下がりにしたけど、中学校は入学式で並ぶとやっぱり一目瞭然。お下がりは予備に取っておくことにした』
新品を着たほかの生徒たちに混じることで、目立ってしまうお下がりの使用感。「いくらクリーニングに出しても、色褪せているから」という声もあります。今回のコメント欄に、中学校の制服もお下がりを着た子のエピソードはありませんでした。 ただし、それはあくまで入学時点の話です。
『中学生になってぐんぐん身長が伸びているから、お下がりがもらえるのはありがたい』
お下がりを洗い替え用の予備として取っておくという声もありましたが、中学校の制服のお下がりは日常的に活躍の場があるといいます。体型がどんどん変化していく年頃のため、入学式で着用した制服が合わなくなることも少なくないのだとか。いくら新品でもサイズの合わない制服を着ているより、お下がりでもジャストサイズを着ているほうが、よほど動きやすく見た目の印象もよいでしょう。「3年生になったときに、もらっておいたお下がりを着た」などといった報告は、男女問わずありました。
「可哀想」かどうかは、本人次第。確認してみては
さて、義母さんから「お下がりなんて可哀想に」と言われたという、投稿者さん。いかにも着古したお下がりを着ている子が可哀想に思えるのは否めませんが、本当に可哀想かどうかは当人がお下がりをどう思っているかで違います。
『私も嫌だと思わなかったし、今は下の娘も「お姉ちゃんの制服のサイズ、直せないの?」と。お下がりは好きみたい』
『私と姉が3歳差で、幼稚園はお下がり。中学高校も夏服はお下がりで、着る期間の長い冬服は新品。新品がうれしかったのはたしかだけど、お下がりでも構わなかった記憶がある』
抵抗のない子も少なからずいるようです。幼稚園入園前の子であれば何も考えず受け入れるかもしれませんし、「長男が大好きで尊敬している次男は、お兄ちゃんのお下がりが誇らしかったみたい」と教えてくれたママもいます。「仲よくしている近所の子から、うちの娘の制服のお下がりが欲しいと頼まれたことがあるよ」というコメントもありました。お下がりが可哀想かどうかを決めるのは、本人です。まずは本人に尋ねてみてはどうでしょう? 本人に新品へのこだわりがあるなら、そのときは新しい制服を買ってあげればいいのです。
価値観は変わっていく。お下がりはエコな時代の先端?
また、こうした声もありました。
『うちは気にするタイプでもないので「エコでいいじゃん」と、中高ともリユースで購入。成長期で中高それぞれ2回ずつ書い直したので、正解だった』
ほかにも「お下がりを利用するって、SDGsだよね」「今お下がりを着せている家庭は、社会観念がきちんとしている印象」「誰かが大事に使ってくれていると思うと、捨てるよりずっと気持ちがいいよね」といった声も。
『高齢の人には「中古なんて貧乏人が使うもので恥ずかしい」という意識があるのかも。でも今はリユースが普通になっているし、近所の学校でも不要な中古品の寄付を募っていますよ』
義母さんとは世代間による価値観の違いもありそうです。「子どもには新品を用意してあげてこそ、立派な親」といった考えが根底にあるのかもしれませんが、時代は変化しています。”堅実な嫁”アピールも込めて、義母さんに今の時代の考え方を教えてあげてはどうでしょう。それでもお下がりに抵抗があると言われたのなら、そのときは義母さんに新品をおねだりするチャンスです!