<実家をなくした>母が再婚。義父が帰省を嫌がり、気軽に帰れない家になってしまって悲しい……
気軽に実家に帰れない……そのような悩みを抱えるママは意外といるのかもしれません。ある投稿者さんはこう語ります。
『1か月くらい前に予約しないと実家に帰れないし、母親の再婚相手の都合でドタキャンされることも。もう半年以上、母親と会っていない。毒親ではないけれど、普通の家庭はどのような感じなのだろう……』
投稿者さんの母親は孫に会いたい素振りもなく、会っても再婚相手の都合ですぐに帰るという状況だそう。この投稿に対し、ママたちからさまざまな実家事情が寄せられました。それぞれの家庭の形、距離感、そして関係性。あなたの実家はどのタイプでしょうか?
「ウェルカム」タイプの実家
まずは投稿者さんの悩みに対して、羨ましがられるような「うちはウェルカム」な家庭から。
『孫ウェルカム! という感じかな』
『うちは高齢で一人暮らしだから、週1で帰って病院や買いものに連れて行く』
気兼ねなく訪れることができ、むしろ親側が「もっと来てほしい」と願っている家庭も見られます。生活の一部として、自然に「実家」が存在しているのがこのタイプ。日常的に助け合いがあり、距離の近さが関係性の密度にもつながっています。
予定の調整が必須な実家
一方で、「いつでも帰ってきていいよ」と言われつつも、現実的には事前連絡が欠かせないという家庭も。
『わが家は両親とも働いているから、急には帰れない。何か月も前に約束する必要がある。それに親が気に入らない旦那と結婚したら、「もう帰ってくるな」で一蹴』
『実家で両親が野菜をたくさん作っているから、週1〜2回は毎回電話してからもらいに行っている』
『帰省の頻度は1年に2回くらい。1か月ぐらい前からお互いの都合を確認して、日程調整するよ。親と同居しているきょうだい(未婚)がいるせいか気をつかうよ。子どもを可愛がってくれるけれどね』
このように「ウェルカム」なスタンスはありつつも、家族それぞれの都合があり事前のすり合わせが必要なことも。それでも心の距離は近く、理解し合って調整できる関係性のようです。
「帰れるけれど帰りたくない」実家も
なかには気軽に帰れる環境はあるものの、「帰りたくない」という声も。
『帰省や食事会などにしょっちゅう誘われるけれど、むしろ私が年1回くらいしか応じない』
『帰れるけれど帰りたくない。すぐお菓子を食べさせようとするし、要らないものを押しつけてくるし、イヤというより行くとひたすら疲れる』
実家という空間に安心感を得られず、行くたびにストレスを抱えてしまうという声も。物理的な距離よりも、心の距離が「実家への帰りやすさ」を左右しているようです。
「もう実家がない」人たち
投稿者さんと同じように、「もう実家はないと思っている」というママも少なくありませんでした。
『実母が再婚した時点で、自分の実家ではなくなる。きっとお母さんは、再婚相手に気をつかっているのだよ』
『うちも実母が再婚したけれど、再婚相手に「帰省されても困る」とはっきりと言われたよ。それ以来、帰省していない』
ツライけれど、無言でイライラされるよりもはっきりと言われてよかったのかもしれませんね。血のつながった母親がいても、家に再婚相手がいる場合、「帰りづらい」と感じるのは自然なことです。「母親と会うときは外で」という声も多く、実家=家族とゆっくりできる場所、という定義が揺らいでいることがうかがえます。また結婚したきょうだいが両親と同居している場合も、実家とは思わないほうがいいというママたちもいました。
『母は再婚しているし、兄と同居していて兄の嫁にも気をつかうからほとんど行っていない。行っても家に上がらない。母とは外で会うけれど、それも年に1回会うか会わないか。実家なんてもうないと思っている』
『弟一家が敷地内に住んでいるから、気軽に帰れないよ。同居ではないけれど、やっぱり気をつかう』
親以外の誰かが住んでいる家は、もう実家ではないと割り切る声もありました。
親の再婚は“毒親”とは違う?
投稿者さんの気持ちに寄り添いつつも、冷静な視点で意見をくれたママもいました。
『帰省は事前に連絡して、年に2回くらいが普通ではない? いつまでも娘気分が抜けていないのでは?』
「実家」には、かつての安心感や無条件の受け入れを求めたくなるもの。でも親もまたひとりの大人として新しい人生を歩んでいると考えれば、家族の形が変わっていくのは自然なことかもしれません。
「実家」に求めるものは人それぞれ
「気軽に帰れない実家」が悩みになるママもいれば、「実家があっても帰らない」選択をしているママもいます。親との関係性、再婚、きょうだいとの同居、物理的な距離……さまざまな要素が絡み合い、「実家」の在り方は千差万別です。投稿者さんのように「母親と再婚相手の都合で振り回されるのがツライ」という思いは決して軽視できません。ただそれでも会いたいと思う母親がいるというのもまた、大切な事実です。今の実家が心から安心できる場所ではないと感じるなら、自分なりに“新しい関係の築き方”を模索するのもひとつの手段かもしれません。母親と外で会う、短時間の滞在にする、自宅に呼ぶなど、自分の心が守られる方法を選んではいかがでしょう。 またお子さんがいるママは、将来は自宅が実家になります。将来を見越して、これからはママ自身や家族が一番休まる場所、新しい「実家」の形を作っていけるといいですね。