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出汁巻き卵も冷凍OK!5日分もまとめて作れる、冷凍弁当のススメ!

TBSラジオ

日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
新生活が始まって、この春からお弁当作りを頑張っているよ!という方も、いらっしゃるかと思います。
ということで、今回は、先週に先週に引き続き、お弁当作りにまつわる情報をお届けします。近藤アナも新生活が始まってから、毎日のお弁当作りをしているそうですが、最近、特に力を入れているのが「まるごと冷凍弁当」。いろんなレシピなどを参考にしつつも、自己流でやっていたところもあったということで、今回は、作る際のポイントや注意点などについて、KADOKAWAから発売された「頑張らない冷凍弁当」の著者で、管理栄養士のおすぎさんに教えてもらいました。

「まるごと冷凍弁当」とは
おかずやご飯を、ジップロックなどの食品保存容器にすべて詰めた状態で冷凍し、作り置きができるお弁当のこと。毎日、その日の分のお弁当を作るのは、結構大変。しかし冷凍弁当なら、週末などで一気に何日分もまとめて作っておけるので、すごく助かるんです。
持ち運ぶ際には、保冷剤と一緒に保冷バックに入れて、会社などについたら、冷蔵庫や冷凍庫で保管します。
食べる際には、直前に電子レンジで温めるだけ!
※今回おすぎさんからは、下にご飯を敷いて、その上におかずを敷き詰める形の「のっけ弁」スタイルのお弁当を基準として教えてもらいました。

ポイント①どんなお弁当箱を使ったらよいの?
こちらはジップロックなどの、蓋も含めて、電子レンジでの加熱と冷凍保存の両方に対応できる、食品保存容器を用意しましょう。
 
ポイント②中身はどんなものを入れたらよいの?
どんな食材でも、美味しく調理して冷凍するコツがあるので、それを抑えられれば問題ないですが、例えば、生で食べるのが美味しい食材、(サラダに使うようなレタスきゅうりミニトマト)などは、冷凍と加熱の過程で、しなしなふにゃふにゃになってしまって、水分がたくさん出てきてしまうことがあるので、そういったものは避けてるのオススメ。
別の食材でいうと、こんにゃくやジャガイモは冷凍と解凍によって、食感が大きく変わりやすいので、おすぎさんは入れないようにしているとのことでした。

ただ、その点を抑えれば、割と何でも冷凍弁当にできるそうで、麺類もあり!
近藤さんも献立のバリエーションが少ないことが悩みの1つだったそうなのですが、なんと、麺類なども冷凍して持ち運べるとのこと!パスタは、電子レンジで温めた際に伸びてふにゃふにゃになるのを防ぐために、少し固めに作ることがポイントなのだそうです。

お弁当には欠かせない、卵焼きも冷凍できるの…?
冷凍する際の卵の調理方法に迷った結果、そぼろ状にしていたという近藤アナ。
おすぎさんによると、出汁巻き卵も冷凍できるそうなんです。そぼろ状にした方が、解凍した時にふんわり仕上がりやすいので、冷凍弁当向きの調理方法は、やっぱりそぼろではあります。…が、卵は冷凍するとパサパサになりやすい食品なので、保水性を高めるために、卵一個に対して、砂糖小さじ1、マヨネーズ小さじ1、片栗粉は水溶きにして小さじ1入れるという感じにすると、冷凍してもしっとりフワフワな出汁巻き卵が作れるのだそう。甘じょっぱい系の味ですが、他にも出汁を足したりしても、美味しい卵焼きになるかと思います!とのことでした。

ポイント③容器への詰め方、注意点は?
一番気を付けなければならない点は、衛生面。。お弁当を詰めるための容器は、アルコール消毒などをして、清潔に保ってください。おかずを盛り付けるときに素手で触ってしまうと、食中毒の発生リスクが高まってしまうので、菜箸や使い捨ての手袋を使っていただくのもオススメです。
また、熱々のまま冷凍庫に入れてしまうと、他の食品が溶けて傷んでしまったり、湯気が蓋について、解凍した際に水っぽくなってしまう原因になるので、なるべく冷ましてから冷凍庫に入れるのがオススメです。美味しさの点でいうと、加熱をした際に、加熱ムラがあったり、冷たさが残ってしまうと、せっかく作ったお弁当が美味しく食べられなくなってしまうので、ギュウギュウに詰めすぎず、ふんわりと盛り付けるのがポイント。
おすぎさん流の「のっけ弁」スタイルは、加熱ムラを防ぐといった観点からもおすすめの盛り付け方になります。
冷凍したお弁当は、2週間ほどを目安に食べきって下さいとことでした。

また、蓋をきっちりと閉まった状態で温めると、破裂する危険性があるので、蓋を少し開けて、少しずらした状態で電子レンジに入れてください。逆に蓋を完全に外してしまうと、蒸気がうまく対流せず、パサつきの原因になってしまうので、少しずらしておくことが鉄則です!

さて、作る際の注意点はわかりましたが、冷凍弁当に挑戦してみたいけれど、献立から考えるのは大変!といった方もいらっしゃるかと思います。今回は、初心者の方でも簡単に作れるレシピを教えていただきました!

「きのこそぼろ弁当」!

材料(5食分を一気に作る際の分量で)
①豚ひき肉:400g
②しめじ :100g
③えのき :100g
④小ねぎ :50g
⑤赤唐辛子:適量
⑥ ごはん :お好みの量
調味料の分量
しょうゆ :大さじ3
酒:大さじ2
みりん:大さじ2
砂糖 :大さじ1
すりおろししょうが :大さじ1/2
そのほか、塩:小さじ1、サラダ油:大さじ1を用意してください。

作り方
1)フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ほぐしたしめじと、細かく刻んだえのきを炒めて、一度取り出します。
2)同じフライパンにひき肉を入れて中火で炒めたら、先ほどのキノコ類、小ねぎ、赤唐辛子を加えてさらに炒めます。
3)先に合わせておいた調味料をフライパンに加えて、全体に味が絡んだら、塩で味を整えます。
4)保存容器にご飯を盛っておき、その上にそぼろを乗せます。粗熱が取れたら、あとは冷凍庫に入れるだけ!食べる際には、500Wで5分ほど温めてください。
 
スー&近藤:お弁当の配置も案が得なくていいし楽ちん!水っぽさもなくて、驚くほどおいしい!

ちなみに冷凍した状態はこんな感じ。カッチコチ!

おすぎさんによりますと、キノコは冷凍することで旨味がグッとアップするため、まさに冷凍弁当にぴったりの食材なんだそうです。

オフィスなど、出先で電子レンジ、冷蔵庫や冷凍庫が使える!という方は、ぜひ1週間分まとめて作れる「まるごと冷凍弁当」を試してみてください!

【管理栄養士】おすぎさん

(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)

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