JR東日本、2024年度のホームドア整備駅を追加 新型の「スリットフレームホームドア」とは?
JR東日本はこのほど、2024年度のホームドア整備駅を追加すると発表しました。
追加整備する駅は中央・総武線(各駅停車)の御茶ノ水、千葉、南武線の尻手、鹿島田、向河原、矢川、西国立、中野島、分倍河原、武蔵溝ノ口、平間、稲城長沼、登戸、矢向、武蔵中原の15駅29番線。御茶ノ水は壁式の従来型、分倍河原と登戸はスリットフレームホームドア、その他の駅はスマートホームドアの設置が予定されています。
今回の追加により、2024年度の整備予定は計26駅55番線となります。
JR東日本は追加理由を「ホームドアに使用する部材が確保できたため」としており、今後も部材の調達状況を見極めながら、鉄道駅バリアフリー料金制度も活用して「2031年度末頃までに東京圏在来線の主要路線330駅758番線の整備」の目標完遂を目指すとのことです。
「スリットフレームホームドア」とは?
今年度中に2駅に設置される予定の「スリットフレームホームドア」とは、従来型の後継機となる新型のホームドアです。
従来型と同様の形状にすることで安全性を維持するだけでなく、扉や戸袋をスリット化することにより風圧影響を従来型から約40%軽減。ホームの補強工事など設置工事の簡素化につながります。また、据付構造や制御システムについては従来型との互換性を持たせているため、工事設計や施工の効率化も期待できます。
従来型と比較すると、標準開口幅や耐荷重、安全機能はそのままに、重量が約400kgから約282kgと軽量化されています。