高津区基準地価 住宅地、商業地ともに「堅調」 川崎市の平均を超える上昇ぶりみせる
神奈川県は、土地取引の指標とされる「県内基準地価」(7月1日時点)を発表した。高津区の調査対象は住宅地15地点と商業地4地点で、1平方メートルあたりの全用途の平均価格は51万9100円。平均変動率はプラス5・6%と、前年(同3・5%)を上回る上昇傾向をみせており、住宅地、商業地ともに概ね堅調に推移している。
住宅地では、川崎市の平均変動率がプラス4・4%(前年同2・4%)に対し、高津区はプラス4・6%(前年同2・8%)。区内の調査地点では「下作延2丁目340番4外」(住所表記:下作延2の13の10)がプラス6・6%で最高上昇率となり、価格のトップは「諏訪1丁目391番4」(住所表記:諏訪1の6の3」の48万3000円だった。
一方、商業地は川崎市の平均変動率がプラス8・4%(前年同5・6%)だったのに対し、高津区はプラス10・6%(前年同7・3%)。新規の調査地点となった「溝口1丁目280番外」(住所表記:溝口1の11の3)が240万円で価格のトップ。「下作延2丁目252番2」(住所表記:下作延2の7の2)のプラス11・8%が最も高い上昇率となっている。
県内上位に2地点
今回の調査地点となった高津区内の計19地点でマイナスの変動率となった箇所はゼロ。区内住宅地で価格が最も高かった「諏訪1丁目391番4」と、次いで価格が高かった「溝口3丁目596番5」(住所表記:溝口3の21の31=47万8000円)は、県内価格上位10地点入り(7位、10位)となっている。
市内の住宅地の概況について県は「都内との価格差や人口増加を背景に、交通利便性が高い住宅地を中心に需要が堅調」とし、商業地については「再開発エリアにおいては投資需要が見られた」と分析している。