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ど根性アイドル・あっとせぶんてぃーん【なあな】未経験の新人に秘められたスター性とは?

Re:minder

2025年09月10日 あっとせぶんてぃーんのサードシングル「ALL FOR YOU」発売日

大好評連載中:ROAD to LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)⑧

来たる9月10日にサードシングル「ALL FOR YOU」をリリースし、14日には “LINE CUBE SHIBUYA” でワンマンライブ『Road to 2000 Tokyo Fight 1/1 Bounce Back!!』を開催するあっとせぶんてぃーん(以下:あっせぶ)。老舗メイドカフェ『あっとほぉーむカフェ』でお給仕に勤しみながら、アイドルとしても多忙な日々を送る彼女たちに密着した連載、『ROAD to LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)』もいよいよ8回目を迎えた。

今回のパーソナル・インタビューは昨年加入したばかりのニューカマー “なあな” が登場。まさに、インタビューに訪れた彼女は無色透明だった。基本、あっせぶのメンバーは『あっとほぉーむカフェ』でのメイドを経てグループに加入するのだが、なあなは一般公募からあっせぶに加入。そう、右も左も分からない普通の女の子の “成長物語” は、あっせぶのサイドストーリーともいえるだろう。

未経験のメンバーをアイドルグループとして長いキャリアを持つあっせぶに加入させることは、大きな賭けだったはずだ。しかし、オーディションに訪れた彼女に、圧倒的な伸びしろを感じたと選考スタッフは言う。そして、この伸びしろの中には、アイドルが “スター” と呼ばれていた昭和の歌謡界に息づく “華やかさ” が秘められていたのではないだろうか。

私はステージに立ってはいけない… そんなダメダメからのスタートでした


ーー アイドルに憧れ、『あっとほぉーむカフェ』の “お嬢様”(女性客)だったなあながあっせぶのオーディションを受け、見事合格。しかし、そのスタートラインは華々しいものではなかった。

なあな:あっせぶに入ったのが去年(2024年)の9月なので、11ヶ月ですね。最初は体力が心配でした。私は体力テストで学年最下位とかを取ってしまう人なので(笑)。だけど、今はワンマンのステージをこなしても大丈夫なくらい体力がつきました。もともとは乃木坂46に憧れていたのですが、そんな積極的な性格でもないので、いつかやってみたいな… 程度のものでした。『あっとほぉーむカフェ』にも “お嬢様” として通っていて、だから何というか、オーディションを受けたのは運命的なものだと思っています。

―― メイドを経てあっせぶのメンバーになった先輩たちとは毛色が違うが、一番後輩にあたる彼女を先輩たちは絶賛している。

なあな:あっせぶのステージで見せるダンスにしても歌にしても、私は全くの未経験でした。先輩たちは週に1回のレッスンだったのですが、私は週に2回の個別レッスンもやってもらって、あとは、ひたすら曲を聴いて、ダンスの動画を毎日見て、ずっと先輩たちに追いつかなくてはと思っていました。

そんな慌ただしい毎日の前は普通に生きていましたよ(笑)。その時に見ていたアイドルたちはキラキラしていて、全てが完成されているように感じていました。自分は全然及ばない… だから、あっせぶに入ったばかりの時期は、ステージに立ってはいけないと思っていました。そんなダメダメからのスタートでしたね。

7月のレコ発ライブは、本当に動けなくなりました


―― あっせぶのライブはダンスのフォーメーションが素晴らしく、その中で、なあなもキラキラしたアイドルとして存分に個性を発揮していた。

なあな:7月のレコ発ライブ(『Road to 2000 Tokyo Fight 1/66』浅草花劇場)は自分に100点満点中85点ぐらいあげたいです(笑)。不合格ではなかったと思います。この日は、自分にとって3回目のワンマンでした。最初が去年の12月で次が今年の3月だったのですが、どっちのライブも終演後にまだ体力が残っている感じで、それが嫌でした。“これは全力ではないかもしれない” と思って。

だから7月のレコ発は、最後倒れてしまうぐらい全力でやろうと思いました。それで、本当に動けなくなりました。あの日は早乙女 光さんがゲストで来てくれて、観客の皆さんも初めてあっせぶを観る人が多かったと思います。だから、いつものライブとは違う緊張感があって、私のテンションが上がって、観ている人たちのテンションも上がっていくのがステージから分かりました。“もっともっと!” と思いながら駆け抜けた感じです。

オーディションを受ける時も、すっぴんで行ったんです


―― あっせぶに加入した後は、他のメンバーと同じようにメイドとしてお給仕に勤しむ日々を送ることになる。自分の持ち味を分析してもらった。

なあな:今のメンバーや、お屋敷(あっとほぉーむカフェ)にいるメイドとも違う素朴な感じが良かったのかなと思います。私は人生でメイクをしたことがなくて、オーディションを受ける時も、すっぴんで行ったんです。アイドルのオーディションだからメイクをした方がいいに決まっているのですが、私はやり方もわからないからそのまま行って(笑)。それがインパクトとして残せたのかなと思います。

―― アイドルグループに、メイクもしたことのない無垢な女の子が加入する…。最初の現場ではヘアメイクを施してもらうことから始まり、他のメンバーはそんな なあなを見守る。そんな初日だったという。

なあな:もう、右も左も分からなくて、いっぱい泣いて…。あっせぶの中の “異物” という感じでした(笑)。初日がそんな感じだったので、自分の世界観とかキャラ設定とかあまり考えずに自然体でいこうと思っています。私は結構マイペースなので、それが合っているのかな。これまでの人生、ちゃんとした努力をしたことがなかったのですが、好きなことはがむしゃらに頑張れるのかもしれないです。

びしょびしょになるくらい汗かいて踊る、全力のアイドルです


―― メイドとしても、『あっとほぉーむカフェ』が主催する表彰イベント「at-home cafe of the year 2025」で、アミューズメント部門の新人賞2位を受賞した。

なあな:これは対象期間に “ご主人様、お嬢様” (男性客、女性客)とより多く触れ合ったメイドに贈られる賞なんです。本当にありがたいです。最初は、あっせぶのメンバーがお給仕を始めたから会いに来ましたという方が多かったですね。一度会ってみたくて、話してみたくてと来店してくれる方が多かったので、このピークを過ぎたら、そういう人もいなくなってしまうんだろうと思っていました(笑)

―― 右も左も分からない状況からスタートして1年が経ち、新人賞を受賞するまで成長したなあな。彼女には女性ファンも多い。

なあな:同性から見た女性アイドルって、憧れもあるのかもしれませんが、一所懸命な姿に心を動かされることが多いのではないでしょうか? あっせぶは、びしょびしょになるくらい汗かいて踊る全力のアイドルなので、そんな部分に共感してもらっているのかなと思います。それと、メンバー同士が仲良しなのが伝わっているのでは。いや、本当に仲が良くて、私も入った時びっくりしました。

職業は “メイドアイドル” という感じです


―― なあなが加入した直後、綾小路 翔のプロデュースが決まり、「メイド in Nippon」のレコーディングに入った。12月にリリースされた同曲はオリコンウィークリーチャートで13位を記録。そして、この取材の直前には綾小路 翔プロデュースの第3弾シングル「ALL FOR YOU」のレコーディングを終えている。

なあな:「ALL FOR YOU」はライブのオープニングにもエンディングにも使えそうな曲で、すごく気に入っています。綾小路さんは、1曲の中に私たちを見事に表現してくれますよね。レコーディングの前に聴くデモには仮歌が入っていて、それに慣れない頃は “これを自分が歌うんだ” っていう不思議な感覚がありました。“ここはなあなのパート” って決まっているのが嬉しかったですね。

ただ、レコーディングはライブと違って難しい部分もあります。ライブだと、高揚したテンションで最後まで持っていけるのですが、レコーディングでは自分ひとりだけブースに入ってマイクと向き合うので、自分でテンションを上げていかなくてはならない…。ただやはり、仕上がりを聴いてみると、デビューシングルよりセカンドシングルの方が成長しているなと思えます。聴いてくれたファンの方に “あっせぶにしか歌えない曲だよね” と言ってもらえるのがすごく嬉しいです。

―― そんなあっせぶの世界観をなあなはどのように捉えているのだろうか?

なあな:“職業・メイドアイドル” という感じです。唯一無二だと思いますし、歴史が長いグループだけど、メンバーがちょっとずつ変わっていって、歴が長いメンバーもいれば、私のように歴が短いメンバーもいる。だけど、あっせぶへのグループ愛はみんな変わらない。私の中であっせぶは、太陽のように輝いている存在ですね。先輩たちが、あっせぶのために最優先に動いたり、考えたりしているのを見たり聞いたりするたびに、自分はもっと頑張らなくてはと思うし、自分には何ができるだろうと考えていくうちにグループに対する愛情が強くなっていったと思います。

メンバー全員と見たことのない景色を一緒に見たい!


―― 9月14日に控えるLINE CUBE SHIBUYAでのワンマンライブ『Road to 2000 Tokyo Fight 1/1 Bounce Back!!』。なんとこの日は、なあなが初めてあっせぶのステージに立ってからちょうど1年目にあたるアニバーサリー・デイだという。

なあな:LINE CUBE SHIBUYAは、正直… 現実味がないです。氣志團さんのライブを観た時に初めて行って、“えっ?ここでやるんですか…” となりました。未知の領域というか、天井も高いし、席も3階まである。ステージも広いし…。あのステージから客席を見つめる自分が想像できないですね。でもあと1ヶ月もないので、やるしかない!という感じです。今まであっせぶを見たことはないけど、LINE CUBE SHIBUYAには必ず行くね!と言ってくださる方も多いので。

―― あっせぶは歴史の長いグループなので、かつて推しのメンバーがいた頃には頻繁にライブに足を運んでいたが、しばらくライブは観ていないというファンも多い。そういう人たちを、どうやって巻き込んでいくかも今のあっせぶの大きな課題である。そして、この課題をクリアし、次のステップに進める鍵をなあなが握っているのかもしれない。

なあな:かつてファンだった人たちが見て、いい意味で “あっせぶは変わったね” と思われると嬉しいです。LINE CUBE SHIBUYAの後も、あっせぶのメンバー全員と見たことのない景色を一緒に見たいし、色々なところへ行きたい。メイドは日本が誇る文化なので、もっと海外の人たちにも知って欲しいですね。そういう意味でも秋葉原を代表するアイドルになりたいです! LINE CUBE SHIBUYAは私の1年間の集大成でもあります。これまでのライブで見せてきた何倍もの成長を見せたいと思うし、今まで観たライブの中で最高だったと言ってもらえるように頑張ります!

Information
あっとせぶんてぃーんワンマンライブ Road to 2000 Tokyo Fight 1/1 Bounce Back!!

▶ 開催:2025年9月14日(日)
▶ 場所:LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
▶ 詳細:ワンマンライブ特設サイト https://2000tfbb.bitfan.id/

セカンドシングル「アキハバラ・ラヴァーズ」がテレビ東京『超超音波』8月度エンディングテーマに決定!
▶ オンエア:毎週金曜 27:15〜
▶ 詳細:番組ページ https://www.tv-tokyo.co.jp/choonpa/

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