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中日ドラゴンズの歴代クローザー 初代セーブ王・星野仙一から松山晋也まで伝説の系譜

SPAIA

中日・松山晋也,ⒸSPAIA

星野仙一

中日ドラゴンズはこれまで多くの名クローザーを輩出してきた。1974年に最多セーブのタイトルが新設されてから2024年まで、最優秀救援投手も含めて中日の投手がタイトルを獲得したシーズンは16回もある。多くの勝ち試合を締めくくった主な歴代クローザーを振り返る。

1974年にセ・リーグの初代セーブ王に輝いたのが星野仙一だ。同年は49試合に登板して15勝9敗10セーブで沢村賞も受賞。引退まで闘志あふれる投球で146勝121敗34セーブを挙げた。

引退後は中日、阪神、楽天で監督を務め、通算1181勝。2013年は24連勝の田中将大を擁してリーグ制覇し、監督として初めて日本一に輝いた。生涯、「打倒・巨人」に執念を燃やし続けた野球人生だった。

鈴木孝政

1975年に21セーブで最多セーブに輝いた鈴木孝政は、1976年から名称変更された最優秀救援投手にも2年連続で輝き、計3年連続でクローザーのタイトルを獲得した。

しかもリリーフながら3年連続で規定投球回に到達。1977年は先発とリリーフ兼任で18勝9セーブを挙げるフル回転だった。1984年に16勝を挙げてカムバック賞を受賞。通算124勝94敗96セーブの成績を残し、1989年に引退した。

牛島和彦

浪商高時代に「ドカベン」香川伸行とのバッテリーで甲子園のスターとなった牛島和彦は、1979年ドラフト1位で中日に入団。1982年にプロ初セーブを含む7勝4敗17セーブを挙げ、1984年にはキャリアハイの29セーブをマークした。

落合博満との1対4の大型トレードでロッテに移籍後もリリーフとして活躍。1987年には24セーブで最優秀救援投手に輝くなど、通算53勝64敗126セーブの成績を残した。

郭源治

1981年7月に台湾から来日した郭源治は、当初先発として活躍していたが、牛島の移籍に伴い1987年にクローザーに転向。同年は26セーブ、翌1988年も37セーブを挙げて2年連続で最優秀救援投手に輝いた。

NPB通算106勝106敗116セーブ。1997年から3年間は台湾プロ野球で活躍した。

与田剛

NTT東京から1989年ドラフト1位で入団した与田剛は、ルーキーイヤーの1990年に4勝5敗31セーブの好成績を残し、最優秀救援投手と新人王を受賞。1992年にも23セーブを挙げた剛腕だった。

しかし、登板過多もあってその後はケガに苦しみ、ロッテ、日本ハム、阪神とわたり歩いたものの復活はならず。剛速球と闘志むき出しの強気な投球スタイルで人気は高かったが、通算149試合登板で8勝19敗59セーブの成績を残し2000年に引退した。2019年から3年間は中日の監督を務めた。

宣銅烈

森田幸一、小島弘務、中山裕章らがクローザーを務めた時期もあったが、1990年代後半に鮮烈な印象を残したのが宣銅烈だ。

韓国で146勝132セーブの実績を引っ提げて1996年に来日。1年目こそ5勝1敗3セーブに終わったが、1997年は38セーブで最多セーブのタイトルを獲得し、4年間で98セーブをマークした。

1999年、リーグ優勝時に胴上げ投手となり、ダイエーとの日本シリーズにも登板。同年に引退後は韓国のサムスンや起亜で監督を務め、韓国代表の投手コーチなども歴任した。

エディ・ギャラード

宣銅烈が引退し、2000年にデビルレイズから移籍したのがエディ・ギャラードだ。

同年は35セーブを挙げて最優秀救援投手に輝くと、2002年にも34セーブでタイトルを獲得。2003年のシーズン中に横浜に移籍し、2004年に退団するまで6勝9敗120セーブの成績を残した。

岩瀬仁紀

中日だけでなく、日本球界を代表するクローザーとして名を馳せたのが岩瀬仁紀。1998年ドラフト2位で入団後しばらくはセットアッパーとして起用されたが、2004年から本格的にクローザーを務めた。

2005年に46セーブで初タイトルを獲得すると、2006年も40セーブ、2009年は41セーブ、2010年は42セーブ、2012年は33セーブで計5度の最多セーブを獲得。通算1002試合登板、407セーブは現在もNPB記録となっている。

田島慎二

中部大一高、東海学園大と地元ひと筋の球歴で中日入りしたのが田島慎二。1年目から56試合に登板して30ホールドを挙げるなど当初は中継ぎとして活躍したが、2015年にプロ初セーブを含む9セーブ15ホールドをマークした。

2016年には開幕31試合連続無失点のプロ野球新記録を樹立(2021年に西武・平良海馬が更新)。2017年には34セーブを挙げるなど、通算25勝41敗75セーブ117ホールドの成績を残し、2024年に引退した。

ライデル・マルティネス

ライデル・マルティネスは2017年に育成選手として中日入りし、2018年4月に支配下選手登録された。2019年にプロ初セーブを含む8セーブを挙げると、2022年に39セーブ、2024年に43セーブで最多セーブに輝いた。

中日での実働7年間で通算14勝18敗166セーブ42ホールド。2025年から巨人に移籍した。

松山晋也

マルティネスが抜けた2025年、クローザーを務めているのが松山晋也だ。八戸学院大から2022年育成ドラフト1位で入団。2023年6月に支配下登録され、同年は1勝1敗17ホールドを挙げた。

2年目の2024年には59試合に登板して2勝3敗41ホールをマークし、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。188センチの長身から投げ下ろす剛速球と鋭く落ちるフォークで勝ち試合を締めくくっている。

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記事:SPAIA編集部

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