B2昇格に欠かせないキャプテンシー! TUBC(東京ユナイテッドバスケットボールクラブ)川島蓮選手がチームをキラリと輝かせる! 【バスケ】
中学の教員からTUBCの生え抜き選手へ! 異色の経歴の背番号2、川島蓮選手!
今季、B2昇格を狙うTUBC(東京ユナイテッドバスケットボールクラブ)でキラリと光るキャプテンシーを放つ選手、それが背番号2の川島蓮選手だ。チームメイトの小倉渓選手や上田雅也選手、新加入の田口暖選手、長尾光揮選手まで、大半の選手が「キャプテンは川島」と口を揃える。
川島蓮選手は元々は中学校の教員で、Bリーグのトライアウトを受けようと考えていた。TUBC発足の時、白鳳大学時代のチームメイトだった小倉渓選手が入団。トライアウト実施のニュースを知って、自分も受けてみようと思ったとのこと。入団のきっかけになった小倉渓選手は2021-22シーズンに在籍していた横浜エクセレンスで一緒だった宮田諭選手がTUBCに移籍の際に誘われたとのことで、TUBCには知り合いや縁のある選手が、不思議と集まってきている。そのせいもあってか、チームの雰囲気は明るく、練習中も声がよく出ていて活気がある。そしていつも先頭にいるのが、去年からキャプテンを任されている川島蓮選手だ。
川島蓮選手は「1年目はチームの中で合流も一番遅かったですし、キャプテンでもなかったので遠慮している部分は正直あったんです。1年経った昨シーズンはキャプテンを任せてもらって、それでも自分の中でどういう言葉をかけていいのか悩む部分もありました。今シーズンはキャプテンとして2シーズン目ですし、そういう言い訳も出来ないなって。」と今季、再びキャプテンを任された意気込みを語る。
川島蓮選手と同じシューターの上田雅也選手は「チームとして見ると仲が良いのがすごく良い部分であると同時に、なかなか厳しいことを言い合えない面もあったと思うんです。そこは今シーズン、キャプテンの川島を中心にちゃんと言い合うことができるようになってきたなと感じています。昨シーズンのプレーオフも本当にあと1点、2点……という試合を落としてしまったので、そこは改善できる手ごたえがあります。」と川島蓮選手のキャプテンシーを認めつつ、今季こそプレーオフを勝ち抜いてB2昇格に決意を新たにする。
白鴎大学時代もバスケット部のキャプテンだった川島蓮選手。当時のチームメイトでもある小倉渓選手は「厳しい部分もありますけど、真面目でチームメイトのことを思ってくれます。キャプテンになった経緯もみんなが満場一致で“川島選手がキャプテンだ”と決めたのが理由ですし、選手全員がついていきたいと思える選手です。」絶大な信頼を寄せる。
昨季、ホーム開幕戦の入場者数が1万人を超えたTUBC。バスケの注目度が日に日に増してきていることを、川島蓮選手は実感している。「社会人バスケの全国大会決勝戦で“観客0人”を経験しているんです。スタンドには誰もいなくて、関係者だけが見る中でプレーしました。」過去を思い出す川島蓮選手は、大勢の観客の声援を力に変え、オフェンスとディフェンスの要となる。プレーと声でチームを引っ張る川島蓮選手の活躍に期待が集まる。
写真・TUBC提供
文・岩田裕介(ラブすぽ編集部)