南米原産の果物 ペピーノ新商品続々 厚木のブランド化目指し
南米原産の果物「ペピーノ」を使用したカレーライスの販売が4月15日に、中町のペピーノカフェで始まった。
この果物を厚木市のブランドにしようと、2023年秋に東京農業大学とJAあつぎ、厚木商工会議所、(株)コジマホールディングスの4者が産官学連携で「ペピーノプロジェクト」を立ち上げ、普及啓発や商品開発などに取り組んでいる。
東農大の農学部では、ペピーノの研究に携わる高畑健教授が中心となり、3年計画でプロジェクトが進行している。
このプロジェクトではペピーノを地域ブランドに推し上げるため、山口貴裕厚木市長や一般市民を招いた試食会なども実施。計画の中盤を迎え、市内でも多くのペピーノを使った商品が登場し始め、これまでにグミ、ジャム、ラッシー、サンドイッチ、サイダー、洋菓子など11種類が販売された。
(株)コジマホールディングスでペピーノカフェを担当する宮原ゆりさんは、新商品のカレーについて「皮のトッピングもあり、果実を余すことなく使用したカレーになった。味と風味を楽しんでほしい」と話す。
今後の更なる認知度向上に必要なのは地元生産者が増えることだという。高畑教授は「今後もペピーノを使った企画や新商品を立ち上げていきたい。ペピーノが厚木へ足を運ぶきっかけの一つになるよう、今後も関係各所と協力していく」としている。