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菓子パン感覚で気軽にサクッ!【まぁるいキッシュのお店 Rinorino+】南砺・井波にオープンした手のひらサイズのキッシュ屋さん

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菓子パン感覚で気軽にサクッ!【まぁるいキッシュのお店 Rinorino+】南砺・井波にオープンした手のひらサイズのキッシュ屋さん

木彫りのまちとして知られる南砺市の井波地域。

木彫刻文化の中心である井波別院瑞泉寺の門前町やその周辺には数多くの工房が軒を連ね、趣き深いまちなみが広がりますが、その風情を好む若者や移住者が増えて近年では特色ある飲食店の創業も目立ちます。

 

2025年10月にオープンした「Rinorino+(リノリノプラス)」もそんなお店のひとつ。

サクサク生地が特徴の、手のひらサイズのまぁるいキッシュ専門店です。

瑞泉寺近くにオープンしたキッシュ専門店

「Rinorino+」がオープンしたのは瑞泉寺の表参道にあたる八日町通り。瑞泉寺のすぐ目の前の場所です。

母と娘の二人三脚 あったかい空間

中に入るとバターの香りがふわっと漂うあたたかい空間。

 

「以前は木彫刻の工房として使われていた町家だそうで、この板の間で彫刻師さんが作業していたみたいです」と教えてくれたのは、母と二人三脚で店を営む平木梨乃さんです。

2024年春ごろからマルシェイベントでの出店を重ね、念願を叶えて実店舗を構えました。

通りに面したカウンターやテーブル席もあるので、イートインもOKです。

かわいい空間はまるでカフェのようで、ゆっくりくつろぎたくなります。

サクサク生地を楽しむ手のひらサイズのキッシュ

“おしゃれ”よりも家庭的なイメージで

ショーケースに並ぶキッシュは、お惣菜系からデザート系まで8種類。ひとつ500~700円で、どれも手のひらサイズでまあるい形なのが特徴です。

 

「おにぎりや菓子パンを食べるみたいな感覚で親しんでほしいです。『キッシュあるから、あたためて食べられ~』って感じで、子供のおやつにも」と、調理担当のお母さん。

りんごクリームチーズ 550円

キッシュを作り始めたころはきんぴらやミートボールなど、晩ごはんの残り物や冷蔵庫にある食材を詰めていたんだそう。そのころの名残から、平木家のキッシュは“おしゃれな食べもの”ではなく、家庭的なイメージなんだとか。

 

その想いが伝わってか、オープン以来、小学生の子どもからお年寄りまで幅広い世代が訪れているそうです。

スープや副菜付きのランチセットも

ランチセット 1200円~ (※キッシュ単品+700円)

イートインコーナーはキッシュ単品でも利用OKですが、おすすめはランチセット。

 

好きなキッシュにプラス700円でサラダ、副菜2種、スープ、ドリンクがセットになります。

ガーリックシュリンプとマッシュルームのキッシュ(単品700円)

ナイフを入れると、生地が「バリバリバリ!」と音を立てます。

一瞬、けっこう固いのかな…と不安になりますが、食べてみるとそんなことありません。とっても軽くてサクサク! 生地がしっかり詰まっているので、とてもいい音が出るようです。

 

食感の心地よさだけではありません。生地をサクッと噛み砕くと、バターや小麦の香りがほんのりと広がります。

ぎっしり詰まった具材やソースの味わいを引き立てる、見事なバランスです。

副菜も手作り。

この日はやわらかいローストポークに、さつまいもとクルミのハニーバターソルト。どちらもやさしい味で、キッシュに引けをとらないおいしさです。

スープは具だくさんのミネストローネ。取材した日は早めの寒波が到来して、井波の山並みが真っ白になるほど、朝から雪が降った日。冷えきった体がしっかりあたたまりました。

 

ランチセットはほどよい量で、見た目よりもしっかりとおなかにたまります。

でもキッシュの食感が軽いので、おなかが空いている時なら軽く2~3個はいけるかも。

大きさ・食感・焼き色… こだわり詰まったキッシュ

サクサク感を楽しむパイ生地

ところで、キッシュというと大きなホールで焼いて、ピザのように切り分けて食べるイメージがありますが…… なぜこんなサイズなのでしょう。

 

それは「生地のおいしさを味わってほしくて!」なんだそう。

「大きなキッシュを焼いて切り分けたほうが作業はラクだし費用も抑えられるんですけど…それだと生地がほとんど食べられないので」と、お母さん。

 

店のキッシュの特徴は、国産の素材にこだわったサクサクのパイ生地。そのおいしさや食感を堪能してほしくて、手間や時間はかかっても手のひらサイズにしたんだそう。

ローストチキンとマッシュルーム 700円

もうひとつのこだわりが、“焼き色”です。

 

キッシュ作りでは、生地をなんと3回も焼くんだそう。型にはめて、膨らまないよう重りをのせて1回目。卵液を塗って2回目。具材を入れて仕上げの3回目です。

この2回目で塗る卵を、「Rinorino+」では卵黄だけにしています。しかも、惣菜系は赤玉の卵で、デザート系は白玉の卵…と使い分けまでしているそう。細かい点ですが、これで色ツヤが全然変わってくるんだとか。

 

大きな型で作るのに比べると手間は何倍にも膨らみますが、これもおいしいキッシュを届けたいという想いから。

旬の食材や季節のメニューも

里いものゆずみそでんがく 600円

この日は地元・井波産のサトイモを使ったキッシュもありました。合わせるのは、お隣・砺波市庄川エリア特産のゆずで手作りしたゆず味噌。

 

メニューは月ごとに入れ替わるので、旬の食材やクリスマスなど季節のイベントをイメージしたキッシュも続々登場予定です。

さらに、お客さんからのリクエストで生まれるメニューもあるんだとか。人気の「たらこチーズ」もそんなキッシュのひとつです。

 

まちのパン屋さんのような感覚で気軽に寄れるキッシュ屋さん。毎月変わるメニューを楽しみに、何度も訪れたくなりました。


【まぁるいキッシュのお店 Rinorino+】
住所 富山県南砺市井波3045
営業時間 11:00~売り切れ次第終了
定休日 火曜

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