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不振続くソフトバンクのドラフト1位…成長待たれる高卒3人衆

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ソフトバンクの井上朋也・風間球打・イヒネ・イツア,ⒸSPAIA

直近10年のドラ1で戦力として計算できるのは松本裕樹のみ

ソフトバンクと言えば、メッツに移籍した千賀滉大や甲斐拓也、石川柊太、周東佑京ら育成出身選手が活躍していることはよく知られている。

その一方で、あまり目立たないのがドラフト1位入団の選手だ。2018年ドラフト1位の甲斐野央が、FAで加入した山川穂高の人的補償として西武に移籍した結果、最近10年の歴代ドラ1の現状と通算成績は以下の通りとなっている。


ここ10年のドラフト1位で今年も戦力として計算できるのは、昨季53試合に登板して25ホールドを挙げた2014年1位の松本裕樹くらいだろう。

2015年1位の髙橋純平はスター候補として期待されたが、通算4勝に終わり昨季限りで引退。2016年1位の田中正義は5球団競合の末に獲得したものの、1勝も挙げられないまま近藤健介の人的補償で日本ハムに移籍した。

2017年1位の吉住晴斗は一軍出場を果たせないまま引退。甲斐野央は通算41ホールドを挙げる活躍を見せたが、先述の通り山川穂高の人的補償として西武に移籍した。2019年1位の佐藤直樹は通算打率.129で今季から育成契約となっている。

それ以前にさかのぼれば2012年1位の東浜巨、2011年1位の武田翔太、2009年1位の今宮健太、2002年自由獲得枠の和田毅らがいるが、直近のドラ1が目立たないのは寂しい限りだ。

期待される井上朋也、風間球打、イヒネ・イツア

ここ4年のドラフト1位は高卒選手を指名しており、今後の飛躍が期待される。2020年1位の井上朋也は花咲徳栄高時代に通算50本塁打をマークしたスラッガー。昨季は二軍で9本塁打を放ち、9月に一軍昇格してプロ初本塁打を放つなど成長著しいホープだ。

2021年1位は風間球打。明桜高時代に最速157キロをマークし、市和歌山高・小園健太(現DeNA)、高知高・森木大智(現阪神)とともに「高校生BIG3」と呼ばれた剛腕だ。ケガのためいまだ二軍の公式戦にも登板していないが、ポテンシャルは誰もが認めるだけに成長が待たれる。

2022年1位がイヒネ・イツア。ナイジェリア人の両親のもと日本で生まれ育ち、誉高時代は通算18本塁打をマークした。俊足強肩強打の高い身体能力を持ち、無限の可能性を秘める。

さらに2023年ドラフト1位で入団した大阪桐蔭高の左腕・前田悠伍も疑う余地のない大器だ。

43歳の和田毅を筆頭に柳田悠岐は35歳、中村晃は34歳と主力の高齢化が進んでいるソフトバンク。ペナントを奪回して再び黄金時代を築くには、育成出身だけでなく、ドラフト1位の大成も不可欠なのは間違いない。

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記事:SPAIA編集部

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