損保ジャパン、2025年4月から就業時間内の喫煙NGで喫煙場所を廃止 徹底した分煙を望む声も
損害保険ジャパン(東京都新宿区)は2025年4月1日から、SOMPOグループ全体で推進している禁煙の取り組みの一環として、休憩時間を除く就業時間内の禁煙を実施する。禁煙希望者に対しては、禁煙サポートも行う。
2024年9月から、月2回禁煙を試験的に実施
今回、就業時間内の禁煙を開始するにあたり、同社有施設内の喫煙スペースは、2025年度から順次、縮小・廃止され、社員のための新たな場としての活用を検討する。
2024年9月からは、毎月11日(健康にいい日)と22日(スワンスワンデー/「吸わん吸わんの日」)を「SOMPO禁煙デー」と定め、就業時間内禁煙の試行も行う。
また、社内禁煙開始に伴い、安田日本興亜健康保険組合との連携をはじめ、企業内診療所(損保ジャパン診療所)や各職場の衛生委員会などを通じて、禁煙希望者に対する丁寧な禁煙サポートを実施するとしている。
なお、今後は社外関係者に対し、社有施設内禁煙への協力を呼び掛けていく。
「加熱式たばこの臭いは不快」7割超、中には体調不良を訴える人も
近年、火を使わない「加熱式たばこ」ユーザーが増えている。火を使う従来の紙巻きたばことは異なり、煙や副流煙が発生せず、灰も出ないのが特徴だ。
こうした中、心幸ウェルネス(兵庫県尼崎市)は10月10日、同部署に加熱式たばこを吸う喫煙者がいる非喫煙者の会社員101人を対象に、非喫煙者の加熱式たばこに関する意識調査を実施した。
その結果、一般的に紙巻きたばこと比べて臭いは少ないとされる加熱式たばこだが、非喫煙者の7割以上の人は加熱たばこの臭いを「不快に感じている」ことが明らかになった。
また、4割近くの人は、加熱式たばこの臭いが原因で、吐き気や頭痛、咳(せき)などの体調不良になった経験があることが判明した。
徹底した社内分煙を望む声が多い
調査では、「今後、オフィス環境に求める項目」に関する質問も実施した。
その結果、「徹底的な社内分煙」(47.5%)が最も多く、次いで、「空気清浄機の導入」(39.6%)、「禁煙区間の拡張」(28.7%)と続いた。
調査を実施した心幸ウェルネスは、今回の結果を受けて、企業が喫煙者の従業員の卒煙サポートを率先し、社員の健康と快適な職場環境を実現することが期待されると、コメントしている。
損害保険ジャパンの発表の詳細は同社の公式リリースで確認できる。また、たばこに関する意識調査の結果は同社の公式サイトでダウンロードできる。