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G検定頻出ワードも学べる「AIカルタ」って正直どう? 編集部が試してみた!

エンジニアtype

G検定頻出ワードも学べる「AIカルタ」って正直どう? 編集部が試してみた!

新年度、チームにジョインしてきた新しいメンバーとの仲を深めたい。でも、新人歓迎飲み会はもう済んだし、キックオフミーティングも終わったし……。

「業務以外の話もしながらグッと距離を縮められるといいんだけどなあ」と感じている、そこの開発リーダーや管理職の皆さんにおすすめのアイテムを紹介したい。

それが「AIカルタ」だ。

目次

AIカルタって何?AIカルタで、どんなメリットが得られるの?【使用レポ】社内で「AIカルタ大会」を開催してみた参加者したメンバーの声まとめ

AIカルタって何?

「AIにまつわる基礎知識をカルタで楽しく学ぶ」をコンセプトにつくられたカルタで、読み札50枚、取り札50枚がある。

例えば、「シンギュラリティ」や「データマイニング」「Python」といったエンジニアであれば誰もが知るキーワードから、「線形回帰」や「CNN」「PyTorch」といったものまで全50種類のキーワードを説明文とイラストで学べる仕様となっている。

遊び方は一般的なカルタと同じ。取り札を並べ、読み手が読み札を読みあげながら、取り手が早い者勝ちで取り札を取るだけ。取った札が一番多い人が勝ち、が基本ルールだ。

商品名:AIカルタ
希望小売価格 :2600円(税別)
発売 :2020年4月
>>>購入はこちらから

製作会社は、実践的な機械学習スキルを学べる学習プラットフォーム『スキルアップAI』を提供する、スキルアップNeXt社(旧社名:スキルアップAI)。

同社の安藤悠太さんはAIカルタが生まれた背景を次のように語る。

安藤さん:生成AIブームもあり、今でこそAIに関連するキーワードが世の中で知られるようになっています。ですが、数年前まで専門用語はあまり一般的ではありませんでした。ならばと、AIカルタを作って「AI関連のキーワードを身近に感じながら、AIの仕組みを理解してもらおう」と考えたのが最初でした。

編集部:AIカルタは、どんな人に活用されていますか?

安藤さん:エンジニアの方が多いと思いますが、知る限りでは職種はバラバラです。企業でAI研修を行う前のアイスブレークや休憩などで活用いただいていますね。JDLAが主催するG検定対策にも役立つので、検定を受験する方にも学習アイテムの一つとして活用いただいています。

編集部:使った人からどんな感想が寄せられていますか?

安藤さん:カルタではあるのですが、解説がしっかりしているので、勉強に役立てられると聞いています。描かれているイメージ図で覚えることができるのもポイントのようです。

AIカルタで、どんなメリットが得られるの?

豊富な解説とイラストで「遊びながら学べる」ように作られているため、AIの基礎知識を楽しく遊びながら、しかも本格的に学習できる。公式サイトによると、その理由は大きく三つだ。

AIの最新のトレンドまでカバー

AIに関する基本的な用語から、XAIやAutoMLなど、進化を続けるAIの最新トレンドまでを収録しているので、仕事で使える体系的な知識を手に入れることができます。

人材育成のプロフェッショナルが製作

AIの最前線で活躍する一流の講師陣が作成しているため、実務に活用できる知識を効率よく学べるよう工夫されています。

G検定頻出キーワードを多数収録

ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する「G検定」に頻出のキーワードを多数収録。収録単語を中心に学んだり、G検定の直前対策テストとして活用することで、G検定の合格率を高めることができます。

また、AIカルタは、国内のAI研究における第一人者である東京大学の松尾 豊先生が理事長を務めるJDLA(日本ディープラーニング協会)*の推薦商品でもある。

ちなみに、Amazon Alexaに対応しており、Alexaが読み札を読み上げてくれるので一人でも遊びながら学ぶことができてしまう。

*JDLA(日本ディープラーニング協会)とは ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指し、ディープラーニングを事業の核とする企業および有識者が中心となって、産業活用促進、人材育成、公的機関や産業への提言、国際連携、社会との対話 など、産業の健全な発展のために必要な活動を行う協会

【使用レポ】社内で「AIカルタ大会」を開催してみた

さて、ここからはエンジニアtype編集部が実際に「AIカルタを使ってみた」感想をお届けしよう。

使用にあたっては、編集部員同士でやるのもいいが「大勢でワイワイやるのもカルタの醍醐味だろう」ということで同じフロアで働く関係部署の仲間たちも誘い、「AIカルタ大会」と称したプチイベントを企画し、使用感を確かめることにした。

とりあえず、オフィスフロア入り口付近に「AIカルタ大会開催します 参加者募集」のポスターを掲出した。参加者が現れずとも、最悪の場合は当日出社予定の編集部(4人)で楽しむ覚悟もあった。

当初は、参加対象をエンジニア職の人限定にし、「AIカルタはエンジニアたちのコミュニケーション活発化ツールになるのか」を検証するつもりだった。が、社内のエンジニアは大規模なプロジェクトが佳境を迎えており、「ごめんよ、今はね、ちょっとね」(システム部部長)とのことなので、心の中でエールを送りつつ積極的な誘いは控えることに……。

「エンジニアのキャリアを考える」をコンセプトに掲げるエンジニアtypeたるもの、エンジニアの仕事を邪魔してはならない。

というわけで、エンジニアtypeにゆかりのあるマーケティングや分析チーム、SEOチーム、姉妹サイト『Woman type』や転職サイト『type』の企画チームにも招待メールを送付。直接口頭で「来てね」と言って回るロビー活動もぬかりなく行った。

当日何人来てくれるか定かではなかったが、「10人以上来たら、参加者を2グループに分けて対戦しよう」というプランで下記アイテムを準備した。

準備したもの

・AIカルタ本体×2セット(万が一、参加者が10名以上になれば二手に分けるため)
・ブルーシート×2セット(床に座って競技するため)
・競技後、参加者へ配る参加賞の品(今回は個装菓子を適当に用意)

開催日時

某平日のランチタイム(12時15分~13時)

開催場所

自社内の大型会議室
(最大50人収容可の会議室。もちろん、そんな大勢はこないだろうが……)

迎えた当日。

開幕時間が近付くと、編集部のデスクがある島に「今日のカルタ大会どこでやるんでしたっけ?」「ぶっちゃけ、優勝狙ってます」など、前のめりな質問や宣言をしてくる人たちがちらほら現れる。

もしかしてみんな、案外やる気ある系?

編集部一同、ささやかにソワソワし始める。

読み札を読み上げる役割を任命されている編集部A子は、仕事そっちのけで読み札を読む練習をし始める。放送1分前のアナウンサーばりに発声練習する姿に周囲がザワつく。

開始30分前。会場の設営準備に入る。

ブルーシートを敷き、その上にAIカルタをばらまく担当。
ホワイトボードに「AIカルタ大会開幕!」と描く担当。
会場入り口に長机を設置し、参加賞のお菓子を並べる担当。
大会の様子を撮影するべく入念にカメラチェックを行うカメラ担当。
そう、全員が編集部員であり、今回の大会運営スタッフだ。

それぞれの役割を自律的にこなし、開始時間を待った。

開始3分前。続々と参加者が現れ、ふたを開けてみたら、総勢18名の参加となった。予想外の人数に、ワクドキが止まらない。

編集部B子(写真中央の蛍光グリーンの服の人物)が開幕の挨拶と基本ルールの説明を行った。

参加者は二手に分かれてもらい、競技をスタート。写真中央の濃い緑色の服を着た人物が読み札担当の編集部A子だ。

実際の取札と、読み札はこんな感じだ。

上が取札(左から「線形回帰」「CNN」がキーワード)。下が読み札。

「CNN」の読み札。記載されている説明文は「物体認識など画像に関連するタスクを解くことが得意で、自動運転技術などで利用されるディープラーニングの代表的手法。単なる数字にすぎない画像データから、予測に有用な情報を抽出する。畳み込み層とプーリング層を用いたConvolutional Neural Networkの略」とある。

お察しだろうか。正直、AI関連の仕事や勉強をしているような人でないと難しいキーワードばかりである。

参加者のうち、その類の仕事や勉強をしている人は18名中3名。3名とも『エンジニアtype』はじめ、姉妹サイトである転職サイト『type』のデータ分析を担う部署のメンバーで、日頃からPythonや機械学習の勉強を行っている。

うち1名は「僕が優勝しなくて誰が優勝するんでしょう。絶対優勝します」とご丁寧に意気込みまで頂戴しており、編集部的にも優勝候補は間違いなく彼だった。

ただ、その優勝候補含め、全員が「初めて遊ぶAIカルタ」である。

初見の状態だと、読み札(キーワードを示す説明文)を読まれてもサクサクゲットできるわけではない。それがこのAIカルタの面白いところであり、白熱ポイントだ。しかも、今回は参加者に非エンジニアが多いときた……。

それでも物珍しい社内カルタ大会にアドレナリンが出てきたのか、参加者たちは「はいっ! 線形回帰!」「はいっ! AutoML!」などと、威勢のいい声とお手付きをしまくりながら、ボルテージがあがっていく。

次第に「お手付きしまくりながら当てに行く!」みたいな戦略を見出す輩も出始め、“8人連続お手付き”というカオスな状態にも陥る。

良く言えば「失敗は怖くない。どんどんお手付きせよ」マインドが醸成され、どんどん楽しくなっていく。

序盤は「間違えないようにしっかり読み札を聞く派」だった人も、最終的には心なしか「自分もどんどんお手付きしちゃえ派」になりつつあるのが不思議だ。良いのか悪いのかは一旦横に置いておく......

そんなこんなで約40分をかけて、全カードが取り終わり、決着がついた。

個人で最も多く取札をゲット(計10枚)した初代AIカルタ大会の王者は、例の優勝候補の彼だった。分析チームの中でも、日頃から積極的に外部セミナーを受け、Pythonや機械学習を学んでいた若手データアナリストの彼なので、大会を企画した編集部一同もうれしく感じた。

参加者したメンバーの声

Aさん「難しかったけどAIに興味持つようになりました」

Bさん「日頃勉強していても案外分からないワードも多かった」

Cさん「遊びながらみんなでわちゃわちゃ楽しく学べていい時間だった」

Dさん「第二回目も開催してほしい!」

優勝者「宣言通り、勝ててホッとした」

まとめ

仲間と笑い合いながら距離も縮められる絶好のアイテムを見つけたように感じたエンジニアtype編集部では、近々、第二回目のAIカルタ大会を企画中である。

この使用レポートが、エンジニア読者の皆さんが所属する開発組織のコミュニケーション活性化のヒントになれば幸いだ。

文/エンジニアtype編集部

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