【大胆仮説】上・下半身に同じパーカを着て逆立ちしたら、普通に立ってるように見えるのか? 検証したらファッションの「新しい地平」が見えた…
最近の私(佐藤)は、まるでアイディアが降ってくるかのように、検証ネタを思いついてしまう。それらの多くはしょうもないことかもしれない。が! それらを「しょうもない」と切り捨てることなく、実践せずにはいられない! 俺はそういう男だ……。
さて、今回挑んだのは「上半身と下半身に同じパーカを着用して逆立ちしたら、普通に立ってるように見えるんじゃないのか?」という大胆過ぎる仮説である。検証してみた結果、私の仮説は正しいことが立証された! ファッションの新しい地平が見えた……。
・大胆な仮説を検証
この仮説をたしかめるために、私はユニクロで「ドライEX フルジップパーカ」(税込2990円)を2枚買ってきた。
上下に着用して逆立ちすると、頭が下になってしまって、本来頭になる位置に何もなくなってしまう。その空白を補うために、ダイソーで「発泡マネキンヘッド」(税込660円)を購入。これを股に置けば、逆立ちしても顔があることになる……、はず!
佐藤「ということで、あひるねこくん。撮影を手伝ってくれたまえ。やりたいことはわかるな?」
あひるねこ「え? あ、いや。わからんでもないですけど~、何なんすか、ソレ?」
佐藤「だから~、パーカ2枚を上下で着ると~」
佐藤「こうなるでしょ? それで逆立ちすれば、普通に立ってるみたいになるでしょう」
あひるねこ「あ、まあ、なるでしょうけど。だからナニ!?」
佐藤「だからとかじゃなくて、面白そうだってわからんかねえ~。普通はこの仮説を聞いたら、『マジ面白そう! 俺にやらせてください!』でしょ」
あひるねこ「いや、そうはならんやろ」
佐藤「悪いけど、俺、やっちゃうよ! あとから『僕がやりたかった』とか言わないでよね」
あひるねこ「安心してください。言いませんから」
佐藤「あ、見て! ここ指通せる。すげえ!」
あひるねこ「そんなに驚くこと?」
佐藤「こうなるでしょ。上下で着ると。仮説の通り、これで逆立ちしたら、立ってる感じになるって」
あひるねこ「はあ……」
佐藤「これはこれでオシャレよな」
あひるねこ「貴様の美的センスを疑う」
佐藤「ほんで、ここにコレが来るってなるわけよ! ナイスアイディアじゃない?」
あひるねこ「その自信はどこから来るのか? 逆にうらやましい」
佐藤「とりあえず、予行演習で逆立ちするわ。マネキンヘッドなしで」
あひるねこ「ナゾに段取りが細かいな。そこまでこだわることなのか」
佐藤「トオッ!!」
佐藤「どう? これでお股にマネキンヘッドを置いたら、自然な姿になりそう?」
あひるねこ「いや~、どうだろ。ただ逆立ちしてるようにしか見えないですけどね」
佐藤「じゃあ、実際に置いてみよう。星児呼んできて! それでマネキンヘッドを置いてもらって!」
中澤「なんすか? これを股に置く?」
佐藤「見りゃわかるだろ、早く置いてくれ!」
中澤「こんな感じっすかね~」
佐藤「まだか? もうしんどいぞ~……」
中澤「もうちょいっすね。なかなかいい位置に落ち着かなくて」
佐藤「早く~……」
佐藤「もういいか……」
中澤「できました!」
普通に立ってるように見える?
生成AI(GEMINI)の画像加工で手(足)にバーベルを描き加えてみたけど、やっぱり不自然か……。
あひるねこ「マネキン置いても逆立ちにしか見えませんよ」
中澤「足先に手袋をはめてみたら? それで両脚を開いた方が、よりそれっぽくなるかも」
佐藤「手袋はアリだな。たしかにつま先を隠すだけで、上半身っぽさはグンっと増す! ……はず」
佐藤「よし、手袋アリで行ってみよう」
中澤「それで脚をしっかり開いてくださいね。置きますから、ちょっと待ってくださいよ~」
中澤「さっきより壁の方に、体が寄ってるから、上手く置けないなあ」
佐藤「早くも、しんどくなってきた~……」
中澤「やっぱ壁が近いから難しいな。落ち着かない」
佐藤「ストップ! 一旦ストップ。ちょい休ませて」
あひるねこ「何のために、そんなしんどいことをやってるんだか」
佐藤「もう1度行くぞ。来い、星児!」
中澤「あ、さっきより置きやすいかも」
中澤「よし、これでフードを被せて」
完成! 両脚伸ばしたら、ずいぶん自然になった!
と思いますけど、いかがでしょう?
AIで背景を変更してみると、原っぱで伸びをしている人になった! 縮尺がおかしくて、巨人にも見えてしまうけど。
陸上競技場に変更したら、走り終えたランナーのごとし。かなりイイ感じ!
これにて検証は終了! と言いたいところだが、私はまだ納得していなかった。
佐藤「さっきは壁に背中を向けて逆立ちしたけど、お腹を向けて逆立ちした方が、自然になるんじゃないか?」
中澤「え? まだやんの!?」
中澤「背中でもお腹でも一緒じゃないっすか?」
佐藤「一緒ではない、体の構造を考えたらより自然になるはずだ。イマジネーションを膨らまさんかい!」
中澤「何をこだわってるのか、全然わかんないけど、手伝いますよ。仕方ないので」
佐藤「俺の想像力について来い」
佐藤「よし、これでお腹側から逆立ち。あとは頼む!」
中澤「では同じようにマネキン、置きます」
佐藤「あ~、ストップ、ストップ!」
中澤「どうしました?」
佐藤「もう疲れた……」
あひるねこ「じゃあもういいでしょ」
佐藤「最後までやらせてくて、頼む……」
佐藤「よし、来い!」
中澤「耐えてくださいね。佐藤さんが言い出したことですから」
中澤「バッチリ置けました」
どう? さっきより自然になった?
AIで背景を公園してみると、雰囲気出てる? 薄目で見たら、伸びをする人に見えるのではなかろうか……。
というわけで、今回の検証は大成功!
今回はかなり体力を要する検証だった。幸い、普段からポールダンスの練習を行っており、体幹にはそれなりに自信があった。そんな私だからこそ、挑むことができた検証内容だったか思う。
少なくとも、これだけは言える。今回の検証はファッションの新しい可能性を見出したのだと。上下同じ服を着て逆立ちして街を出る。誰もがその自由をつかむ日も、そう遠くはないはずだ……。
今回の検証を踏まえて、今後もささやかな疑問を解決すべく、検証に果敢に挑んで行きたいと思うので、皆さん応援よろしく! まだまだやるぞ~ッ!!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
イラスト:Google AI Studio