コスパ抜群の知育おもちゃ ブロック玩具「LaQ」いいところ・よくないところ ママ目線・子ども目線でリアルレビュー
小6息子が幼稚園のころから長く飽きずに遊んでいる「LaQ(ラキュー)」を紹介します。現役おもちゃユーザーの息子に聞いたおすすめの攻略本やYouTubeサイト、算数脳をはぐくむ秘密にも迫ります。
LaQ歴7年間の成果はこちら!(画像13点)小6の息子と小3の娘を子育て中の茨城県在住、エニママライター北林日菜です。今回ご紹介するのは「LaQ(ラキュー)」。クリスマスプレゼントにも最適なブロック系おもちゃの魅力を、7年間ハマりつづけている息子目線、母目線から余すところなくお伝えします。
息子にとって初めてのブロックおもちゃは1歳半のときに買った「レゴ®デュプロ」。その後、普通サイズのレゴを経て、幼稚園年長さんのころに買ったのが「LaQ(ラキュー)」(ヨシリツ株式会社)です。当時は「2年くらい遊べれば御の字」と軽い気持ちで買ったのですが、7年以上経った今でもハマり続けています。
理系脳も育てる! LaQの魅力とは?
LaQとは7種類の小さなパーツをカチッとはめてつくるパズルブロック。面、立体、幾何学体などあらゆる形をつくれるのが魅力です。詳細はLaQの公式サイトからご覧ください。
最初に買ったのは「さんすう」のセット。対象年齢が6歳からで基本の400パーツが入っていること、なにより超文系の母である私が「息子には算数で苦労してほしくない」という思いがあり、セレクトしました。
ただ当の息子に聞いてみると、「さんすう」のセットの特徴である付属の「テキストカード」はあまり面白くなかったとのこと。「テキストカード」には「展開図」「等積移動」「投影図」などのテーマごとの問題が書かれています。作品をつくったところでおもしろいものができあがるわけではありません。
息子曰く「初めてLaQをプレゼントするなら公式の本が1冊あったほうがいいんじゃない?」とのことでした。少々母が押し付けすぎました……(笑)。
娘も、息子と同じ年長さんのときにLaQを欲しがり、パステルカラーや透明パーツの入ったセットと『かわいい! LaQ』という公式本を買いました。でも結局すぐ遊ばなくなりました。娘曰く「本を読んでもよくわかんない。折り紙と同じで、図に書かれていないところが想像できない」のだそう。そのくせキレイなパーツは自分専用の缶に入れて、絶対兄には貸してくれません……。
このように、ブロック系玩具はハマるかハマらないかの見極めが難しいもの。息子はたまたま立ち寄った大型書店で、LaQを実際に体験したところすぐ夢中になり、帰るまでの説得が大変なほどでした。
LaQは、書店やさまざまな体験イベントで実際に触ることができます。公式サイトからお近くのイベントを探し、子どもに体験させてハマるか見極めるのも手です。
ママ目線でのLaQおすすめポイント 5選
私目線でのLaQのおすすめポイントは次の5つです。
1.長く遊べてコスパがいい
パーツを買い足しながらも、同じ玩具で7年近く遊んでいるのでコスパが最高にいいです。うちで使っているパーツは、劣化したり割れたりもありません。
2.夢中になればママはノータッチでOK
どんなブロック系おもちゃも「箱」ぐらいしかつくれない私。教えたり一緒につくったりはしたくないので、公式ブックを与えて勝手に遊んでくれたのは助かりました。
3.幅広い年代の子が遊べる
男の子のママ同士で家に集まっても、ママ同士でお茶するのは至難の業。ましてや年齢が5つも違えば同じおもちゃで遊べずにすぐ「ママ~つまんな~い!」となりがち。でもLaQは年齢に応じて使うパーツを選べるため、年の離れた男子たちも静かに黙々と遊んでくれた経験が多々あります。
4.高学年算数の立体や図形の問題に強くなる
LaQは自分で立体をつくるので、自然と算数に強くなった気がします。息子本人も「図形の問題が頭に浮かびやすい」とのこと。
5.持ち運びしやすい
ほかのブロック玩具と比べて薄いため、ジッパー付き袋に入れて旅行にも持っていくこともできます。定規で測ったところLaQの基本パーツの厚さはわずか3.5mm。圧倒的にかさばりません。
小6のお兄さんおすすめ! LaQのパーツや攻略本をご紹介
現役LaQユーザーの息子に、LaQのいいところと悪いところ、おすすめのパーツや本やサイトを聞きました(カギカッコ内は息子の談)。
◆LaQのいいところ
1.想像力が鍛えられる
「立体作品だと公式ガイドブックやYouTubeのつくり方チャンネルでもどうしても見えない部分がある。そこがどうなっているか想像する力が身につくと思う」
2.自分が考えたことを形にできる
「『こんなのがあったらな』と思ったものを実際に形にできる。発明が好きだから思いついたことを、パソコンでシミュレーションするのではなく、手を動かしながら試行錯誤していくのが楽しい」
3.工夫する力が身につく
「『丸鋸(まるのこ)』をつくろうと本を見たけど、持っていないパーツが必要だった。それを補うために『歯車』の仕組みを使えないか考えるなど補うために工夫する力が身についた」
4.観察力が養われる
「ものの仕組みに着目し、周りのものをよく見るようになった。LaQでつくるときにどうやったら軽量化できるかなど、身近なものからヒントを探そうとするクセがついた」
小2のころは「変形」ブーム。下の写真のように、同じ作品が、上からドラゴン→トリケラトプス→ショベルカーと変身します。
変形1:ドラゴン
変形2:トリケラトプス
変形3:ショベルカー
◆LaQのちょっとよくないところ
1.夢中になりすぎる
「時間を忘れて遊びすぎてしまう」
母としては、LaQじゃなくて自分が悪いんじゃない? とつっこみたくなります……。
2.作品が壊れやすい
「レゴと比べると、可動範囲が広くて面白いんだけど、薄いぶん接続部分のハマりがレゴより甘くて外れやすい。がっちりハマって、動かしても壊れづらいのはレゴのほう」
たしかに作品を披露してくれても、目の前で崩壊してガッカリしてるのはLaQのほうが多いかもしれません。
◆買い足してよかったパーツTOP3
LaQの面白いところは、基本セットにパーツを買い足していくことで、より遊びの範囲が広がること。小6お兄さんおすすめのパーツ、トップ3を発表します。
・第3位:プルバックパーツ
「車などを自走させられる。手で動かすなら不要だが、あると楽しい」
・第2位:ハマクロンホイール
「丸みがあるパーツを足すことで、作品に変化が出た」
・第1位:ハマクロンシャフト
「これによりLaQに『回転』の要素が加わって格段に楽しくなった!」
もしすでにLaQを持っているけれどイマイチ夢中になっていない……というお子さんがいるなら、上記のパーツをプラスしてみてはいかがでしょうか?
◆攻略本はレベルを見て
世の中には、LaQ関連のさまざまな攻略本が出ています。昆虫や恐竜などテーマ別で選んでもいいのですが、「レベルをよく見ないとめげてしまうかも」……とのことです。
YouTubeで見ているのは「LaQ研究所」(非公式)。「大人向けのチャンネルはすごいけどこだわり過ぎのものが多い。こちらはパパ目線で説明がわかりやすい」そうですよ。
息子が最近つくるのは動く系の作品です。そのまま同じものをつくるのではなく、からくりなどの原理だけを使って自分なりにアレンジすることが多くなっています。
スモールステップからはじめられるLaQ 大人も遊べる
ブロック系玩具は大きいセットを買っても、遊んでくれないと親は勝手にがっかりしてしまいますよね。まずはスモールステップではじめ、年齢やつくりたいもの、ハマり具合に合わせて徐々にパーツを買い足して発展させていくのがおすすめです。
息子は完成品にまったく執着がなく、躊躇なくバラせるタイプなので、パーツ数もそこまで増えていません。最近は大会にも興味があり、大人になってもつくり続けたい! とのこと。一生もののおもちゃになりそうです。
本記事が誕生日プレゼントをお探しの親御さんや、クリスマスプレゼントをお選びのサンタさんの参考になれば嬉しいです。