知っていると“猫通”?猫にまつわる珍しい『カタカナ用語』7選とその意味
「体のパーツ」にまつわるカタカナ用語4選
1.ただの飾りじゃない!「リンクスティップ」
猫の耳をよく観察してみると、耳の先端にもピンと立っている毛が生えています。この先端の毛には「リンクスティップ」という名称があり、別名「房毛(ふさげ)」といいます。
ただの飾りのように見えて、実は、風の動きや音をキャッチしてくれる優れもの。狩りの場面でも重宝するため、決してカットしてはいけません。
多くの種類の猫で見られる特徴ですが、短毛種より長毛種の方が、毛が長い傾向があります。
2.メインクーンの鼻筋にご注目「ジェントルカーブ」
「ジェントルカーブ」の特徴を持つのは、長毛種でお馴染みの「メインクーン」です。
何のことかというと、鼻筋にあるくぼみのことで、メインクーンと区別が難しいとされる猫種「ノルウェージャンフォレストキャット」と見分けるポイントにもなってくれます。
正面からだと分かりにくいため、横顔に注目し、鼻筋が真っすぐなのか、くぼみがあるのかを確認してみましょう。
メインクーンとの雑種猫であっても、この特徴が見られることがあると言われています。
3.たぷたぷお腹の正体「プライモーディアルポーチ」
お腹のたるみを「プライモーディアルポーチ」といいます。英語で「原始的な袋」と訳され、個体差はありますが、その猫の体格にかかわらず存在します。
たぷたぷしているのは、外敵の攻撃から身を守り、後ろ足を柔軟に対応できるようにするためという奥深い理由があります。
日本では「ルーズスキン」と呼ばれることも多いですが、実は正式名称ではなく、日本特有の和製英語とされています。
4.ぷっくりキュートな「ウィスカーパッド」
「ウィスカーパッド」とは、鼻周りの膨らみのことで、ヒゲを司る器官として大切な役割を担っています。日本では「ヒゲ袋」と呼ばれ、そのぷっくりとした愛らしいフォルムに魅了される人が続出しています。
ちなみに「マズル」と勘違いする人も多いのですが、マズルの場合は、鼻と口周りの全体を指します。
なお、ヒゲを動かす筋肉であり、たくさんの神経が通る場所のため、触るのはほどほどにしましょう。
「行動」にまつわるカタカナ用語3選
5.ふみふみでお馴染みの「ニーディング」
前足を揃えて、左右交互に足踏みをする独特な姿は「ふみふみ」とよく呼ばれていますが、英語では「ニーディング」という名称があります。
母猫から母乳をもらうときに子猫がよくする行動ですが、甘えモードになれば、1歳を過ぎた成猫でもついやりがちです。
なかには、ニーディングの変化形として、寝転んだ状態でグーパーグーパーを繰り返して、母乳を出す仕草をする猫もいます。
6.不思議な鳴き方「クラッキング」
窓際で鳥や虫を観察する猫が放つ「ケケケッ」「カカカッ」という不思議な鳴き声。この小刻みな鳴き方は「クラッキング」と呼ばれ、獲物に興奮した状態です。
実際に狩りができないもどかしさを体現しているとも考えられていますが、大型ネコ科動物のライオンやトラは、このような鳴き方をしません。
また、全ての猫が必ずこの鳴き方をするともかぎらず、謎に包まれた部分が多い行動です。
7.相互の毛づくろい「アログルーミング」
「アログルーミング」とは、猫同士が互いに毛づくろいをする行動のことです。愛情表現のひとつとされ、お互いの信頼関係を築くことに役立ちます。
対猫だけではなく、飼い主さんにグルーミングする場合も、愛情を伝えてくれていると考えてよいでしょう。
一方で、力関係を示すためにこの行動にでる猫もいます。片方の猫だけが、執拗に毛づくろいをされていないかも、チェックしてみてください。
まとめ
今回は、猫にまつわるカタカナ用語として、体のパーツを表す用語から4つ、行動にまつわる用語から3つご紹介しました。
この機会に愛猫をじっくり観察し「ウィスカーパッド」や「リンクスティップ」など、これまで気づかなかった特徴に注目してみてください。
雑種猫でも鼻筋にくぼみがあったら、メインクーンの血筋を引いているかもしれませんね。
行動にまつわる3つの用語も、知っていると新たな視点が広がるでしょう。
気になる用語から理解を深め、これからの猫との暮らしに役立ててみてはいかがでしょうか?