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「結構ややこしい話」トランプ氏が首相に台湾有事発言の抑制要求?専門家が簡単解説

文化放送

寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が11月28日に放送。金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、日米首脳の電話会談を巡る報道について意見を交わした。

寺島アナ「アメリカ紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、アメリカのトランプ大統領が25日に行った高市総理との電話会談で、台湾問題に関して中国を刺激しないよう助言したと報じました。アメリカが中国との緊張緩和に取り組む中で、台湾をめぐる日中の対立が米中の貿易交渉などに波及することをトランプ大統領が懸念しているといいます。木原官房長官は会見で「そのような事実はない」と述べて否定しましたが、別の日本政府関係者はトランプ大統領が高市総理との電話会談で、日本と中国の対立に懸念を示していたことを明らかにしたという情報も入ってきています。内藤さん、この辺りはどうご覧になりますか?」

内藤「これは結構ややこしい話で、実は読売新聞の書き方は、比較的元のウォール・ストリート・ジャーナルの原文に近いんですよ。ウォール・ストリート・ジャーナルでは何と言ってるかというと、日本に対して「Lower the Volume on Taiwan」、台湾についての発言のトーンを抑えろと、言うふうなことをアドバイスしました、なんですよ。ところが、これが第一報で日本に報じられた時に、時事通信が台湾有事の発言について「高市首相に抑制を要求か」という」

寺島「ああ、“か”」

内藤「“か”なんですけど、抑制を要求したということで、かなり強い形なんですよ。これを木原官房長官の会見で、確かブルームバーグかなんかの記者だったと思いますが、違っていたらごめんなさいなんですけど、それをそのまま元に当たらないで、要するにトランプに説教されたっていう風な報道があるんだけどどうなのかと言って聞いて、話がおかしくなったんですよ」

寺島「ははあ」

内藤「だから言ってみればトランプの言ってるのは、挑発はしなさんな。でも、結局発言を撤回しろとは言ってないわけです。ウォール・ストリート・ジャーナルの元の記事を読むと、高市首相との電話会談で台湾有事を巡る発言については、ある程度トーンを落としなさいというふうにアドバイスをしたと。ただ、中国を刺激しないように助言したものの発言の撤回は求めなかった、という風に出てるんですね。その肝心の部分というか、ニュアンスの部分を切り取っちゃって、あたかも高市さんがトランプに叱られたというふうな報じ方を、少なくともそう読めるような報じ方を時事通信がして、それをブルームバーグの記者の方が原典に当たらないで木原長官に投げたと言うんで話がややこしくなったということなんですよ」

寺島「なるほど」

内藤「だから、基本的には現状維持だよねっていう話で、言ってることなんで、大した話じゃないんですよ。それを、だから大した話に、まあ多分したかったんでしょう(笑)」

寺島「ですからね、見方によっては、木原さんはこれ伏せたのかと思ったら、そうでもないってことなんですね」

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