愛犬が嫌がる『飼い主の行動』3つ 不快な気持ちにさせないために気をつけること
愛犬が嫌がる「飼い主の行動」
しつけと言って殴ったり蹴ったりするなど、飼い主としてやってはいけない行動は心得ていらっしゃるかと思います。
しかし、実は無意識に、愛犬が嫌がる行動をついしてしまっているかもしれません。
実は犬が嫌がる「飼い主の行動」を知って、愛犬を不快な気持ちにさせないためにはどうしたらいいのか、ぜひ一緒に考えてみましょう。
1.いきなりリードを強く引っ張る
他人に飛びかかろうとしたとき、他犬と喧嘩になりそうなとき、拾い食いをしそうになったときなど、いきなりリードを強く引っ張ることは、愛犬が嫌がる飼い主の行動です。
愛犬が首を痛めてしまうことがあります。手足の関節を痛めてしまうことがあります。首輪やハーネスの締め付けによって、気管が潰れてしまう恐れがあります。
潰れてしまった気管は、外科手術でなければ治りません。高度な技術が必要であるため、手術できる獣医師は、そう多くありません。
いきなりリードを強く引っ張ることは、愛犬の健康と命にも関わる危険な行動だと認識するべきです。
お散歩中は適度にリードを短く持ち、他人や他犬とすれ違うときや触れ合うときは、うんと短く持つようにしましょう。もっと社会化が必要な場合もあるでしょう。
拾い食いをする癖があるのであれば、防止グッズを活用する方法も検討しましょう。
2.お散歩や排泄の度に拭いたり洗ったりする
お散歩の度に手足を拭いたり洗ったりしていませんか。排泄の度に陰部や肛門を拭いたり洗ったりしていませんか。
清潔にしておかなければと思われるでしょうけれど、犬のデリケートな皮膚を傷つけてしまう恐れのある、愛犬が嫌がる飼い主の行動です。皮膚病の原因にもなります。
お散歩の後の手足は、やわらかく乾いたタオルで優しくササっと拭くだけで十分です。汚れがひどいときのみ洗い、ドライヤーを使ってしっかり乾かしましょう。
陰部や肛門が排泄物で汚れやすいときは、周囲の被毛をバリカンで短くカットしておくと、拭いたり洗ったりするほど汚れることはなくなります。
ウェットティッシュや濡らしたタオルで拭いたとき、洗ったときは、必ずドライヤーを使って乾かしてください。
湿ったまま、濡れたままで自然乾燥させようとすると、犬の皮膚の常在菌が過剰繁殖し、皮膚に炎症を起こします。膿皮症などの皮膚病の原因になりやすいので注意しましょう。
3.名前を呼びながら叱ること
「○○ちゃんやめなさい!」など、名前を呼びながら叱ることは、愛犬が嫌がる飼い主の行動です。
名前を呼ばれることが苦痛になってしまいます。名前を呼ばれる度に不安になったり、緊張したり、恐怖さえ感じるようになってしまうことがあります。
名前を呼ばれることは、犬にとって嬉しいことでなければなりません。飼い主に名前を呼ばれることが幸せなことでなければなりません。
叱るときは、名前を呼ばないようにしましょう。咄嗟に出てしまうことがあるかと思いますが、「ダメ!」「いけない!」「待て!」などの言葉を意識するようにしてみましょう。
まとめ
愛犬が嫌がる飼い主の行動を3つ解説しました。
✔いきなりリードを強く引っ張る
✔お散歩や排泄の度に拭いたり洗ったりする
✔名前を呼びながら叱る
まさか自分の行動が愛犬を不快にさせているなんて…考えたくないものですが、しっかり考えなければならないことです。
愛犬が嫌がる行動を無意識にしてしまっているとき、不快にさせているとは知らずに行動してしまっているとき、思わず行動してしまったときは、「ごめんね」と言葉にしましょう。
心から「ごめんね」と言う飼い主の気持ちは、必ず愛犬に届きます。間違った行動は少しずつ改善できれば問題ありません。自分を責めなくても大丈夫です。